200文字詩篇 中村汀女讃(200文字) 作者: 竹井閑山 掲載日:2016/03/12 梨食(と)うぶ雨後の港のあきらかや 不思議な句だ 人口に膾炙しながら歳時記を含め 各種アンソロジーより漏れること甚だ多し 「人口に膾炙し」と書いたが 著名なのは初句 これのみで詩として立つ あとは動くといってよし とはいえ「梨食うぶ」では俳句として成らず 何ぞうしろにくっつくべき あるいは諸君が好みの下二句を配しては如何 もとより作者は自ら以て動く二句を提示せり 梨食うぶわが闘争のおきどころ 梨食うぶお伽の国のありどころ