5月[ミサンガと記憶] 1.回想 その4
・・・
晴 「痛っ!真琴〜髪の毛踏んでる。」
真琴 「あっ!ゴメン晴!」
晴はロングヘアーだから大変そうだ。ってかさっきから右側で柑橘系のイイ匂いがすると思ったら右隣が真琴だったのか。癒される・・・・・左隣は??何故か温泉の硫黄のにおいのする豪!おい!ここの温泉は硫黄は含まれてたっけ?まさか・・・
そんなことを考えている間に、語り。つまりおしゃべり大会が始まった。
どんなことを語ったかと言うと、小学1年生の終わりに、未来矢と未早矢が俺の家の隣に引っ越してきたことを未早矢まず言った。そして、俺が小学3年のはじめに事故にあって、記憶喪失になったことを未来矢が話した。ちなみに俺は今でも小学3年以前の記憶がない。その話で場がしんみりしてきた。しかし、豪が俺に小学4年のころ野球で負けて、そのあと俺にむかって「弟子にしてください!」と言った。みたいな話を豪がしだしたら、また場が盛り上がってきた。
つまり、俺達の小学校時代の話を語ってただけなのだが、中学校から知り合った真琴と晴には興味深い話もあったらしく、熱心に聞いていた。そして、夜中の1時すぎになった。
真琴 「zzz・・・」
俺 「おい、真琴寝てるぞ?」
未早矢 「いたずらしちゃえ〜」
そういう未早矢ももう眠そうなのだが。まぁ、とりあえずどっちにしろ真琴を起こさなきゃいけないので、真琴の鼻をつまんでみた。
真琴 「zzz・・・z・・・・・・・・・・・・・プハッ・・・ハァ・・・zzz・・・」
俺 「駄目だ、起きまへん。」
未来矢 「口もふさいでみたら?クスッ」
つまり俺に殺せと?
晴 「しかたないね、真琴も寝ちゃったしそろそろお開きにしようか!」
俺 「そうだな。」
ってなことで、晴が真琴を起こし、寝ぼけながらも女子3人は自分の部屋に戻って行った。さて、男子3人になったさみしい部屋で、豪だけがシーンとしている。
未来矢が豪の鼻をつまんでみた。
豪 「゛な゛にすんだ゛お」
・・・起きてた。まぁ、2人はほっといておこう。んじゃ
俺 「おやすみー。」




