5月[ミサンガと記憶] 1.回想 その2
豪 「じゃぁ、俺は4枚チェンジだ」
未早矢 「どーせその1枚はハートの3だろ〜??」
豪 「むっ!?」
単純なやつ・・・
さて、みんながチェンジし終わったところで、ショウダウン!
俺 「俺、フラッシュね」
真琴 「じゃ〜ん!へへ〜♪フルハウス!」
未早矢 「な〜んだ、真琴チンもか〜・・・私も〜!」
流石は未早矢。何だかんだ言って負けないな。
未来矢 「スリーカード・・・負けたかな?」
晴 「フラーッシュ!」
俺 「今んとこ未来矢がドンケだな。さて?」
みんなの目が一斉に豪にいく。
豪 「フルハウスとかストレートとかなんだよコノヤロー!どーせペアなんて何もねーよっ!」
ま、こんなもんだろ。
・・・
ちょっと待て?全部ハートだぞ・・・それに〜・・3・4・5・6・7。ああ、冗談だろ?
俺 「す、ストレートフラッシュ・・・豪が1番・・だぞ?」
真琴&未早矢 「゛ぇ〜〜〜〜〜!!!?」
未来矢 「マジ?良かったね豪!ハートの3があって♪」
豪 「お!、なんだ?ハートの3持ってたらやっぱ勝ちか?」
ダメダコイツ・・・
真琴 「アハハ!それ関係ないってば!」
ってなわけで、ポーカーは1回きりで終わった。次はまたもや晴の提案により、大富豪をすることのなった。
そして、その5ゲーム目に未早矢が
未早矢 「ねぇ?このゲームで1番の人がドンケの人に罰ゲームを執行しよう?」
恐ろしい・・・未早矢が勝ったら何をやらされることやら。
結局罰ゲームありでやることになり・・まず勝ったのは真琴だった。
俺 「まともな人で良かった。」
豪 「まともじゃないって俺のことかよ!」
なぜおまえがキレるんだ!!。もちろん未早矢には蹴りをいれられた。首痛っ!
真琴 「罰ゲームは〜〜〜・・・・・・・ベランダから『死んでしまいたいぐらい恥ずかしい言葉を叫ぶ』ってのはどうだい?」
晴 「え!?真琴にしては過激だねぇ?」
真琴 「そうかな?でも、こんぐらいやんなきゃ燃えないでしょっ!」
なるほど。そりゃおもしれぇ。そしてこっから2位〜ドンケを決める戦いが行われた。そして、最後に残ったのは豪と晴!流れ的にいえば豪!だが、豪には切り札があった。
豪 「革命!!!!」
んな!?賢さ5割増しか!?ああ・・・豪のカード3が2枚だよ。しかもひとつはハートだし。
晴 「うっそ〜ん!?」
晴のカードは2とエースしかない・・・決まったな!
晴 「私〜?ってか豪に策略負けした時点で恥ずかしくて死にそう・・・」
真琴 「さぁ、晴!どかーんと叫んじゃって!」
晴がベランダに出た。ちなみにここは3階。正直俺は、晴がどんな『死んでしまいたいほど恥ずかしい言葉』を言うかワクワクしてた。ってかみんなしてるだろうけど。
豪 「早く言えよ〜!晴ぅ〜!」
豪は超上機嫌だ。勝ったのがよっぽど嬉しいらしい。
そして・・・
晴 「スゥゥゥ…」
「キャアアアア!豪にお尻触られたぁぁぁ!!!」
ぉぉ・・・エコーが聞こえてくる程でかい声だ。
未早矢 「うっわぁ〜!!!超恥ずかしいじゃん!?やっばーーーー!!」
未来矢 「あはっ!豪ドン引き〜♪」
豪 「ちょっと待てよぉっ!これじゃ俺が恥ずかしいだけじゃねーか!」
真琴 「じゃぁ、豪が「ウオォォォォ!晴にケツ触られたァァァ!」って叫べば?クスッ♪」
一同 「アハハハハハ!!!」
しかし、晴が大きな声で叫びすぎたらしく、下の階や隣のベランダまで開きだした。ついには、下の階からティーチャーの怒鳴り声と思われる声まで聞こえてきた。
晴 「っちゃー・・・マズ・・」
俺 「電気消して布団の中に隠れようぜ!!」
一同 「りょーかい!」
ガサゴソ・・・
布団にかくれながら思ったが、男女一緒に部屋にいる時点で規則違反なんだよね。まだ中学3年だし。
こりゃ見つかったらヤバいぞ。




