第6話 生徒会長との出会い
どうも神薔薇です
今回は会長との話ですね。
会長普段の行動が出てきます。
ではどうぞ!!
入学式が終わり、今はラーナたちを待っていた。
信也と秋穂を紹介したかったが、2人とも用事があるらしい。
仕方ないので後日、紹介する事になった。
信也と秋穂はもう帰ったが、俺は1人ではなかった。
「へぇ。こりゃおもしれーな!!」
横には俺が開発した魔法の資料を読んでいる男がいるからだ。
「そうでもないと思いますが?三嶋会長」
「だから堅苦しいって。名前で良いって言ってんだろ?」
そう入学式からは全然想像できないしゃべり方だが、生徒会長である三嶋燐本人である。
なぜこの人がいるかと言うと……。
「2人とも今から時間あるか?他のメンバーを紹介したいんだが」
一緒に組むなら、早く紹介しといた方がいいだろうしな。
「ごめん。私今日はこれから用事あるから」
「俺も。明日なら大丈夫なんだが」
「そうか。いきなり誘って悪かったな。また明日にでも紹介するよ」
2人共申し訳無さそうな顔をする。
まあ、いきなり誘ったのは俺だしな。
入学式だし家族と何か予定が有ったりするのだろう。
「うん。ごめんね?」
「すまねぇな」
「本当に大丈夫だ。だから用事があるならそっちを優先してくれ。紹介するのは何時だってできるしな」
2人は俺にお礼を言った後、もう一度だけ謝って帰っていった。
俺も教室にいても仕方ないので、外に出た。
木の下のベンチという、静かで落ち着ける場所を見つけた俺は、遊びで作った魔法の資料を見ていた。
そこに書いてあるのは魔法の効果と術式の大まかな構造だ。
魔法名は『変色する鏡』。
魔力の膜に光を反射する特性を持たせ、その鏡の様な膜で体中を覆う魔法だ。
外から術者の姿を見えなくできる。
鏡の為、使う場所を考えないと、違和感有りまくりだけど。
ちなみに魔力を鏡の様に変えるという魔法を作るのは今回が初めてではない。
反射魔法『反射する鏡』という魔法を開発した事がある。
「こんなとこで、何してんだ?しかも一人で。他の奴は大体帰ってんだろ。」
「ッ!?……人を待ってるんですよ」
いきなり声を掛けられた。
それも入学式で聞いた声だ。
顔を上げると、生徒会長である三嶋燐がいた。
「へぇ。それはご苦労なこった。それよりもそっちの資料……」
「コラッー!りーん!!何処に居るの!!出てきなさーい!!」
何か言おうとした三嶋会長の声を遮り、女の人の声が聞こえた。
その声を聞き、彼は焦って後ろの木々の方に隠れる。
「げっ!もう来ちまったか。すまねぇがあっちに行ったって言っといてくれや。後で礼はするからよ」
会長は校舎側を指した後、木の裏に隠れる。
少しすると緑色の髪をした女性が、俺に近づいてきた。
「すみません。この辺で生徒会長見ませんでしたか?」
追われているみたいだな。
この人も生徒会の腕章を付けているという事は、仕事をすっぽかしたりでもしたのだろうか?
少し話した感じだと軽そうな人だったし、やりそうだな。
まあ、生徒会長に借りを作るのも悪くは無いか。
「見ましたよ。会長なら校舎の方に走って行きましたよ」
「ありがとうございます。あ、失礼しました。自己紹介がまだでしたね」
彼女は申し訳無さそうに、こちらに頭を下げた。
「私は生徒会副会長の白崎風香です。よろしくお願いしますね」
俺も立ち上がって頭を下げた後、名を名乗った。
「そうですか、あなたが……。あの神音くんですか……」
あのっていうのは属性魔法が使えない事を言っているのか?
