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black out  作者: 舞織
13/13

真っ赤に繋がる物語












さあ、物語の幕を開けよう。















「ちょっと、」



あれ、おかしいですね…

なぜか恭子さんの、声が聞こえます、よ…?



「李焔!」



「あ、痛!」



思い切り蹴られました。

真面目に痛いです。




「いつまで私の身体を、抱きしめてるつもりなのよ!」




恭子さんが、いました。

僕には、驚きと嬉しさがこみ上げてきました。


彼女はなぜか真っ赤になって、「ふん、」とそっぽを向きました。

そして、




「言ったでしょう…さっき、」


「え…」


「二度も言わせる気!?」


「え、あ、う…すいません…?」




さすがの僕でも気が動転ですよ。

恭子さんはため息をつくと、僕に向き直りました。



「だから話してよ…李焔の、李焔だけのお話を。

それに私は―――――今更帰るとこなんてないしね。どうせ李焔だって暇でしょ?あんたのお話を聞き終わる頃には、もしかしたら世界がどうかなってるかもよ?」


「じゃあ僕のあとは、恭子さんのお話を聞かせてくださいね」



彼女は笑っていました。

そして僕はそんな貴女に――――惹かれっぱなしなのです。



もし語り終えたとき、世界がどうかなっていなくとも。

また違う話をすればいいのです。




「そうですね――――、一体何から、お話しましょうか……」




物語は、まだ終わらない。

せめてこれから語る物語を――――僕が、語り終えるまで。













                           貴方だって、そう思うでしょう?













そして舞台は、真っ赤に繋がる物語へと。



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