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ローレンティア  作者: enigma


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一話

『ローレンティア』

藤沢蓮紅ふじさわはすくの相手の思考や心を読み取ることができる能力、テレパシー。

不幸な事件によってこの能力が使えるようになり、少年は現場をかき乱す。

推理ものだが、真実を求めない。



『ローレンティア』 第一話




どこまでも高く澄み渡る九月の空。授業の終わりを告げるチャイムが、まだ夏の気配をわずかに残す校舎に響き渡った。藤沢蓮紅ふじさわ はすくは、騒がしくなる教室の空気を背中で感じながら、教科書類を無造作にカバンに押し込んだ。友人たちの解放感に満ちた声も、彼にとっては遠い世界の音のようにしか聞こえない。


校庭を横切り、昇降口を目指す。その背中に、悪戯っぽい思考の波が、声よりも先に届いた。

(よし、今度こそは……蓮紅のやつを、わっ!と驚かしてやる!)


「驚かそうたって、そうはいかねえぞ龍太郎」


振り返りもせず投げた言葉に、背後で「うげっ」という間抜けな声と、派手につまずく音が響く。振り返れば、案の定、クラスメイトの大澤龍太郎が地面に手をついていた。


「おいおい蓮紅、相変わらずどうなってんだよ? なんで見てねえのに分かるんだ。お前の後頭部、マジで複眼なんじゃねえの?」

「不思議だよねぇ」


不満げな龍太郎の横から、本田美鈴が楽しそうに会話に入ってくる。彼女の手には週刊誌が握られていた。その表紙を飾るのは、今をときめく怜悧な顔立ちの少年。


「そいつは確か……」

「そう! 現役高校生探偵の稲葉椿いなば つばき様! はぁ……見てよこの涼しげな目元。こんなにカッコよくて頭もいいなんて、神様は不公平だよね!」


うっとりと雑誌を胸に抱く美鈴に、蓮紅は内心で(きしょい)と呟き、龍太郎は「ケッ、この面食いが」と吐き捨てる。いつものやり取りだ。

稲葉椿、十七歳。数々の難事件を解決に導き、メディアにもてはやされる現代の名探偵。その人気は探偵業に留まらず、モデルとしても活躍しているらしい。写真の中で自信満々に微笑むその顔は、蓮紅に言わせれば「調子に乗ってる奴」の典型だった。


友人たちに別れを告げ、校門へ向かうと、見慣れた一台の四輪駆動車が停車していた。藤沢アキの愛車、ジムニーだ。運転席のドアに寄りかかり、腕を組んで立つ姿は、刑事というよりストリートファッション誌から抜け出してきたモデルのようだ。


「アキさんじゃん」

「今日は迎えか。お疲れさん」

アキは短く応えると、蓮紅の頭を軽く小突く。

「そんなことより、仕事はいいのか? わざわざこんな所まで」

「どうしたって? 今日はアンタの服を買いに行く約束だったでしょーが」


呆れた声に、蓮紅は「あ、やべ」と素の声を漏らした。記憶から完全に抜け落ちていた。

「すまねえアキさん、今乗る」

龍太郎の揶揄する声を背中に浴びながら、蓮紅はジムニーの助手席に滑り込んだ。


車が新宿の雑踏へと向かう。

「しかし刑事ってのは、よく平日に休みがとれるもんだな」

「休みってほどじゃない。たまたま時間が空いただけ。たまには……家族水いらずで買い物もいいだろ」


家族。血の繋がりも、法的な手続きもない。だが、この六年間、同じ屋根の下で暮らし、誰よりも自分を理解してくれる存在。蓮紅にとって、アキはそういう人間だった。


心地よいエンジンの振動に、蓮紅の意識が微睡み始める。すると、閉じた瞼の裏に、聞きたくもない他人の思考がノイズのように流れ込んできた。


(わーい、今日の夜はファミレスだー♪)

