表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/224

・姉が死ぬと言った。

「なんでだよ!」

 つい怒鳴り声をあげてしまった。

 姉がいきなり死ぬとか言い出したからだ。

「私疲れちゃった⋯⋯」

 全ては国民のためだった。

 議員として身を粉にしていた姉は、100%誠実だったかと言えば違うかもしれない。

 だが、政治家とはそういう者だろう。いや、人間自体がそうであろう。

 縦割りの世界で生きていくためには、後ろめたいことの一つや二つしなければいけない時がある。

 全ては地位を得るためで、地位なきものに世界を動かすことはできない。

 完璧主義だった姉はみるみると憔悴していった。

 週刊誌が報じたそのスキャンダルは、姉の精神を蝕んだ。

 世間は真実を何も知らない。多くの者は無知のままエンタメとして消費して終わるだろう。

 大物議員である父は、「恥晒しめが」と一言吐き捨てるだけだった。




【パングラム】

 あねぬとった。

 理由りゆうく。

 世間せけんまれてみ、ほころびはえ、無知むちわる。

他所よそさらすな」


【解説】

 あねかしぬといつた。

 りゆうをきく。

 せけんのめもまれてやみ、ほころひはふえ、むちにおわる。

「よそへさらすな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