【競作】無彩色の迷宮
【競作】ファンタジックホラー作品。お題は「幼い少女」「携帯電話」「カメラ」「人形」「お守り」です。
そこには見渡す限りの草原が広がっている。若葉の上を滑る風の群は瑞々しい香りを運び、青く澄み渡った空はどこまでも高い。
裸の足は朝露を含んだ若草にしっとりと濡れて、今にも走り出しそうだ。
心地の良い開放感に、ぼくは深く息を吸い込む。
こんなところにいるのも悪くない。
そう思ったときだ。
「だめよ、お兄ちゃん。眠っちゃだめ」
舌っ足らずな声がどこからか聞こえて、ぼくは不意に顔を上げた。
小さな手のひらがぺしぺしと頬を叩いて、必死にぼくを揺り起こそうとする。
魔物に飲み込まれそうだった意識がどうにか留まった。重い瞼をやっとの思いで開く。
ぼんやりと霞む視界の中で、おかっぱ頭の少女が今にも泣き出しそうに顔を歪めていた。
「ちよ。……そんな顔を、しないでよ」
カラカラの喉から絞り出した声はやっとのことで形をとる。
君を泣かせたいわけじゃないんだ。
そんなぼくの思いに反して、少女の長い睫毛に縁取られた緑色の大きな瞳はきらきらと光を孕んでいる。今にもこぼれ落ちそうな涙を拭おうと、ぐったりと投げ出していた腕をゆるゆると持ち上げて桃色に染まる頬に手を添えた。
真珠のような涙をぽろりと手のひらに隠して、彼女の髪をそっと撫でる。
見るとその手は灰色にくすんでいた。まるで自分のものではないように。ぼくは小さく唇を噛んだ。
指に絡みつく細くしなやかな黒髪と滑らかな肌に宿る仄かな体温が、砕け散りそうだったぼくの意識を寄せ集める。同時に色を失っていた身体にわずかに色彩が戻ってきた。
不安げに見上げる瞳に向かって微かに笑みを浮かべる。「大丈夫だよ」と囁くと、彼女はわずかに安堵したようでぼくの胸にぴたりと身を寄せた。
無機質でひんやりと冷たい灰色の壁に背をもたれて、縋りつく小さな身体をそっと抱き寄せた。膝の上に放っていた携帯電話が滑り落ちてカシャンと音を立てる。その音は空虚な空間にどこまでもこだましていく。
視界に広がるちよの着物の表面を気ままに舞い飛ぶ数匹の蝶を目で追いかけた。
その色とりどりの鮮やかな色彩だけが、この色褪せた世界で唯一確かなものだった。
「お兄ちゃん。これ」
つと身を離したちよが振り袖の袂から一匹の蝶を取り出して差し出してくる。小さな手のひらの上できらきらと光を放つ隣紛を散らすそれを眺めてぼくは躊躇った。
生地の中を無数に舞っていたはずの蝶は今では数えるほどしかいない。それを全て失えばちよは動くことすら出来なくなってしまうと言うのに。
「早く。あいつに追いつかれちゃうよ」
逡巡するぼくをちよは急かす。
「でも、君が……」
「いいの。ちよはお兄ちゃんのためにいるんだから」
小さな手がずいと蝶を押しつけてくる。目の前に差し出されたそれを仕方無しに受け取ると、一思いに口の中に押し込んだ。舌に触れた途端に蝶は粉砂糖のように滑らかに溶けて身体に染み渡っていく。
途端に、壁の中に沈みそうなほどに重かった身体がふわりと軽くなった。じわりと体温が巡る。つい先程まで凍えることすら出来ない寒さの中にいたことを思い知った。
危ないところだったんだ。あのままちよの手のひらを拒んでいたら眠りに落ちていたかもしれない。
ぼくは大きく息を吸って安堵した。
まだ生きている。その感覚がある。すぐそこまで迫っている空虚感と孤独感がその証だ。ぼくはまだそれには飲み込まれていない。
灰色にくすんでいた手は血色を取り戻していた。
大丈夫だ。ちゃんと人間の色をしている。
「ありがとう。ちよ」
微笑みながら言うと、彼女は大きく首を振った。その度に髪がさらさらと緩やかな小川のように流れる。
けれど、ぼくを見上げる瞳は不安げに揺れていた。
「まだ、走れる?」
