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地球に帰ってみよう
さて、地球に帰れることは分かったものの、だからどうしたということである。
何か情報を集めようにも当たり前だが、金もないし、情報端末と仮にあったとしても繋がるわけもないし。
とりあえず、立ち読みだと本屋に向かうことにした。幸い内部構造はともかく見た目だけは区別がつかないので大丈夫だろう。
前世の死後20年ほど経っているようではあるが、私が欲しかった超光速理論は完成していないようである。
途端にやることがなくなった。まずは転生先の惑星に戻ってじっくり考えることにする。
ふと、前世で読んだ、小説を思い出した。SF仕立てで、他の惑星に移動できるが、行った先が、中生代で、恐竜がいる。
これだ、と思いました。まだ、中生代や古生代である星に行って、自然観察を楽しもう。
すると心配なのは、行った先が呼吸可能か、といったあたりです。
極端なことを言えば、適当な小惑星とかにも転移は可能でしょうが、そこに空気はないわけで、転移したが酸欠死ということもあり得ます。
転移前に大気圧情報とか、酸素分圧とか測定出来る機械を手に入れ、転移前に測定することにした。
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