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剣の精の物語  作者: 如月衣都花
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セレスティア-1

はじめまして。

そして初めての投稿です。

拙い物語ですがよろしくお願いします。

気が凝る。

意識がゆっくり目覚めていくのが自分自身でもわかる。

だけど、薄い紗に包まれているようで、もどかしくて思うようには動けない。

確かなのは、身体に伝わる彼の熱い体温。

アナタ ノ ノゾミ ノ ママ ニ

ふるりと身が震えたー




それは月の冴え冴えとした夜だった。

三日月だというのに殊更光が満ちていたように思う。

枕元に置いた剣が青白い月の光を受けて白い陽炎を身に纏ったかと思うと徐々に人型へと変化した。

程なくして枕元には剣ではなく一人の女性が佇んでいた。

白き肌・長く青味のかかった銀髪のすらりとした女性だった。

声もなく見つめていると、彼女は気配に気づきこちらを向いた。

その眼は切れ長でその色は人の世のものとは思えない銀だった。

「おまえは(何者か)?」

数多の戦場を駆け巡ったとてこのような怪異初めての事で、流石に誰何する声がかすれる。 

 「剣の精にてございます」

 スッと腰を落とし礼を取る所作も隙が無く、言葉通り一振りの剣を彷彿とさせる。

 「永きにわたり残りし身、今夜時の巡りの果て主様と邂逅することが出来ました。

 主様から名を賜りたく存じます」

 硬質な温度を感じさせない声が続ける。

 「説明する時がありません。名をーー」

 説明をされず命名を急かされ求められても、どうつけたらわからず思いつくまま言葉にする。

 「セレスティア」

 「ーセレスティアー名は一つの呪となり、この姿を現に留める。

  この時より我が全てを持って主様をお守りいたしましょう!」

 女の冴え冴えとしたまなざしがふとやわらぎ、引き締められていた唇がわずかに弧を描いた。



一つの剣の精の物語がここより始まる。






始まりました!

目標は初心者向けにハードルを低く『完結させる」こと。

不定期&牛車速度で更新予定です。

始まる前に終わらないようにがんばります。

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