「走れるよ。君を連れてここを出るって約束したじゃないか」
そう言うと、また泣きそうな顔をしているちよの小さな頭を優しく撫でた。
「君がいてくれる限り、ぼくは諦めないよ」
「ほんとうに?」
「ほんとうだよ。さあ、行こう」
ちよを片手で抱き上げると、携帯電話を拾いながら立ち上がった。ちよは腕をぼくの首に巻き付かせてきゅっと抱きついてきた。仄かな体温がじんわりと伝わってくる。小さな身体で必死にぼくを守ろうとしているんだ。
ぼくはどこまでも続く無彩色の回廊を見渡した。回廊の先はぼんやりとした灰色に沈み込んで先が見えない。天井にも色はなく、それが高いのか低いのかすら分からなかった。
携帯電話のカメラ機能を起動させるとレンズを何も無い空間に向けた。緊張しながら恐る恐るディスプレイを覗き込むが、そこにはなに写っていなかった。どこまでの続く無機質な回廊が見えるだけだ。
安堵して知らぬ間に止めていた息をほっと吐きだした。
「こっちにはいないみたいだ」
「でも近くにいるよ。感じるもの」
ちよが身体を強張らせて不安げに囁いた。
「大丈夫だよ」
縋りつく小さな背中をぽんぽんと叩いて、横目で緑色の瞳を覗き込む。澄んだ色の二つの虹彩が怯えていた。
「ちよは恐がりだな。そんなに恐がらなくても良いのに。今度は出口を見つけるまで立ち止まらないから」
安心させようとして言うと、彼女は小さく首を振った。
「ちよはあんなやつ怖くないもの。ちよはお兄ちゃんがいなくなるのが嫌なの」
強がりにも聞こえるその言葉に、ぼくは笑みを浮かべてちよを優しく抱きしめようとした。だが、傾いて足元を映し出したカメラに写ったものを視界の端で捉えて凍り付いた。
灰色にくすんだ頭部がディスプレイに写り込んでいる。
ドクンっ!
心臓が大きく跳ねる。驚愕して体が岩のように固まる。
「走って!」
ちよが鋭く叫んだ。その声に我に返り、つんのめりながら何とか床から足を引き剥がした。
二歩、三歩と大きく床を蹴る。走りながらちらりと振り返り、カメラをかざした。
ディスプレイの中で無彩色の肌を持った少女が佇んでいる。乱れた髪の間からほの暗い瞳が物欲しそうにこちらを見つめていた。
その視線に肌を粟立たせる。
「ちよ。しっかり掴まってるんだよ」
向き直って抱きつく小さな身体に声をかける。
「うん」
耳元で聞こえる小さな声を合図に、ぼくは全力で灰色の回廊を駆けた。
カツン、カツン、カツン。
走るたびに冷え冷えとした足音が空虚な空間に響く。始めはその音でこちらの居場所が分かってしまうのではないかと肝を冷やしていたが、そんなことは関係なかった。あいつは色彩が発する匂いを嗅いでいる。
どんなに遠くまで逃げようと関係ない。無彩色の回廊はあいつのテリトリーの中だ。ここは迷い込んだ者の色を喰らう餌場に過ぎない。
もしもちよがいなかったら、ぼくはとうに色彩を奪われて夢の中に閉じこめられていたかもしれない。
ぼくは差し出された小さな手のひらを握りしめながらひたすらに走った。
肺が焼け付いてかすれた息が喉から漏れる。足が痺れて感覚を失いそうになっても前に進んだ。
時折振り返ってはカメラをかざし、少女の皮を被った魔物の姿がないか確認する。
無機質な灰色の中に、唐突に現れる枝道をちよの声に従って入っていった。
彼女には正しい道筋が分かっているんだ。
平坦に続く回廊の枝道を何度曲がったか覚えていない。迷宮のように入り組んでいるはずなのに、どの回廊もどこまでも続いているように見える。
ここはねじ曲がった空間。現実ではない場所。
その出口をぼくたちは探している。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
ゼイゼイと喉を鳴らすぼくにちよが囁いた。