(はあ、今日も残業か……マジ勘弁してほしい)

(今日の夕飯、どうしようかしら……)

(あのオジサンと一晩いるだけで十万円とか、マジ卍なんですけどー)


蓮紅は眉間に皺を寄せ、意識を一点に集中させる。脳内に響く声を、一つ一つ振り払っていく。


「おう、平気か?」


隣でハンドルを握るアキが、蓮紅の異変を察して声をかけた。

「……ああ、平気だ」

「あんたと出会ってもう六年か……。その体質には、もう慣れたか?」

「未だに、な。嫌でも頭に入ってくるこの声が、時々、猛烈に嫌になる」


六年前、地方の廃工場から命からがら脱出した蓮紅を拾ったのは、当時まだ警察官になる前の、いわゆる"レディース"だったアキだ。事情を話さずとも、アキは蓮紅の心を覆う深い闇を察し、何も聞かずに傍に置いてくれた。


(うお、あのジムニー、カッケーな)


不意に飛び込んできた思考に、蓮紅はふと顔を上げた。

「やっぱこの車、目立つよな。さっき、外の男が羨ましがってたぞ」

「だろ? 人気車だからな」とアキは得意げに返す。

「逆に言えば、浮気相手とドライブするにはリスクが高すぎるな。……あ、独身のアキさんには、そんな心配いらないか」

ゴツン、と小気味よい音を立てて、蓮紅の頭にアキの拳骨が落ちた。





買い物を終えた二人が、駅近くのレトロな喫茶店で遅い昼食をとっていた時のことだった。店内に響く静かなジャズ、珈琲の香ばしい匂い、客たちの穏やかな談笑。その全てが、一つの悲鳴によって引き裂かれた。


店の奥、四人掛けの席。商談中だったスーツ姿の男の一人が、突然、獣のような呻き声をあげて胸を押さえた。がっくりとテーブルに突っ伏し、そのまま椅子から崩れ落ちる。


店内は一瞬にしてパニックに陥った。悲鳴、怒号、泣き声。しかし、その喧騒の中心で、蓮紅はただ静かに、フォークを置いて事の成り行きを見つめていた。

隣でアキの顔が刑事のそれに変わる。上着の内ポケットから手帳を取り出し、それを高く掲げた。


「皆さん静かに! 落ち着いてください、警察です! 店内の皆さんは、指示があるまでその場を動かないでください!」


凛とした声が響き、店内の混乱が鎮まっていく。アキはすぐさま本部に連絡を取り、的確に指示を飛ばした。やがて、制服警官と所轄の刑事たちが到着し、店の入り口は完全に封鎖された。現場の指揮は、後から合流した無精ひげの壮年刑事、坂本に引き継がれた。


死因は毒殺。被害者は不動産オーナーの水野雅一、五十五歳。坂本刑事は、店内に残された客たち――今や全員が参考人だ――に向き直った。

「えー、皆さん。既にこちらの藤沢刑事から事情は伺っていると思いますが、確認のため、もう一度お話を伺います」


坂本の鋭い目が、被害者の向かいに座っていた男を捉える。

「商談相手の河本高志さん。あなたでよろしいですね?」

「は、はい……」

気弱そうな天ぷら屋の店主、河本は、水野から執拗な嫌がらせを受け、先祖代々の土地を不本意な価格で手放す寸前だったという。動機は十分すぎるほどにあった。


「しかし」アキが介入する。「問題は、どうやって毒を入れたか、よ」


鑑識の結果、毒物反応が出たのは水野のコーヒーカップからだけだった。二人が使ったコーヒーフレッシュとシュガースティックのゴミ、カップの縁からは何も検出されなかった。

「テーブルの上の『ご自由にお取りください』と書かれたフレッシュとシュガーの山。お二人ともここから取っている。もしここに毒があれば、河本さんも無事では済まないはずだ」

