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入学式前

 街の中央にある白亜の城を超え西に進むと広大な敷地の中に王立の学校が姿を見せる。学校内の敷地は生徒だけではなく自由に行き来できるよう、敷居はなくどこからが学校の中なのか曖昧だ。学校を超えると壮大な森が広がる。そこは魔獣が多く住む危険な森だが、学校があるが故に城を超え住居へ魔獣が侵入したことは、学校創立以来一度もないといわれている。

 西の道を行くとまずは三棟の建物が見えてくる。

 左にあるのが魔術学校の寮。真ん中が管理棟。右が騎士学校の寮だ。

 管理棟には一部の教師陣が住んでいる。両サイドの寮の上にはそれぞれが支持する精霊の像が屋根の上に4体、それぞれの寮を守るように置かれている。魔術寮の像は、精霊の特色を現した杖を持つ像が。騎士寮の像は剣を持つ像が。管理棟の屋根の上には生命や運命、万能の創造主、そして時を司るといわれている精霊の像が2体それぞれの寮を守っているといわれている。

 寮を超え、見えてくるのは高くそびえたつ時計塔だ。

 現存する最古の魔法で出来た、その昔場内にあった塔に設置されていたとされる仕掛け時計をそのまま埋め込んだとされるその時計塔は遠くからも見えるため、森で迷った際の目印になる事から救済の塔とも称されている。

 その仕掛け時計は毎日朝の7時になると時計の上にある踊り場に、大きな金の粉を中に携えた砂時計が現れ、両側から全身を布で覆った人物が砂時計の中央にある杭を同時に鎌で打ち込むという一見不気味な姿が目撃できる。

 その昔、学生が数人その現象を解明しようと時計塔に登り7時に踊り場で待機していた事があったらしいのだが、その生徒たちは7時になった途端、踊り場から姿を消し城の門の外に立っていたという。またその後、その生徒たちがそれぞれに数奇な運命を辿ったことから時計塔の謎を解明する事が禁止されたといわれている。

 時計塔の現象そのものは不気味ではあるが、その金色の粉のはいった砂時計の中央の杭が放たれ上の金の粉が下へと落ちる瞬間に砂時計からあふれる金色の光は、あたり一帯をキラキラと照らし一説によると何らかの祝福魔法ではないかと言われ縁起の良い幻想的な現象としても有名だ。

 この現象を見る為に州外から観光に来る者もいるほどだ。

 そして、この現象の後の踊り場には実態のない大きな透明な金色の魔石がそこに姿を現すのである。

 この魔石は姿こそ見えるが実際には触れず、近くに行けば行くほどその姿が見えなくなる。

 毎年行われる時計塔の掃除に携わる者も、勿論踊り場で作業を行うのだが、誰もその魔石を見ることは出来ないという。

 この時計塔を過ぎるとやっと、生徒の通う学び舎が見える。

 

 その学校の管理棟の前に一人の男が入っていった。

 特に目立った色の服を着ているわけでもないのに、その輝く髪色とスラリとした体格から近寄りがたい風格が漂っている。

 男は最上階にある角部屋のドアを叩くと中からの返事を待たずに扉を開けた。

 しかも、扉を思いっきり開く動作で。

 どうやら大雑把な性格であるらしい。

 「たのもーう!」

 『学園長室』のドアを開けると男はにこやかにドアの向こうへと姿を消したのであった。



ここで切るのも何なんですが、もう眠くて眠くてー。

申し訳なし。

今週休みがないんですよ。

困ったさんなんですよ。

おう。

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