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秒でシューポンッ!

作者: 笛鳴ことり

ある日私は家の中に隠し扉を見つけてしまった。



一階にあるキッチンのパントリーの奥にその扉はあった。



でもなぜかその扉は人間が入るにはとても小さいサイズだった。



もしかして妖精さんでも住んでいるんだろうか?



そうだとしたらすごい発見だ!



テレビで誰かが「小さいおじさんを見てぇー。」とか言ってたなー。



いつこの扉から出てくるんだろう。



24時間見張っているわけにも行かないし、、。



しかもいつもママがパントリーは絶対子どもは入っちゃダメって口うるさく言ってるし、、、。



でも何で今入れているかって?



        そ・れ・は!



ママが近所の人たちと井戸端会議の時間だから。



よーし!今開けないでいつ開けるんだ!



今でしょ!!(どっかで聞いたセリフww)



と扉を開けようとしたその時!



「ここで何してるの?」



「ママ!えーと、、ちょっとお菓子探してたの。」



「お菓子は向こうの棚の上でしょ!」



「あっそうだったー。エヘヘへッ」



私は何とかその場を誤魔化した。



あの扉、、、、、絶対なんかある!!



次こそはと私はタイミングをいつも狙っていた。



そしてついにその時はやってきた。



大急ぎでパントリーの奥へ忍び込む!



まるで忍者にでもなったかのようだ。



そしていざ隠し扉を開いた!!!



その瞬間私はその中に勢いよく吸い込まれてしまった。



(シューーーーーーーーーーーーッポンッ!!)



「何?!ここはどこ?!」



「やぁ!よく来たね!僕は妖精なんだ。」



「妖精?!やっぱり本当にいたんだー!すごい!」



「僕に会いたかったの?」



「うん!!もちろん!!」



「じゃあ時々ここへ遊びに来なよ。」



「いいのー!嬉しい!」



そう言って私はその日からほぼ毎日妖精さんに会いに行った。



とても毎日がワクワクして楽しかった。



もうこの妖精さんの世界に住んでしまいたいと思うほどだった。



「ねぇ。ずっとここにいちゃだめ?」



「別にいいけど、、、。後1人しかこっちの世界には来れないんだ。それを君のママが許さないと思う。」



「ママも来たがってるってこと?」



「そうなんだ。だから見つからないように早く来て。」



ママも時々こうやって妖精さんと遊んでたりしたんだ、、、。


だから私にパントリーには入らないで!って言ってたんだ。



この世界の存在を知らせないために!



だったらずるい!こんな素敵な世界を独り占めしていたなんて!



最後の1人は私が行く!絶対に行く!!



その日決意を固め荷物をまとめて準備をした。



そして次の日私は周りを気にしながら妖精の扉を開いた。



体が一気に吸い込まれていく!っと思った瞬間!



「行っちゃダメーーー!!」



母が私の腕を強く掴んで来た!



「離して!私行くって決めたの!妖精さんと暮らすの!」



「騙されてはダメよ!あいつは邪悪な悪魔よ!」



「バレたらしかたがねーな。」



妖精さんの頭からツノが生え、口は牙が生えいつも見ている世界とは全く違う真っ暗な世界が扉の向こうで広がっているのが見えた。そして私のもう一方の腕を掴んでいた。



「きゃー!!私を騙したのねー!離して!」



「もう少しでお前を悪魔の世界へと引きづり込めたのに!」



「悪霊たいさぁあああああああん!!!」



ママを含めた近所のおばさんたちが聞いたことのない大声を出し私を悪魔から追い払ってくれた。



それからと言うもの私はママやおばさんたちがやっている悪魔祓いを一緒に手伝うことになった。



聞けば近所の井戸端会議はただのおばさんの集まりじゃないらしい。



実は悪魔払いをしている立派な戦士たちなのだ。



悪魔出没なのど情報交換を毎日やっているそうな。



そんな勇敢な戦士達のお陰でこの地球の平和が守られています。



どうかどうかこれからは井戸端会議をうるさく思わないで下さいね!



「悪霊たいさぁぁぁん!!!」



おぉ!今日もまたどこかで戦士達が大活躍ですww





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