5月[ミサンガと記憶] 3.夢の中で
キーンコーンカーンコーン♪
・・・・
この土日は、あの子のことばっかり考えてた。もちろん若葉のことだ。そんな感じでけだるいけど、今日からまた学校だ。ここは俺達の学校。時下中学校だ。中学校とか言われてるけど、隣に高校があって、希望者はエスカレーター方式で行ける。〜高校付属といった感じの所かも・・・・よくわからない。
そして、この学校の隣には、非常に大きい時計台がある。遠くからでもうちの学校だってすぐ分かるぐらいの大きさだ。ちなみにこの時計台がチャイムを鳴らしている。時計台に見下ろされてるから時下学校だ。校長曰く。
いつもどおり授業が始まった。しかし、どうもいかん。あの修学旅行で起こった不思議な出来事?を思い出すとどうしてもボーっとしてしまう。
俺 「ハァ・・・」
キーンコーンカーンコーン♪
授業の内容があまりわからないまま1時間目が終わった。
豪 「何ボーっとしたりニヤニヤしたりしてんだよ?」
俺 「ん?・・・いや、ちょっとね。」
後ろの席の豪に心配された。俺ってば重症?
そして、2時間目に入った。やっぱり頭の中はあのことを考えていた。
どう考えてもおかしいような気がする。本当に初対面なのかすら疑わしい・・・まさか、前に会ったことが?いや、記憶にないし。そんなことを考えていた矢先のことだった。
??? 「くぉら!!!佐野ォ!なんばヨソ見しおっとかおめぇはっ!」
ハッ!
前を向くと目の前にチョークが飛んできていた。
ポコーン
俺 「ぃでぇっ!」
快音と同時に俺のデコに痛みが走った。
クラスメイト 「クスクス・・・」
恥ずかしっ!数学の時間だったのを忘れてた。鬼教師 [津田 宏]の授業だった。この教師、生徒が喋っていたりヨソ見をしたりしていると、すぐにチョークを投げる。しかも百発百中だったりする。去年の先輩達の話によるといくつか技を持っているらしい。
一.「ニューチョーク」 新品の使っていないチョークを投げる。もろさがないので痛さが倍。
二.「カッティングダブルチョーク」 多人数でおしゃべりをしている生徒に向けて投げる。机の角などにあてて、割ったチョークが全員のもとへ飛んでいく。三角関数やらなんだかんだで計算しているらしい。
三.「奥義・バーニングチョーク 」 チョークが火をふく。そして爆発する。
四.「奥義・津田スペシャル」 説教。
ほんまかいな・・・
とか考えているうちに
津田T 「コリャ!ボーっとするな言うとろうがっ!!」
またチョークを投げてきた。
しかしっ!同じ技に1日に2度も引っかかる俺ではない。サッとよけてやった。
生徒たち 「オー」
生徒たちから歓声が起こった。次の瞬間
スカーン
またもや快音と同時に後頭部に痛みが走った。後ろの席の豪の筆箱にあてて、俺の頭に当たったみたいだ。カッティングダブルチョークだった。痛い。あれ?そういえばもう1個の割れたチョークはどこに?・・・
居眠りをしていた豪の鼻の穴に刺さっていた。
豪 「zzzzz・・・・フゴッ・・・zzzz」
おお、まだ寝てる。
クラスメイト 「プッ!クスクス・・・」
津田T 「次はコンパス投げるかいなー!」
!?
そんなこんなで、午前中は終わった。