「大丈夫だよ」と言いたいが上手く声を出せる自信が無い。かわりに小さく頷いて力無く笑って見せた。
ここで立ち止まったら、きっと魔物に捕らわれるだろう。
よろよろと走っていると、唐突に枝道が現れた。
「そこを曲がって! 出口は近いよ!」
ちよの明るい声にぼくは現れたばかりの枝道に足を向ける。ひんやりと冷たい壁に手を付いて小さく息を整えた。
そっと角の奥を覗き込む。
「あっ!」
その回廊の先を見つめてぼくは嬉しさのあまり声を上げた。
出口だ。
無機質な灰色の回廊がふつりと途切れて、若草の萌える草原と澄んだ空が鮮やかに広がっていた。
「ああ、やっと見つけた。やっと出られる。ちよ、ありがとう」
かすれる声で言うと、ぼくは力を振り絞って駆けだした。
けれどちよは、そんなぼくを必死で止めようとする。
「だめ! そっちに行っちゃだめ!」
耳元で上がった鋭い声は、しかしぼくの安堵に満たされた思考にまで届くことはなかった。ふらふらと走る足は草原の柔らかな地面を欲している。
早くここから出たい。その一心だった。
「だめよ! お兄ちゃん!」
すぐ側にいるというのに、ちよの声は霞がかったようにどこか遠くから聞こえてくる。
この時既に、ぼくは魔物に捕らわれていたのかもしれない。
倒れ込むように無限に続くと思われた迷宮から出た。
涼やかな風が頬を撫でて、瑞々しい香りが鼻腔をつく。どこまでも鮮やかに澄み渡る空の青が目に滲みた。
「ちよ」
やっと出られたよ。
満面の笑みを浮かべてそう言うはずが、ぼくは糸を切られた操り人形のようにくたりとその場に倒れ込んだ。衝撃でちよの小さな身体が投げ出される。
身体に力が入らなかった。疲れ果てた訳ではない。安堵で力が抜けたわけでもない。
凍えるような冷たさが足の先からゆっくりと全身を覆っていく。
途端に世界が歪み始めた。
色彩が溢れていた草原から急速に色が失われていく。
まさか!
そう思ったが遅かった。
ぼくの身体からゆっくりと色が抜けていた。
急速に霞んでいく意識を必死でつなぎ止めてわずかに動く手で携帯をかざすと、灰色の草の間から這い出た灰色の少女がぼくの足にかじりついている。暗い瞳はにたりと笑みを浮かべていた。
濃密な絶望が全身を覆った。思考が混濁していく。掲げた手が次第に色を無くして、力無く地に落ちた。
捕らわれた。せっかくちよが助けてくれたのに……。
そうだ、ちよは……? せめてちよだけでも……。
「お兄ちゃん!」
視線を巡らそうとしたとき、ちよの声が聞こえた。
同時に数匹の蝶が隣紛を散らしながら無彩色の空間に舞う。
ひらひらと羽をはためかせて鮮やかな蝶はぼくの鼻先に留まった。さらさらと風にさらわれる砂のように形を崩したかと思うと、それはぼくの身体の中にゆっくりと溶けていく。
途端に身体が色彩を取り戻した。肌、髪、瞳。温かな血液が弾けるように身体を巡る。
自由を取り戻した身体で、ぼくは魔物の口から逃れようと足をばたつかせた。カメラをかざしている余裕など無い。ただ必死で足掻いた。
ひしひしと伝わる冷たさが魔物の存在を教えている。せっかくちよが取り戻してくれた色が足先から奪われていく。
這いつくばったまま声を上げる。
「ちよ! 走るんだ! 先に行くんだ! 必ず追いつくから!」
魔物を振り払える確かな自信などはありはしなかった。それでも、ちよだけはどうにか元の世界に戻してやりたい。
ぼくの初めての友達を。大切な家族を。
ちよを振り返ると、彼女はゆっくりと立ち上がって懸命に首を振っている。鮮やかな振り袖の中で、一匹の蝶が気ままに舞っていた。無彩色の世界でその色がくっきりと浮かび上がっている。
「だめ! ちよはお兄ちゃんを守るの!」
そう言ってちよは魔物に向かっていく。
「やめるんだ!」
色を失ったら君は魂まで失ってしまう! せっかく宿った魂なのに!
