神々の黄昏編 #2
ーーフレイア様より任務を言い渡されてから3日。私とスカイは神殿の天使衛兵達との合同訓練を終え、私と彼女に貸し出された部屋へと向かっていた。
「だいぶ神殿の暮らしも慣れたな。スカイは
どうだ?」
「問題ない。万が一戦闘が起きても、対処できる。」
「それなら良かった。いよいよ明日から出発だ、今日は早く寝よう。」
「うん。」
そんな、日常的な会話をしながら二人一緒に部屋に戻った。
ーー場面は変わり、神々の神殿。
女神フレイアは、神々を統べる神王ーオーディンへ玉座の間にて、現在の状況を説明していた。
「以上が、イレーネとスカイの戦闘能力についての報告です。」
「天使衛兵達との実戦訓練で全勝した。それどころか、こっそり天使衛兵に化けて参加していた上位神二人を完封勝利した、か。そうか、ご苦労だったなフレイア。後の報告は後日でいい。」
「了解しました。」
「では、私は先に休ませてもらう。」
「!!オーディン様、一つだけ質問したい事があります。」
「どうした?言ってみるがいい。」
「イレーネとスカイについてなのですが、あの異常なまでの戦闘能力は一体何なのですか?彼らが普通の神でない事は薄々気づいていました。なら彼らの本当の正体は...」
「すまない。それについては言う事を許されていないのだ。」
フレイアは内心ふと 何かを考えたが、すぐにその思考を止めた。
「了解しました。それについては深く追求しません。ただ、そのうち教えて頂けますか?」
「ああ、そのうち必ず。」
ーーそんな会話ののち、神殿は静かな宵を迎えた。