表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

七話〜あの日の天井〜

「……ふみ。…さふみ。おい、正文。」

ふと、目を覚ますと、目の前に兄貴がいた。

「正文。飯出来たぞ。」


「ああ。」

まだ眠気が覚めないまま、ベッドから起き上がる。どうやらあの後、寝てしまったようだ。


俺の頭の上には、あの日と同じ天井がある。


時計を見ると、もう7時だ。帰ってきたのは、1時過ぎだったから、それから6時間も寝てたみたいだ。



いろいろと、することもあったが、もう過ぎてしまったことだから、どうしようもない。


とりあえず、飯を喰おう。あの天井から逃げるように、ダイニングへ向かう。

テーブルの上には、ナポリタンに唐揚げ、フライドポテト、ハンバーグと、見るからに、カロリーの高そうな物が並んでいた。

「なんじゃこりゃ!!」

思わず声をあげてしまった。

「今日は、入学祝いに、正文の好きな物ばかり作ってみたんだ。美味しそうだろ。」

「体に悪そうだな。」

「うぅ。……確かにそうかもしれないな。」

なんか兄貴が落ち込んじまった。




飯を喰い終わり、気のせいかもしれないが、腹の底が油の膜で覆われているみたいだ。

なんとなく、動きたく無かったので、今日は早めに寝ることにした。


あの天井を見上げながら。




また、来てしまったの?

こちらの世界へ。

あの時言ったはずなのに。二度と来ない方が良い、って。

でも、あなたは毎晩来てしまう。

そんなにこちらの世界が好き?

それなら…………。

続く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