けれどちよはぼくの制止を聞いてはくれなかった。
目には見えない魔物に掴みかかる。着物の袖が大きくはためいた。
不意に流れ出る体温がぴたりと止まる。
「ちよ!」
弾かれるように立ち上がり、小さな身体を抱き上げようと手を伸ばす。だが彼女は「行って」と鋭く言い放った。
見ると、鮮やかだった着物の色がゆっくりと失われていた。
「だめだ!」
叫ぶとちよは小さな手のひらをぼくに向かって差し出した。ぼくはその手を取ろうとする。けれどちよに触れる前に行き場を失った。
ちよの手の上には最後の蝶がいた。それをぼくに差し出していた。
なんてことを!
言おうとしたが声にならなかった。
急速にちよの色が消えていく。
鮮やかな着物が色褪せ、桃色の頬が白く凍り付く。艶やかな黒髪は光を失った。
愕然と立ちつくすぼくに、ちよは小さく微笑んで言った。
「お兄ちゃん、出口はすぐそこだよ。蝶が道を教えてくれる」
ほんの小さな微笑みを浮かべる。
「ちよのことを、忘れないでね」
緑色のガラスの瞳がきらりと一度だけ輝いて、色を失った。
ちよの愛らしい声は余韻すら残さず、歪んだ世界が飲み込んだ。
ぼくはこみ上げてくる涙を必死で堪えた。
一緒にここから出るって約束したのに……!
魂を無くした入れ物の手の上から蝶が跳ねるように飛び上がって、ぼくの周りをふわふわと舞う。まるで着いてこいと言っているかのように。
ぼくは襲い来る孤独感を振り払って、ちよの形をした灰色の人形から目を背けた。
きらきらと光る燐紛の先を追いかけて、ゆっくりと走り出す。
無彩色の歪んだ世界の中に、ぽっかりと穴が開いていた。その中は墨を流したような暗闇が広がっている。
蝶は迷うことなくその中に入っていった。
たぶんそこが出口なのだろう。それなのにぼくは闇の濃さに戸惑った。
どこまでの深く底のない闇は、ぼくを受け入れる訳でもなく、拒絶するわけでもなく、ただ広がっている。
ちよが最後に取り戻してくれた色は少しずつ失われて、足先がじんじんと痺れている。もう残された時間は少ない。
ぼくは意を決して穴の中に飛び込んだ。
目を開けているのかすら分からない濃密な闇の中を漂う。行き着く先もなく、戻る場所もない。その中で鮮やかな蝶の色彩だけが一際際立って、きらきらと輝いていた。
それを両手でそっと捕まえる。ちよがぼくにくれた最後の色だ。
「ごめんね、ちよ。守って上げられなくて、ごめん……」
闇に溶けながら、ぼくは小さく涙を流した。ふんわりとした温かさが両手から伝わってくる。
不意に暗闇の中で小さな光が瞬いた。
赤、青、緑。無数の光が上下もなく散らばっている。まるで満点の星空の中に立っているように。
手の中で暴れる蝶を逃がすと、ゆったりと羽をはためかせながら光の中を舞い始めた。
『闇を恐れないで。何も見えなくても、目を凝らせばそこは光で溢れているんだよ』
ちよの声が優しく響く。その姿を探そうと視線を巡らしたけれど、ちよはどこにもいなかった。ただ蝶が舞っているだけだ。
ぼくは大切な友達を失った悲しさに声を上げて泣いた。けれど、不思議と無彩色の迷宮で迫っていた孤独感は無かった。
そうして、光の瞬く闇の中にゆっくりと溶けていく。
