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5. 初めまして

感想早速ありがとうございます。

「失礼します。天城くんはいますか?」

 そう言い顔を入り口のドアから覗かせた彼女は腰まで届く黒髪に、自身の気持ちを表しているような目。女子の平均よりやや高い背丈は不自然に感じず、スタイルも整った美少女であった。

 時刻は放課後で皆帰る準備をしている手をふと止め、クラスの奴は全員ポカンとしている。

 どうしたんだこいつら、と思いながら、

「自分、天城ですが」

 このクラスに天城と言う苗字は俺だけなのでおそらく俺であっているはず。

「では、少々お時間をよろしいでしょうか」

「大丈夫です。あなたは鴻さんであっていますか?」

「はい、ではついてきてください」

 すでに準備の終えた荷物を持ち、彼女を追おうとすると、

「なんだよ!あまぎっち!2年の女王、鴻要様と知り合いだったのかよ!」

「何と言うか、従兄妹。後でぼちぼち話は聞いてやるからまた後で、な」

 変態が「おおおおお!リア充死すべしぃぃぃ!」と叫んでたが無視して後を追った。

 



 彼女の後を追うと理事長室にたどり着いた。

「理事長、天城くんを連れてきました」

「入ってきなさい」

 普段の叔母とは思えない威厳のある声で答えた。

 だが部屋に入ると、

「いらっしゃい、凛久くん、要ちゃん。どう?二人とも学校生活は問題なさそう?」

「はい、小枝子叔母さん。友人もできたので問題ないと思います」

「私も特に問題ありません」

「二人とも態度が硬い~、娘が反抗期に入った~」

「入ってない、入ってない、敬語使っただけだからね?お母さん」

 なんか仲睦まじく感じてここにいるべきじゃないのか?と思う。

「小枝子叔母さん、なんで呼び出されたのでしょう」

「そりゃ、可愛い、可愛い娘を紹介するためよ」

「なんでわざわざ、同じ学校なんだから嫌でも知ることになるよ、こんな綺麗な人」

「なっ!」

 驚きの声が上がったのでふと見てみると、

 鴻さんが顔を真っ赤にしている。

「おお、要ちゃんが初心な反応を」

「な、なななななななにを言っているんですか、お母さん!」

「うちの娘は面食いだなーと」

「違います!」

 やっぱここにいるは間違っている気がしてきた。

 そして話が脱線してる。

「…帰っていいですか?」

「ちょっと待とうか凛久くん、話はここからなんだから」

「なんです?」

「自己紹介ターイム!先行、要ちゃん!」

 何故唐突に。

「初めまして、鴻要です。お母さんに拾われて半年ほど。趣味は料理と読書です。気軽に要と呼んでください。これからよろしくお願いします?」

 いきなりのお題に最後は疑問形になりながらも言った。

 すごいな…。やっぱり叔母さんといるとこうなるのかな……。 

「同じく初めまして、天城凛久です。引きこもり歴1年ほど。現在高校生活2日目ですので慣れないことがありますがよろしくお願いします」 

 そういう自分もちゃっかり乗ることができる。

 ちゃんと反応しないと小枝子叔母さんがすぐにいじけるから。

「うん、うん。仲良くしないとだよね。二人ともこれから一緒に暮らすんだから」

「「……はい?」」

「ナイス、ハモり!そして今確かに『はい』と言う許可が下りました!いや~よかったわ。私が長期で大阪居ちゃうから要ちゃんが心配だったのよ~」

「いや、いや、違うでしょ小枝子叔母さん。なんで急にそんな話になってるんですか!」

「そうですよ、お母さん初めて聞きましたそんなこと!」

 寝耳に水。いや、寝ているときに鼻から水を生きよいよく入れられたような感じかもしれない。

 そもそも、荷物及び親の―――

「嗚呼、部屋は私がこの前知り合いの不動産屋から格安で買った一軒家に二人の荷物引越し屋さんに頼んで運んでもらちゃった☆それと凛久くんは妹からOKが出たから拒否権は無しの方向でお願いね」

 母さん、あっさり許可下してるし。

 まぁ、あの感じだから当たり前かもしれない。

「それじゃ、これカギと家までの地図。それではお若い二人でどうぞ」

 二人に鍵を一つずつ渡して、

 叔母はさっさと準備をして部屋を出てしまった。

 二人で向き合って思わずため息をついた。

「何を考えているんだあの人は」

「なんでこう急なんでしょう」

 こうして何故か知り合って10分ほどで同じ家に住むことになりました。

 


どうしてこうなった!

私の変なノリのせいか!


だけど後悔はしていない!

だってこうでもしないと話が進まないと思たから(泣)

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