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5月[ミサンガと記憶] 1.回想 その5

1.(1部)最終話です。長いです。

・・・


晴 「痛っ!真琴〜髪の毛踏んでる。」

真琴 「あっ!ゴメン晴!」

晴はロングヘアーだから大変そうだ。ってかさっきから右側で柑橘系のイイ匂いがすると思ったら右隣が真琴だったのか。癒される・・・・・左隣は??何故か温泉の硫黄のにおいのする豪!おい!ここの温泉は硫黄は含まれてたっけ?そんなことを考えている間に、語り。つまりおしゃべり大会が始まった。

どんなことを語ったかと言うと、小学1年生の終わりに、未来矢と未早矢が俺の家の隣に引っ越してきたことを未早矢まず言った。そして、俺が小学3年のはじめに事故にあって、記憶喪失になったことを未来矢が話した。ちなみに俺は今でも小学3年以前の記憶がない。その話で場がしんみりしてきた。しかし、豪が俺に小学4年のころ野球で負けて、そのあと俺にむかって「弟子にしてください!」と言った。みたいな話をしたら、また場が盛り上がってきた。

つまり、俺達の小学校時代の話を語ってただけなのだが、中学校から知り合った真琴と晴には興味深い話もあったらしく、熱心に聞いていた。そして、夜中の1時すぎになった。

真琴 「zzz・・・」

俺 「おい、真琴寝てるぞ?」

未早矢 「いたずらしちゃえ〜」

そういう未早矢ももう眠そうなのだが。まぁ、とりあえずどっちにしろ真琴を起こさなきゃいけないので、真琴の鼻をつまんでみた。

真琴 「zzz・・・z・・・・・・・・・・・・・プハッ・・・ハァ・・・zzz・・・」

俺 「駄目だ、起きまへん。」

未来矢 「口もふさいでみたら?クスッ」

つまり俺に殺せと?

晴 「しかたないね、真琴も寝ちゃったしそろそろお開きにしようか!」

俺 「そうだな。」

ってなことで、晴が真琴を起こし、寝ぼけながらも女子3人は自分の部屋に戻って行った。さて、男子3人になったさみしい部屋で、豪だけがシーンとしている。

未来矢が豪の鼻をつまんでみた。

豪 「゛な゛にすんだ゛お」

・・・起きてた。まぁ、2人はほっといておこう。んじゃ

俺 「おやすみー。」





次の日の朝、起きたら7時半。起床時間ぴったりだった。頭がまだボーっとする。昨日寝付いたのが2時過ぎてたせいかな?

未来矢 「う〜ん・・・う〜・・・」

未来矢がうなされてる・・・?どうしたのか見てみると、見事に豪の図太い足の下敷きになっていた。しかも豪の寝相が悪いんじゃなくて未来矢が豪の布団に入ってる!?

5分ぐらいそれをじーっと見ていたら、頭も少しはスッキリしてきた。俺は2人を優しく蹴り起こして、それから昨日の女子3人と合流し、朝食を済ませてからホテルを出た。

今日の予定は修学旅行最終日なので、9時から12時まで自由行動。12時までに、クラスで決めた集合場所に行き、そこからバスとか船で帰還。というものだった。俺達6人は、昨日のうちにお土産とかは買っていたので、メチャクチャ大きくて、いかにも都会的なゲームセンターで時間をつぶすことにした。

真琴 「私、あのダンスのゲームやってみる!」

そう言って真琴が指さしたのは、俺達の住んでいる地区のゲームセンターにはないような、大型のゲームだった。普通初めての人にはこういうのはできないんだが、真琴は反射神経とか運動神経がハンパじゃないうえにダンス部だったから、かなりサマになっていた。

晴 「スッゴー!かっこよすぎ!」

真琴 「へへ・・そんな事無いって」

イヤ、マジですげーんだけど・・・・

そんな感じでいろんなゲームを6人でやっていった。豪がパンチングマシーンを破壊したのはここだけの話だ。

俺は音楽系のゲームが結構得意だったりする。そのゲームセンターはクリアし続ければ、ワンコインでいくらでも遊べるゲームがあったので、それをしていた。あと2曲で記録を更新と言うところで、未早矢達に話しかけられた

未早矢 「私たち眠くて気分悪いから、先にバス行って寝とくね〜。」

まぁ、確かに昨日あれだけ夜更かしすれば気分も悪くなるだろ。

俺 「わかった。俺は自分の地図見てバスまで行くから先行っといて。」

未早矢 「ふぁ〜あ・・・んじゃおやすみ〜・・・記録更新ガンバッテ!」

俺 「あれっ!?みんな行っちゃうの!?」

と俺が言った時には、未早矢達の姿はなくもう次の曲が始まっていた。確かにいつもは元気な晴も眠そうだったし、真琴もダンスの後ボーっとしてたな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

俺 「よし!記録更新!」

そして、俺はゲームをすぐにやめて・・・外に出てカバンから地図を探した。

・・・

・・・

・・・・・

・・・・・

ない。ない。

・・・・

そうだった!一昨日豪に貸したままだった!!゛あ〜〜〜!!!終わった〜!!!!


そして、12時が過ぎた。結局バスの時間には間に合わなかった。というよりゲーセンをでたとこから一歩も動けなかったと言ったほうが正しい。あの5人の中の誰かが迎えに来るとか期待してたからだ。多分バスの席でおれの周りにいる予定の5人は、バスの中でぐっすりで気付かなかった。そしてたぶん幹彦Tは、

「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・12・13・14・14・15・17・・・・」

ってなふうに数え間違い。授業中にもよくやるしな・・・どんだけだよ!よく教師になれたな!?

こんな感じで俺は置いていかれたと仮定する。ハハハハ!

そんなことを考えながら、少しその場を移動して、今ベンチに座っていると言う訳だった。



次からは、5月[ミサンガと記憶] 2.出会い です。

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