「うむ……」坂本は唸り、鑑識に山の回収を指示した。


「店長さん」アキは店のマスターである赤井信二に話を向ける。「覚えている範囲で結構です。お二人の様子を、もう一度詳しく教えていただけますか?」

「ええ……」店長の赤井は、緊張した面持ちで口を開いた。

「……交渉が難航し、水野様がかなり苛立っておられました。そして、お替りを頼む前に、**ご自身の癖なのか、バスケットから新しいフレッシュとシュガーを一つずつ取って、ご自分のカップの横に置いたのです。**それから席を立ち、お手洗いへ向かわれました。その途中、通路で女性のお客様とぶつかって、少し口論になっていましたが……」

「待ってください。その女性というのは?」坂本が鋭く尋ねる。

「……私です」


そう言って名乗り出たのは、窓際の席に座っていた橋本倫と名乗る女性だった。彼女はかつて水野と恋人関係にあったが、彼の横暴な性格に耐えきれず別れたという。

「水野は『今なら俺の元に戻れば贅沢させてやる』と。でも、お断りしたら逆上して……『今いる男を社会的に抹殺してやる』って、脅されて……怖くて……」

橋本の目からは、大粒の涙が溢れ落ちていた。彼女にもまた、強い動機があった。


「店長さん、続けて」アキが促す。

「はい。口論の後、女性は泣きながら……ええ、ちょうど水野様たちの席の真横を通り過ぎて、ご自分の席へ戻られました。水野様はトイレから戻ると、空のカップに私がお替りを注ぎました。その後、水野様は、先ほどご自分でテーブルに置かれていたフレッシュとシュガーをコーヒーに入れて……それを一口飲んだら、急に……」


なるほど、と坂本が頷く。ポットからは毒物反応は出ていない。

「つまりこれは……」

「そうよ」と、アキが引き継ぐ。「完全な不可能犯罪、よ」


捜査は行き詰まり、店内の空気は重く沈澱していた。


(……一応、犯人はわかっているんだがな)


蓮紅は、静かに視線をある一点に向ける。そこには、顔を青ざめさせ、微かに体を震わせている人物がいた。


坂本刑事が、これまでの情報を整理し、全員の前でおさらいを始める。その言葉の一つ一つが、犯人の顔から血の気を奪っていくのが分かった。

(あーあー、そんなに慌ててどうする。大丈夫だ、あの刑事はまだ核心には気づいちゃいない。……けど、まずいな。こいつ、トイレに行って証拠を流すつもりだ)


事件現場でトイレに向かえば、必ず警官が付き添う。証拠隠滅を企んでいると疑われ、真っ先に追及されるだろう。自ら墓穴を掘るようなものだ。

(仕方ねえな……)


蓮紅は、何気ない素振りでポケットを探り、数枚の硬貨を握りしめた。そして、犯人の席の近くを通る瞬間、わざとらしくつまずき、硬貨を床にばら撒いた。

チャリン、チャリン、と硬貨が転がる甲高い音。


「あ、すみません……」


蓮紅はそう謝りながら、床に這いつくばって小銭を探すふりをする。そして、しゃがみ込んだまま犯人の足元に転がった一枚を追いかけ、その耳元で、誰にも聞こえない声で囁いた。


「(大丈夫だ……今のところ、あの刑事は君のポケットの中に入っている証拠に気づいてないから)」


その人物の体が、石のように固まるのが分かった。ゆっくりと、怯えた目が蓮紅に向けられる。


「(今のところ、持ち物検査はない。令状でもない限り、強制はできないんだ。下手に動くな。……家族が大切なら、俺を信じろ)」


最後の言葉に、懐疑に満ちていた瞳が揺らぎ、そして、こくりと小さく頷くのが見えた。蓮紅は「あったあった」と独り言を言って立ち上がると、何事もなかったかのようにアキの隣へと戻った。