身体が溶けて、思考が溶けて。けれど恐怖はない。ちよがくれた温かさがそこには溢れていた。
* * *
「いい加減起きなさい!」
微睡みの中で聞こえた母さんの声に、ぼくははっと目を開けた。
見慣れた自室の天井。カーテンの隙間からは鋭く日差しが入り込んでいる。
「またこんなに散らかして。もうすぐ夏休み終わるんだから、ちゃんと片付けなさいよ」
「分かってるよ」
聞き慣れた小言に反射的に生返事を返しながらのそりと身体を起こした。
なんだろう。何か大切な夢を見ていたような気がする。
ぼやけた意識のままベットの上でぼんやりと記憶の糸をたぐる。けれどその糸の先は「何か」に辿り着く前にふつりと途切れた。
喉元に何かが引っかかっているようなもやもやした気分に眉をひそめていると、勝手に部屋の中に入ってきた母さんが声を上げた。
「あら、おばあちゃんの市松人形じゃない。まだ捨ててなかったのね。懐かしい。名前つけて可愛がってたわよね、女の子みたいに。覚えてる? おばあちゃんはお守りだって言ってたけど」
母さんは散らかった部屋の片隅に置かれた人形を手に取った。
「そんなことあったっけ?」
「うんと小さい頃よ。それにしてもこの子、こんな地味な着物着てたかしら? 綺麗な色の蝶々の柄だったと思うんだけど……。思い違いかしら?」
灰色にくすんだ振り袖をしげしげと眺めて不思議そうに首を傾げている。
「明日ごみの日だから出しちゃうわよ。こんなものいつまでも取って置いても仕方ないでしょ?」
その言葉にぼくは「うーん」と曖昧に答える。それよりも今は、もっと大切なことがあるような気がしてならない。
「他にごみがあったら今日中に出してちょうだい」
唸るように返事を返す。
ぞんざいに掴み上げられた市松人形は灰色の瞳で悲しげにぼくを見ていた。その視線に気味の悪さとは違う言いようのない寂しさが心をもたげる。けれど、そんな思いはすぐに過ぎ去っていった。
母さんが出ていって静まり返った部屋の中で、ぼくはもう一度ベットに寝そべった。
寝直そうとしているわけではない。引っかかった何かを取り出そうとしているんだ。
なんだっけ?
もやもやとしながら何気なく開いた携帯電話の待受画面で、見慣れないものがひらひらと舞っていた。
「蝶? いつこんな待受にしたんだろう?」
怪訝に思って首を捻る。しかし、「蝶」という言葉が妙に気にかかった。
「蝶。蝶。蝶々。……ちよ?」
不意に浮かんだ言葉に、ぼくははっとした。
あの市松人形の名前だ!
足に絡まったタオルケットを蹴飛ばして起きあがる。
なんで忘れていたんだろう?
「母さん! それちょっと待って!」
ぼくは大切なものを取り返すべく、急いで階段を駆け下りた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お題を欲張ってしまいました。上手くまとまっていれば良いのですが。
今回の作品のテーマは「人生」です。
お気づきの方いましたでしょうか。
ミヒャエル・エンデの「モモ」から着想を得ましました。
競作最後を飾るにふさわしい作品になっていれば良いのですが……。
皆様の心の端に何かが残せたなら、嬉しい限りです。