先生方の中で話題にでも上がったのかね。
「あ。それより燐を探さないと」
「えっと。頑張ってください」
「ありがとうございます。では神音君も気を付けて下校してくださいね」
副会長は走り去った。
大変みたいだな。
あの生徒会長を捕まえるのは骨が折れそうだ。
直接会って分かったが、あの人は強い。
1年から生徒会長を務めている事から、卓越した魔法技能を持つのは分かっていた。
この魔法学校は実力主義だ。
何かしら秀でたものが無ければ、1年から生徒会長を務める程の信頼は得られないだろう。
そして彼が三嶋家の人間である事。
その事から彼が強い事は分かっていた。
だが、会ってから自分がまだ理解出来ていなかったという事が分かった。
彼は想像以上だった。
近くで見たから、言葉を交わしたからこそ分かる。
彼の余裕に満ち溢れた飄々とした態度は、高い実力に裏打ちされた自信から来るものだろう。
そしてあの飄々とした態度は、人の警戒心を解く。
彼の周りには多くの人が集まるのだろう。
それと彼の立ち姿を見るに何かしらの武術をやっているのだろう。
それもかなりの腕である事が分かる。
魔法技能、武術の腕、周りからの信頼。
1年から生徒会長になれる訳だ。
「いや~。すまねぇな。知ってるとは思うが、一応名乗っておくぜ。俺は生徒会長の三嶋燐だよろしく」
「神音空兎です。こちらこそ、よろしくお願いします」
三嶋会長は興味深々な目で俺を見てくる。
「そうかそうか。お前さんがあの神音空兎だったか。教師たちの仲では有名だぜ?筆記は満点、実技は0点なんていう前代未聞の点数をたたき出したんだからよ」
やっぱり、その事か。
まあ、話題には上がるわな。
魔法理論なんかは、魔法技能に比例するところがあるしな。
自分で出来ないと理解できない部分もあるし。
「それよりさっき何を見てたんだ?」
まあ、あれ位なら見せても問題ないか。
この人も中々引いてはくれそうに無いし。
「これですよ。適当に思いついた魔法を纏めた資料を確認してたんですよ」
「へぇ。そういや、デバイスマイスターの資格も持ってんだっけ?すげぇよな。入学前から持ってる奴なんか中々居ないぜ?」
デバイスマイスター資格を持っている事も入学できた理由の一つだし、この人なら知っていても変じゃないか。
多分それも話題に上がってたんだろう。
「どれどれ。へぇ。中々良い出来じゃねぇの。魔力に反射する特性を持たせるのか」
「それは『変色する鏡』という魔法でですよ」
「面白い魔法じゃねぇか!!」
まあ、そんな事があった。
そして今も会長は興味津々に資料を見てる。
「なるほど。逃げるのに使えそうだ」
本当に良いのだろうか?
あの副会長さんが苦労しそうだな。
「なあ空兎これ開発したら教えてくれねぇか?無論タダでとは言わねぇ」
そんなに気に入ったのだろうか?
まあ、使ってみた感想を聞かしてくれるのなら良いか。
「遊びで作ったものだからいいですよ。でも使ってみた感想とか聞かしてください」
「ああ。それでかまわねぇ」
「では。明日両方持ってくるので試して感想聞かしてください」
「わかった。風香から逃げるのに使うか」
やっぱり、そうなるよな。
白崎先輩、すみません。
「かまいませんよ」
「いいのか?サボるの止めないで」
「止めるならあの時にもう副会長に引き渡してます。俺の名前を出さなければいいですよ」
「それもそうか。分かった。有り難く使わせて貰うぜ」
会長は立ち上がって校舎の方に歩いて行く。
「じゃあなそろそろ俺も行くわ。さっき匿ってくれた礼はいつかするからよ」
「はい。ではまた明日。燐先輩」
会長は俺に手を振り去っていった。
そしてそっちを見てると後ろからラーナたちの声が聞こえた。
「ゴメーン。待たせて!!」
「ごめんね」
「ああ。大丈夫だこっちも有意義な時間を過ごせたからな」
燐先輩はなかなか面白い人だな。
だが、でも何なんだろう。
話しかけられた時に一瞬だけ感じた妙な感覚は……。
どうでした
会長と空兎が手を組みました。
まあ本々空兎は面白いことは大好きですからね。
会長と組んだらどうなることやら。
次回は多分帰宅時の話ですね。
では、
さよなら~~~