「……蓮紅」

アキの鋭い視線が、蓮紅を射抜く。「犯人がわかったんだろ?」――その目は雄弁にそう語っていた。

しかし、蓮紅は、その視線をまっすぐに受け止めながら、静かに、ゆっくりと首を横に振った。


それを見たアキは、一瞬呆れたような、それでいて何かを諦めたような顔で、小さくため息をついた。彼女はそれ以上、何も追及しようとはしなかった。






結局、その日の捜査は決定的な証拠が見つからずに難航した。後から現場に到着した佐々木警部の判断で、いったん中断。容疑者と参考人は、後日の出頭を約束させられた上で、解散となった。


喫茶店を出ると、空はすっかり夜の闇に覆われ、時刻は午後八時を過ぎていた。

蓮紅とアキは無言でジムニーに乗り込む。車は、東京の喧騒の中を、練馬の自宅へと向かって静かに走り出した。流れる街灯の光が、車内を何度も照らしては消えていく。


「……蓮紅。オマエ、犯人を知っているんだろ?」


静寂を破ったのはアキだった。その声は、刑事として詰問するものではなく、どこまでも穏やかで、まるで悩みを抱える息子を気遣う母親のようだった。


「よかったら、教えてくれないか?」


その優しい声に、蓮紅は観念したように息を吐いた。犯人は、あの気弱そうな男の、悲痛な心の声がずっと頭から離れなかった。


「――犯人は、河本さんだ」


アキは黙って運転を続けている。蓮紅は、窓の外に広がる夜景から目を離さないまま、事件現場の光景を再構成していく。


「水野はコーヒーを飲み干した後、自分の癖で、バスケットから新しいフレッシュとシュガーを手元に置いてからトイレに立った。そして、元恋人の橋本さんと口論になった……店内の全員の注意が、その二人に集まったはずだ。たった数十秒。でも、それで十分だった」

「……その隙に、河本さんが」

「ああ。震える手で、ポケットから用意していた毒入りのフレッシュを取り出し、水野が置いた無毒のものとすり替えた。そして抜き取った無毒のフレッシュを、自分のポケットに隠した」

それが、蓮紅が囁いた「ポケットの中の証拠」の正体だった。


「水野は席に戻り、何も知らずに、自分で用意したと思い込んでいるフレッシュをコーヒーに入れた。そして騒ぎになった後、河本さんはテーブルに残された証拠……つまり、水野が使った毒入りフレッシュのゴミと、念のためシュガーのゴミを一緒に回収した。だから、現場には最初のコーヒーで使われたゴミしか残っていなかったんだ」


それが事件の全容だった。

「なるほどな……」アキが呟く。「それなら、泣きながら席の横を通り過ぎた橋本さんにも、すり替えは可能だったかもしれないが……ゴミの回収まではできない。席が遠すぎるからな。犯人は河本さんで間違いないか」

「ああ」

「……気になることがある」アキは、ルームミラー越しに蓮紅の目を見た。「なんで、彼を庇った?」


やはり、そこに行きつく。

「奴は殺人を犯した。法に則って裁かれるべきだ」

「……なんて、偉そうなことは言わないさ」アキはふっと息を吐いた。「捜査は私らの仕事だ。お前に強制はしない。でもな……お前の能力なら、犯人が誰かなんて、事件が起きた瞬間に分かってたんだろ? なんで黙ってた?」


そうだ。事件が起きた瞬間から、蓮紅の頭には、河本の恐怖と絶望の心の声が流れ込んでいた。あまりに生々しいその感情に、最初は殺人を犯した人間のものだとは信じられなかった。


「ああ……分かってたよ。最初から」


蓮紅は、目を閉じた。脳裏に、河本の心の声が蘇る。


「河本さんは、代々続く天ぷら屋の主人だ。水野は、その店と土地を不当に安い値段で奪おうとして、執拗な嫌がらせを続けていた。……河本さんには、愛する奥さんと、まだ小さい娘さんがいる。この店を失えば、家族が路頭に迷ってしまう。彼は、家族を守るために、水野を殺すしかなかったんだ」


