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女として死んでいる  作者: 小説の人
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仕事(クエスト)の終わり

仕事の終わり

戦いが終わった後、天使が

「私の名前は、八神ヨウカと言う。」(天使)

ヨウカは紙で剣の刃を拭いながら、名前を名乗る。

私はストップウォッチを止めて、仕事の時間経過を

「2時間15分間。」(カニワ)

とカニワは述べる。

「ヨウカ、もうここに居るのはやめにしよう。」(カニワ)

「分かった。」(ヨウカ)

仲間である事は間違いないので後の2人にも平等に報酬は与えられる。

例え何もしていなくともだ。

ただ、今後は仲間としては加えない事にする。

私、ヨウカ、ヨッカガイは得た報酬を手に、食事処に寄る。

「いらっしゃいませ。」(店員)

食事処では肉・魚・野菜というメニューがあった。

私、カニワは

「肉で。1番高いのを。」

と注文する。

ヨウカは

「血を絞った肉を・・・、ないようであれば、よく焼いた魚を。」

ヨッカガイは

「私は野菜を。」

と次々、注文する。

食事を待っている間、

「この中でドラゴンの肉を食べた事ある人いる?」(カニワ)

「ない。」(ヨウカ)

「ないですわ。」(ヨッカガイ)

「私は1度だけある。」(カニワ)

「そーなんですか。私はドラゴンの肉よりカニワさんのもも肉の方が・・・。」(ヨッカガイ)

「肉は食べない。絞らなければな。」(ヨウカ)

「ヨッカガイの発言はともかく・・・。そんな性癖があったのかあぁぁ!」(カニワ)

「来ましたよ。さあ、食べましょう?」(ヨッカガイ)

モグモグともくもくと食べる。

私が

「この後どうする?泊まる部屋は決まっているか?」

と言うと、ヨッカガイが

「私は決まってますけど、カニワさんの部屋に寝泊まりしたいです。」

と食いついた。

「私は決まってない。天界が居場所だったから・・・」

「お?」

と私は思った。身の上話が始まりそうだったからである。

「それなら!」

とヨッカガイが邪魔をする。

「一緒に、カニワさんの部屋に泊まりましょう。」

「おいおい。いや、いいんだけど。」

今自覚したが、私は「女として死んでいる」口調なのだなーっと思った。

食事の後、ヨッカガイに寄り添われながら部屋へと夜移動する。

「やれやれ、昔を思い出すな・・・。」

唯一の友人がかつて、私に寄り添っていた事を思い出す。

今は立派に主婦をやっているはずなのだが、そういう色に染まっていた時もあったものだ。

このヨッカガイもやがては誰かにもらわれていく定めなのだろうか?と思ってしまうのだった。

出発の部屋。何の事はない、今朝出発した部屋だ。

私、ヨウカ、ヨッカガイ。この3人がこれからどのくらいこの部屋にそろうのだろう。

何故か、この借部屋、ツインベッドになっているのだが、3人寝るにはちょうどいい。

女性は小柄なのだし、枕を分け合えば良いだろう。

「早く寝ましょうよ。」

「そうだな。」

と腑に落ちたようにベッドに倒れ込む。

3人は場所を譲り合うように眠るのだった。

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