僕たちの沢村正
第二話1リットルの涙 前書き
*高校を中退して大検を受けたい*
と私が言ったら父が
*やって見ろ*
と言って私はこの頃川崎亜紀さんを好きになっていました。私は
*川崎亜紀さんのために世界一真面目になろういつか夢が本当になるように*
所沢市の日糧製パン所沢工場に学生アルバイトを面接で受かり
*君は障害者ではありませんね*
と言われ
*はい*
と言いました。
遅刻ばかりしていたが一生懸命働きそれは俺のような人間にも普通に働かしてくれるんだという喜びだった。
木曜日を休みにして北斗の拳とザベストテンで川崎亜紀さんを見ていた。
第二話 1リットルの涙
高校を中退し、所沢市の坂ノ下の日りょう製パン所沢工場まで往復250km以上自転車でかよい大検の勉強も始めた。
ある日曜日ネコが目を虫まみれにして泣いていた。私は、ほかほか弁当の肉をあげた。そして夜、
ネコまっていろどりゃー
と走ったとき鉄柱に太ももをぶつけ大腿骨骨折をして三時間気絶をした。
ネコどこだあー
どこにもいない、拾われたんだー
と自転車を見た瞬間前輪後輪パンクしていた。
自転車で坂ノ下というのだから、とんでもない坂をのぼるときはひきづり、下るときは乗って涙目で家についた。
1日会社を休み
俺は正業につけなかったんだ!!
と父と母の残飯を食べての毎日だった。
2日目から足を引きずりトースターの釜で鉄板を入れたり台車にのせたりしていた。そして赤羽警察署の署長さんに
あの人は18才なのにこの世の中で本当に一番正しい人だ。
と私が18才のとき言われた!!
第ニ話1リットルの涙完つづく
綿引健作
第二話1リットルの涙 後書き
18才の夜中赤羽警察に補導させて
*自転車泥棒ではないか*
と濡れ衣をかけられ
川口市のイトーヨーカ堂の自転車ゴミ置き場に行って
*ここで拾いました*
と言ったら赤羽警察の警察官は
*やっちゃった*
と言って補導書を書かせようとしたが赤羽警察所長が
*お前はまったく悪くない*
と補導書を破いた。
私は帰り道を歩いて帰り
*川崎亜紀さんへの愛は俺が世界一真面目になる事だ*
と夜空の星を見ながら歩いた。
次の日赤羽警察の交番を新しい自転車で通ったら警察官に
*だせー*
と言われ赤羽警察の所長が
*おい悪いぞ*
*あの人は本当に正しい人なんだー*
と通りぎわに言われた。