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買い物5

フローラ様は鋼の心の持ち主なのかな?


現在、とても気まずい空気でのランチが始まろうとしております。

まずは自己紹介でもしとこうか。と、私の右隣に座った金髪碧眼の白いシャツが眩しい人が自己紹介を初めた。

「僕は元白士団長のローレンス。んで、僕の隣に座っているこの男は元黒士団長のハロルド。よろしくね?キャサリンちゃん」

主に私とお兄ちゃんに。

いや、わかります。なんだかお嬢様が怖くて黒い髪の団員さんの方、見られないんですよね。ええ。

威嚇?威嚇なのかな?

っていうか、あれ?元?

「元?ですか?」

「そう。この間の異動で僕ら二人共騎士学校の教員になることになってねー」

「え、そうなんですか?」

あぁ、なるほど。だから採取面接でお二人ともいらっしゃったのか。なるほど。

と、妙に納得していたら突然お兄ちゃんの隣に座っていたお嬢様が「え!?そうなんですの?」と驚きの声を上げる。

おーう。

威嚇されていたのにも関わらずのいきなりの会話に参戦だ!

どびっくり。

威嚇よりはましだけど。

4人で食事をとろうとしていたところへ突然乱入してきたこちらのお嬢様。そういえば私、自己紹介まだだったなと思い出す。

ふむ。

やっぱり一緒に食事をこれからとるわけだし。

ローレンス様の自己紹介、終わったし。

私から名乗るべきなのかな…。

「あ、えーと。初めまして。私はー・・・・」

気を取り直してお嬢様の方を向いて自己紹介を始めようとしたらお嬢様に手で止めらる。

「あなた、ちょっと黙ってらして」

おずおずと自己紹介を始めようとしたら、お嬢様に止められた私。


はぁ・・・黙りますけど…。

「ハロルド様、本当ですの?黒士団団長の職から学校の教員になるというのは」

私の方からくるりと顔を背けて再度黒髪男性の方へと身体を向けるお嬢様。

会話を止めたのに、顔を向けるのは黒髪男性の方だけですか。そうですか。

金髪の男性のローレンス様がおっしゃったことに対しての質問なのに何故か黒髪のハロルド様への質問になっているところが恋のなせる業なのかもしれないけれど…。

常識はどこへ。

とりあえずハロルド様と呼ばれた黒髪の元黒士団団長様の返答を待つ。

「…ええ、そうなんです」

苦笑しながらハロルド様が返答した。

まぁ…苦笑になるよね。

その後もハロルド様へのお嬢様の質問が止まらないのでとりあえず、私はお兄ちゃんとローレンス様と3人で自己紹介を始める。

この際、黒髪男性の方にはお嬢様の相手をしていただこう。

「えーと、では、改めまして。面接ではお世話になりました。私は、キャサリン・ヴィルフリートと申します。で、こちらが」

「ケイトの兄のライオネル・ヴィルフリートだ」

お兄ちゃんが張り付けた笑顔でローレンス様に会釈する。

よかった。

お兄ちゃんが普通に挨拶してる。

ほっと胸をなでおろす。

まぁ笑顔はあのままだから怖くてお兄ちゃんの方を向けないけれど。

「え?!二人って兄弟なの?」

ローレンス様が驚きの声を上げる。

分かるー驚きますよねー。なんたって顔の作りが全く似てない!

「そうなんです。びっくりなんですけど実は兄弟なんです」

乾いた笑いしか出てこない。

私も未だ信じられないし、実際生物学上の兄弟ではないらしいし。

どういうことか分からない。

一番、信じられていないのは私なのだというこの事実。

お兄ちゃんの設定が雑過ぎてすみません。

「お兄さんも王立の騎士学校か魔術学校に通っていたりするの?」

「あ、兄も今期から私と一緒に王立騎士学校に通わせていただきます」

「え?そうなの?…面接受けたっけな?」

「あ、兄は特待生としての入学だったので一緒に面接には来てなかったんです」

「あ、そうなの!凄いねー。僕、特待生って初めてみる」

ローレンス様がお兄ちゃんをまじまじと見る。

「特待生って珍しいんですか?」

「そりゃあ…僕の歴史上はじめてみた」

え?そんなに珍しいの?と改めてお兄ちゃんを見るとふふんという自慢げな顔をしている。

あ、よかった。

機嫌治った。

「とりあえず、これからよろしくね?」

それじゃあ何食べようかーと、和やかな3人だけの自己紹介を終え、メニュー表を一緒に眺める。

ここを見るんだよとお兄ちゃんが私にメニュー表を開いて一緒に見てくれる。

「あ、本日のランチが二つとも当たりだね」

「そうなんですか?」

にこにことローレンス様がメニュー表をみて微笑む。

「うん。ここ結構おしゃれな外観で一見高そうなんだけど、ランチだけは庶民価格で提供してくれるんだよー。僕のおすすめはこのBセットのオムライスかなー」

「オムライス…」

料理の名前とかよく分からないからそれにしとこうかなー。

「お兄ちゃんは何にする?」

「ん?私か?」

こくこくと頷く。

「ケイトは何にするのだ?」

「私はローレンス様おすすめのオムライスセットにしようかと思う」

「そうか・・・ならば私もそれにしよう」

「決まった?」

「はい。二人ともオムライスセットにします」

注文はどうしたらいいのかなーと思っていたらローレンス様がスマートに店員さんに注文していた。

ありがとう、ローレンス様。

注文の仕方ってあぁするんだなー。

それにしても、こんなところで食事だなんて。

状況に追いついていけなかったからあれだったんだけど、うふふ。外でお食事だなんて。

嬉しいなぁと顔をほころばせる。

夢にまで見た光景だ。

可愛いレストラン。

清潔な店内。

まるで小説の中の世界のようだ。

前は外でお食事なんて出来なかったからなぁ…。

最高だなぁ…

わぁ、なんだか感動してきちゃったなー…ここはあれかな。

感動を皆様と一緒にってやつかな。うん…

「しゅ!」

小さく祝福をかけようと両手を小さく胸元でていっと上げようとしたらまた、お兄ちゃんからがっしりと頭を掴まれた。

「…だから…お前は・・・」

ぎりっと掴まれた頭が痛い。

「お…お兄ちゃん…」

このやり取りを不思議そうな顔をしてローレンス様がみていた。

…そうでした。祝福魔法すると捕まるんでしたね、お兄ちゃん…

「…ごめんなさいい」

小さな声でお兄ちゃんに謝った私だった。




いや、違う話をね書こうと思っていたんですよね。

おかしいな。どうしてこうなったのかな。

とりあえず途中で保存して考察したいなって思う事しばしば。

しばしば。

そう・・・しば…豆柴って可愛いですよね。

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