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本当は怖い日本語  作者: 瀬戸内残月
6/6

正解

私も、あなたも、誰も彼も、みんな必死に正解を探しています。


仕事の正しさ。

家族の正しさ。

友情の正しさ。

恋愛の正しさ。


あいつが悪い、こいつのせいだと他人をののしり、言葉の刃に怯えて正解を求め、情報にまみれ、欲に溺れ、そうこうしているうちにそもそも何が正解なのか分からなくなり、急に不安になって、きゅっと身が縮こまる。そんな事ってありませんか?


実のところ、それは遠い昔からずっと変わらないのです。


正という文字の書き順をよく見てください。

正しいとは何なのかを文字自体が迷っているのがわかりますか?


左から右に進んだと思ったら、上から下へと進み、そうかと思ったらやっぱり左から右に進み、でもやっぱり上から下で、最後は左から右。


結局のところ、物事には正解などなく、いつだって、誰だって、迷いながら、戸惑いながら、それっぽく取り繕って何とかかんとか進んでいるのです。


それで正解なのです。


それでも決めるべき時は決めなければなりません。進まなければなりません。迷っても、悩んでも、これだと決めたら、その自分なりの正しさの上に屋根を被せてぎゅっと閉じ込めましょう。


それが”定める”です。


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