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春花秋月  作者: きさらぎ
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惑う恋

 やめて、わたしを見ないで。

 熱に浮かされたような切ない瞳で。


 やめて、わたしを求めないで。

 熱を孕んだ情熱的な瞳で。



 あなたには、恋人がいるのでしょう?

 友達から聞かされたのよ。


 それなのに、わたしに愛を囁いたの?

「愛している」って。

 何度も・・・


 偶然の出会いが三度もあると、

「これは運命だね」って、

 あなたは言ったでしょう?


 わたしは初めて会った時から

 恋に落ちていたのよ。




 愛している。

 愛している。

 愛しているの。



 あなたは恋人にどんな愛を囁いているの?

 あなたは恋人とは別れられないのでしょう?



 苦しいの。

 息ができなくなるくらいに

 苦しいの。



 苦しいだけの恋には幸せな未来はないから。



 今日で終わりにするの。

 今日であなたとの恋は忘れるのよ。




 だから――

 やめて、わたしを見ないで。




 いつも愛を囁いてくれた甘い瞳で、

 わたしを欲しがらないで。

 


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