君が好き2
僕は及川さんの事が好き過ぎて付き合っている夢を見てしまった
そこで目が覚めてしまった
クリスマスはまだ2週間以上もある
そしていつもと同じつらい日々が続くと思っていた・・・
今日12月4日はテスト最終日そして自動車学校入校日の日であった
数ある学校から僕は学年で8人しかいない自学に通った
なんと彼女も同じ自学だった
僕は運命だと思った
そしてその日から「自学の事で色々相談とかしたいから」と携帯番号とメールアドレスを交換した
メールの内容はいつも自学の事だけど僕はそれでもうれしかった
彼女はバイトの為あまり自学には通えなかったけど通っている日は彼女と話せる時間を作ろうと時間を調整しながら運転や学科を受けた
そして空き時間は彼女と二人っきりで運転の事とかバイトの事、プライベート、時には一緒に仮免の勉強もしている
常に彼女と共に行動している
周りから見れば付き合っていると誤解されてもおかしくない位行動している
それくらい一緒にいる
帰りのバスの中でも隣通しで話している
この時間が一番幸せだった
クリスマスがやってきた
僕は彼女の為にプレゼントとしてネックレスを買った
でも彼女がバイトの為渡す機会がなくクリスマスが終わってしまった
今日26日から冬休みが始まった
彼女と会える時間が長くなった
だがやっと会えたと思ったら彼女が眼鏡を忘れてしまって運転をキャンセルし帰ろうとした
僕はあせってプレゼントを取り出した
彼女は「どうしたの?」と言った
僕は照れと緊張しながら「クリスマスプレゼントだ。気に入るか分からないけど」と言いプレゼントを渡した
彼女は開けようとした
僕は恥ずかしいから「帰ってから見て」と言った
彼女は笑顔で「ありがとう。じゃあ帰ってから見るわ」といい帰ってしまった
そして次の日は今年最後の自学になり2週間以上は会えなくなる為勇気を振り絞り彼女に「冬休み中にデートしよ?」と誘った
しかし彼女は断った
僕は何度も誘った
彼女は照れながら「嫌だ」と言った
「何で嫌なの?」
「誰かに見られたら恥ずかしい」
「別にいいじゃん」
「何でヒットなの?」と聞かれ
僕は好きだからと言えず「遊びたいからだよ。デートと言うものをしてみたいから」と言った
やはり彼女の答えはNO
これが今年最後の会話だった
そして年賀メールでもデートを誘った
そしていきなり僕は告白しようと決意し彼女に「大事な話があるから今日会ってくれる?」と送った
彼女の返事にはショックを受けた
「ごめん。あえないわ・・・
てか、何言おうとしてるかわかったから先に言っとくね・・・
ヒットの事はあきらめて。
よしのの気持ちには答えられないわ
ごめんなさい。」
だった。
予想外の早い振られ方だった
でも僕は納得がいかずダメもとで彼女に「何も伝えられなかったから今度何らかの形で言うわ」と送った
そんな思いのまま僕は仮免を受けた
待合室でも試験後でも頭の中は常に彼女を思い出してしまった
試験は受かった
すぐに彼女に報告した
数日後「おめでとう」の返事がきた
次の日自学で会いまた一緒に話した
彼女は普通だった
そして夜僕は決意しあの時言いたかったことを彼女に伝えようと僕の気持ちを伝えた
「初めて及川さんに会ったときは正直恋愛対象としては見れないと思いました
そして初めて学校以外で会ったのは及川さんがバイトしているときです
その時学校では見れない一面が見れました
その日から何となく及川さんの事が気に始めましたがそれが恋なのかはわからなかった
それからいつも授業中大きな声で話す及川さんの声はうるさいから聞きたいに変わりました
面白い話や過去の話、聞きたくない話などで及川さんがどういう人かは何となくわかりました
それからそのまま何もないのかな?と思ったらたまたまジャンケンで決まった掃除当番が同じでした
でも及川さんは掃除をサボったりして全然話せなかったけど唯一たった一度だけ一緒に二人乗りして帰ったことはすごく思い出に残っています
そして自学が一緒なのも奇跡だと思いました。
その時期からメール交換やいっぱい話せて幸せでした
及川さんにおごってもらったあのアンバサの味は一生忘れません
メールでは主に自学のことを主な目的として話しているけどそれでもすごくうれしいです
友達と言う仲で終わりたくないと思いさりげなく多数及川さんにアピールしていました
思い出の味や時間が自学だけじゃ嫌と思いこの前及川さんにデートしようって言いました
あっさり断られてしまいましたがあの時の発言は自分でも信じられないくらいの気持ちでした
あの時及川さんにちゃら男かって照れながら言っていたけど本当に本気で誘いました
そしてやらないで後悔するよりやるほうがいいと思い金曜にあのメールをしました
あの日に言いたかったことはこの事とこれから言うことです
僕は及川瞳と言う女性が大好きです。付き合ってください。
僕は他の人より顔も悪いし体力もなくて頼りないと思うけど僕なりに全力で及川さんを守ってあげます
困っているときや悩んでいるときや泣きたいときなどは俺がずっとそばにいてあげます
及川さんと一緒に居ると楽しいしもっと一緒に居たいと思いました
ということです
こんなこといってこの先嫌われたり話してくれなくなりこの仲を壊れるのは怖いけどこれが僕の気持ちです」
翌日彼女から返事がきた
「昨日の返事だけど、遅くなってごめんね
ヒット好きな人がいるんだ。
だからごめんね。
そしてありがとう。」だった
僕は強がって「結果はわかってたけど改めて振られるとくやしいな
まあ付き合っているならしょうがないや
まあ好きな気持ちは変わらないし振られたからといって冷たくしないから
男として最低だから
だからこれからも同じように接するから及川さんも気まずくならないでね」
「付き合ってはいないけど気になってる人はいるんだ
それにその人高校生じゃないんだ」
「そうか
及川さんこの前彼氏いないとか当分いらないとか言っていたから俺、今しかないと思ってずっと告白しようと思っていたんだ
だからこんな早く恋してるとは思わなかったよ」
「恋したくなかっただけなんだ
今もあんまりしたくないけどね
ちょっと気になるだけだから付き合うとなると難しいかもね
他の人のほうがいいよ。よしのにふさわしい人がいる。
ヒットは女としてダメだし、人間としても不安定、そして今1番不安定、あんま頭回ってないんだわ。
だからごめん。
「あんまり自分を悪く言うなよな
俺は及川さんの性格、努力、笑顔他にもたくさんあるけどそこに惚れたんだから
本当に及川さんと居ると元気とか出るんだ」
「今はなんでもネガティブにしか考えらんなくてさ
とりあえずごめんだわ」
僕は泣いた
泣きまくった
僕の幸せな時間が消えた
彼女を見るのがつらい
そして僕の片思いに終止符を打とうとしていた