それだけなら、まだ悲劇的な殺人事件の一つだったかもしれない。だが。


「……捜査の間、彼の心の中は、後悔と、家族への謝罪の言葉でいっぱいだった。『僕が逮捕されたら、あいつらはどうなるんだ』『すまない、本当にすまない』って……まだ幼い娘へのメッセージが、何度も何度も……溢れ出てきたんだ。それを聞いてしまったら……どうしても、警察に突き出す気にはなれなかった」

そこまで言うと、蓮紅は口を閉ざした。

蓮紅は、世間で喝采を浴びるような『名探偵』が、昔から好きではなかった。

当たり前のように殺人現場に現れ、知識を披露し、鮮やかに事件を解決する。もちろん殺人は許されない罪だ。だが、彼らはあまりに無頓着すぎる。加害者の背景にあるものなど気にもせず、ただ一つの『真実』という刃を振りかざす。その自己満足のために、加害者だけでなく、残された家族まで巻き込んで不幸のどん底に突き落とすことがある。

河本が裁かれるのは仕方ないのかもしれない。だが、残された彼の妻と娘は?『殺人犯の家族』というレッテルを貼られ、世間から石を投げられ続けるのだろうか。

真実を明らかにすることが、本当に常に正しいことなのか。蓮紅には、分からなかった。ただ、絶対的な正義や真実こそが至高だと言わんばかりの、あの探偵たちの傲慢な態度が気に入らない。


『俺は正義の味方じゃねえ。探偵でもねえ』


それが、藤沢蓮紅という人間の揺るぎない考え方だった。

そんな蓮紅の葛藤を、隣を走るアキが感じ取らないはずはなかった。


「……ふぅ」


隣で、アキが呆れたような、それでいて優しい息を吐くのが分かった。次の瞬間、温かい手が、蓮紅の頭にそっと置かれた。


「……ったく、お前ってやつは。まあ、犯人を逃がすような真似は感心しないが……相変わらず、優しいんだな、お前は」


ポン、と軽く頭を叩いて、アキは手を離した。

「今回は見逃してやる。もう証拠のゴミは処分されてるだろうしな。でも、あまり私を困らせるなよ。それと……一人で抱え込むな。相談できる家族は、ここにいるんだから」


アキは、ニッと悪戯っぽく笑った。その笑顔に、張り詰めていた蓮紅の心が、少しだけ救われた気がした。

この人と出会えてよかったと、心の底から思う。

六年前、謎の組織に家族を奪われ、人体実験の末にこの忌まわしい能力を植え付けられた。生き延びた俺を救い出してくれたのが、アキだった。家族を持つ人間を、心のどこかでずっと妬んでいた俺に、新しい「家族」という居場所をくれたのが。


「困ったらいつでも言え。だって――」


アキの声が、少しだけ真剣なトーンを帯びる。


「――お前は嫌でも、相手の心の全部が分かっちまうんだからな」


「……アキさん」


そうだ。俺は、事件が起きた瞬間から、犯人のすべてを、その悲しみも後悔も、全て分かっていた。

沈黙が流れる車内で、アキが不意に明るい声を上げた。


「よっしゃ! もう遅いし、このまま家の近くの『this is Japanese sushi』に行くぞ!」

「ちょ、そこって海外から逆輸入された寿司屋だろ! ドラゴンロールとかが出てくる、あの!」

昔、龍太郎たちを連れて行ったら「こんなの寿司じゃねえ!」と本気で怒られた店だ。

「うめえんだからいいだろ!」

「まあ、うまいけどさ……」


アキと蓮紅を乗せたジムニーは、他愛ない会話と共に、夜の街を走り抜けていく。




一話 了




ここまで読んでくれてありがとうございます。


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