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入学式前(家)2

 完徹…それは君がみた希望。

 私がみた絶望。


 ・・・朝日が眩しいです。

 久々の徹夜を経験した私。

 え。ナニコレ…16歳の身体って徹夜してもこんなにまだ動けるものなのねー!!!

 と感動している場合ではないのだ。

 目の前には絶望が広がっている。


 何気なく予習をしようと基礎魔術の本を買って帰って気楽に読もうと開いたら。読解不能な術式がならんでいたからさぁ大変。

 昔とった杵柄ではないけれど、私、慢心していました。

 精霊学では右に出る者はいないといわれた天才魔術師の名をほしいままにしていたと思い込んでいた時期が私にもありました。

 今は猛省しております。

 200年の叡智、そう人類の発展に敬意をはらいます!

 だとしてもよ。

 200年の時が重くのしかかるぜ。

 ちょっとどころじゃなくて、恋愛成就したいからという浮ついた目的で転生(というか輪廻転生

の方かとは思っているけれど)した自分を殴りたくなったよね。

 いや、ほんと。

 基礎魔術の術式が読解不能ってどういうことよ。

 次の日に入学式を控えていた私はこのままでは入学したその日に退学になるのではと恐れおののき泣きべそをかきながら麗しの転生してくれたお兄ちゃんの元へと駆け込んだ。

 駆け込んで分かったことはお兄ちゃんは精霊だからどんな文字も術式も解読できるという事だった。

 なんていうこと!

 なんていうことー!!!

 それ、私にも!転生した私にもオプションで付けてほしかった能力です!

 ガッデム!!

 急いでお父さんとお母さんのところに行き、基礎的な魔術の術式を教えてもらおうとしたら残念ながらお父さんもお母さんも生活に必須の小さいころにならった生活魔法しか分からないという。

 それでもいいからー!と教えてもらったところ、重大な事実が分かりました。

なんとこの200年後の世界では、精霊魔術は過去の魔術で現代では、魔石を利用した魔石工魔術が主流なんだそうだ。

 つまり。

 私のいた200年前のローゼンハイムは精霊が存在し精霊魔術が盛んだった。が、とあるある日を境に大精霊たちが姿を消し精霊魔術はほとんど使用出来なくなってしまったそう。

 よって精霊魔術がある事により他国より優位にたっていた我が国は、その事をひた隠しにしながら他国への侵略を止め友好を築き、他国で使用されていた魔石を使用した魔術。つまり魔石工魔術への転換が行われたらしい。

 よって精霊魔術は過去の魔術で現在は他国より入ってきた魔石工魔術が主流なんだそうだ。

 世の中何が起こるか分からない。

 とりあえず徹夜で生活魔法をこまごまと教えてもらったところなのだ。

 「おはよう、朝日・・・・。お休みなさい、朝日…私の屍を超えて行け…」

お父さんとお母さんはそういうと、農作物と家畜への水及び餌やりを徹夜をしたにも関わらずまだ元気のある我々に託しお布団の中へ旅立っていかれたのであった。

 ありがとう、お父さん、お母さん。

 この御恩は必ず、本日の農作物と家畜の健康は私が守ります故!午後からは頼みます!

なんせ今日は入学式なので。

 感謝の涙を流しながら我々2人はまだ薄暗い中を長靴を履き、いつもの作業着を着て出かけたのだった。

 「お兄ちゃん!精霊魔法フルで使ってさっさと終わらせて入学式に遅刻しないようにいきますよおおおおお!!!!」

 通常ならば魔法を使わず作業をしていた農作業と畜産の世話を今日はフルで精霊魔法を使って至急、終わらせた我々だったのだった。

 「魔石工魔術ってなんやねーーん!精霊魔法なめんなやーー!!」

 と恨みを叫びながらの作業だったことは許していただきたい。

 因みに、生活魔法しか取得できなかった恨みも入っている。

 つまり。

 「基礎魔法って基礎じゃねえじゃねえかーーー!!!」

 精霊魔法をバンバン使用しながら暴言を吐く私に今回ばかりはお兄ちゃんも頭を掴むことなどはせず、死んだ目をしながら一緒に精霊魔法をバンバン使ってくれたのだった。




  




めっちゃパソコンがお前何してくれてんねん!っていうくらい

また調子が悪くて単語を打つ度に止まる。

パソコン欲しい。

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