私の名前はケイトです。
改めまして、転生した魔法使いこと、私、キャサリン・ヴィルフリート、16歳です!
16歳です!
嬉しいので二度言いました。
だって!16歳だよ?!
はっはー!!
いや、予想ではもう少し大人な女性を想像していたわけですけれども。そこは流石といいますか。
というか、確かに大人な女性に一気に転生したとして、突然まぁ、人知を超えた力のなせる業なわけだから突然って印象はないだろうけれど、それまで生きてきた記憶やらなにやらのないまま大人の女性になったところでですよねー。
わかります。
前世の世界で他の人の運命の人を占う時だって、占う年齢が若ければ若いほど、枝分かれして見分けるのが困難で何人かいる状態だったりしたもんだから、占う年齢制限を設けていたぐらい、それはそれは進む人生で運命の人が変わることが多々あるのだ。
って待った。
私、もしかして、もう少し前に自分のこと占うべきだったよねー。そうだよねー。
ってもう、転生しちゃって新たな人生歩んでいることだし、いっか。
そこんとこ、もう突っ込んじゃダメだね。うん。
えーと、で。
私こと、キャサリンは家族からケイトとあだなで呼ばれています。
ケイト。
かわいい名前。
んで、16歳になりたての私はなんと、今日、これから今後学ぶための学校の試験に行くところなんだよー。
ガッデム!!
魔法はもういいから今度は騎士とかいいかもしれないですよね?
とかってつぶやきをキチンと拾ってくれたのかは分からないけれど、これから試験を受けに行く学校は王立の騎士学校。
因みに、私の今世には兄もいるらしく、私の兄もその学校にすでに通っているらしい。
らしいってのは、この世界にきてまだ会ってないから。
学校の寮に今はいるらしい。
お兄ちゃんか~。
私、前世では一人っ子。というか、もう天涯孤独な身の上だったから、何だか家族がくすぐったいのよ。
もう、うちの両親との会話がむず痒い!
だって、うちの両親、滅茶苦茶いい人なんだものー。
ありがとう、人知を超えた者よ。
崇め奉る!
欲を言えば、少年のような外見ではなく、髪の長い美少女がよかったです。涙。
そう、私の外見は一見少年に見間違えるほど。
小柄で胸はぺったんこ。
髪はこれでもかってくらい短い。
まぁ乾かすのが楽だから別にいいけどさ。
思い描いていた私の理想の少女が、こう、深層の姫みたいな、微笑むと他の人が顔を赤らめちゃうかんじのーってまぁ贅沢だよね。
はい。
胸も、今はぺったんこでもそのうち大きくなるかもだし。
いや、大きくならなくてもいいっちゃいいんだけど、今までがデカかったものだからこう、胸が・・・いや、楽だな?
ん?
これ、楽だな。うん。
肩、こらないな…。
なるほど、グッジョブ!叡智!
っていうか、これから試験なんだった。
私、この世界の事、まだ全然知らないんだけど試験に受かるのだろうか。
うーん、不安しかない。
昨日、優しい両親に聞いたところによると、元気よく名前を言えれば大丈夫だよって言っていたけれど、それってどこの裏口入学ですかレベルでダメなやつではなかろうか。
…まぁ不安はあるけれど二度目の人生、まずは学校生活!勝ち取るためにも前世の知識を総動員して合格を勝ち取ってこようかと思う次第であります!
よし、頑張るぞー!!
毎週、ちょこちょこ更新できたらいいなぁ。