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神の力を持つ能力者  作者: 神薔薇 恋
第1章 入学編
6/32

第4話 教室での出会い

どうも神薔薇です。


今回は教室での出来事ですね。

メインのキャラが2人登場です!!


まあそんなことは、どうでも良くて


ではどうぞ!!

俺は今、Fクラスの教室に向かっている。

実は結構楽しみだ。

もしかしたら、一つの事に特化してる奴もいるかもしれないしな。

近接戦闘にのみ特化した魔道師は多分Fクラスになる気がするし。


入試の実技は得意な属性魔法の()()を見せる。

そう()()魔法じゃないといけないのだ。


その理由は学校で教えるのは射撃が多いからだ。

現在はどの国でも射撃か後方支援に優れた魔道師が求められてる。

当然だ。態々近づかなくても、遠くから撃っていればいいのだから。

それに魔法なら強固なシールド等を張る事だってできる。

やはりどんな時代であっても、どんな技術を使おうが、剣より銃の方が強いという法則は変わらない。

その法則を覆せる魔道師が居ないわけではないが、ほんの一握りだろう。


まあでも、隠れた実力者は何かに特化してる事が多い。

そういう者は自分の実力をよく分かってる、だから強いのだと思う。

遠距離戦が苦手?だったら近づく方法を模索すればいい。

それに自分に出来ないのであれば、他に頼ればいいだけだ。


「あ、此処が俺の教室か」


いつの間にか教室の前に来ていた。

教室の前の方には電子黒板と教卓がある。

そして生徒の机が横に6つ、縦に両端だけ6つ、それ以外は7つで並んでる。

電子黒板に表示されているお知らせを見る。

席は自由である事と集合時間までに出席登録を終わらせておく事が記載されている。

席は自由に座っていいみたいだから窓際の一番後ろに座った。


まだ時間も速いから俺以外は4人しかいない。

その4人は集まって話をしている。同じ中学出身なのだろうか。

そこにまざる気も無いので早速、学生証を机に付いている画面に翳す。

すると「出席登録完了」という文字が出た。

これで完了だな。


次に俺は鞄からパソコンを取り出した。

そして首からネックレスを外す。

俺とラーナが作り上げた高性能なデバイスだ。

俺とラーナと宗弥のデバイスは俺らが作ったものを使用している。

それかMT(箕舟テクノロジー)―箕舟財閥の系列会社でデバイスの開発、販売を行ってる会社―の物を使用する。

まあMTの商品は俺らも協力して作った物も多いし。


それと俺らは魔法の開発も行っているが、自分達のデバイスでないと処理落ちしてしまう可能性がある。

ラーナが使用する事を前提にした魔法は規模が大きい魔法が多いから特にそうだ。

特別にカスタムしたデバイスで無いと直ぐに壊れる。


俺のは属性魔法を使えない分、容量が軽い無属性魔法しか入れないから処理落ちする心配はあまり無い。

その分、武器を変形させれるギミックを搭載してる。


俺は接続ケーブルを取り出してデバイスに繋ぎ、調整を開始した。

デバイスは精密機械の為、調整は念入りに行っておかないといけない。

戦闘中に何かあったらヤバいしな。

これを疎かにして、戦闘中に不具合が出たりしてるのとか結構見るし。


俺が調整してると近づいてくる気配があった。

そちらに目を向けると、赤い髪をポニーテールにしている女生徒が立っていた。

歩き方に隙がない。武術か何かをやってるな。

しかも強いな。


「隣いい?」


「ああ。かまわない」


女生徒は隣の席に座った。

彼女は出席登録をした後、俺の机に目を向けた。


「へぇ。自分でデバイスの調整できるなんて、すごいね。」


「これ位なんて事だろ。簡単な調整程度なら少し勉強すれば誰にだって出来る」


「確かにそうだけど、実際の所出来ない人も多いでしょ。特に私たち位の歳なら」


確かにそうか。

俺たち位の歳なら、店に持ってくか知り合いの整備士に頼む奴の方が多いだろう。

それに今回みたいな簡単な調整程度ならパソコンだけでも出来るけど、本格的な調整だと特別な機材も必要だしな。

用意するのにも結構、お金が掛かる。


「あ、私は篠宮秋穂よ。よろしくね」


「俺は神音空兎だ。よろしく」


あの『篠宮』か。それなら隙の無い足運びも納得だ。

『篠宮心剣流』はかなり有名な流派だ。

近接戦闘が得意な魔道師にはこの武術を使うものが多い。


それに篠宮家の長男も世界的に有名な魔道師だ。

剣を使用する魔道師の中では世界でもトップクラスの実力者だろう。


「『紅玉の剣鬼』の妹さんかい?」


「ん?兄貴の事知ってんの?」


「まあ、顔見知りという程度だけどな。数回話した事がある程度だ。」


宗弥の家が開いたパーティに招待された時に、何度か話した事がある。

会って理解した。彼は強い。この上なく。

いつか手合わせ願いたいものだな。


「フーン。あのクソ兄貴とねー。そんなに知り合いとか多くは無さそうなんだけどな」


「酷い言われ様だな」


「だってプライベートではやる気皆無の駄目人間だしね」


へぇ。そうなんだ。

じゃああれは仕事モードってわけか。

でも、そんな感じなら手合わせは難しそうだな。


話してるとこちらを見ている1つの視線に気づいた。

あの茶髪の男子生徒か。

身長は180cmはあるだろう。

タフそうな奴だ。


その男子生徒と目が合う。

彼はこっちに近づいてくる。


「なあ。前、座っていいか?」


「どうぞ」


「サンクス。俺は劉城信也だ。信也って呼んでくれや。よろしく頼むぜ」


「俺は神音空兎だ。俺も空兎でいい」


「私は篠宮秋穂よ。2人共、私の事も秋穂で良いわ」


彼は前の席に座り、出席登録を完了させた。


「それデバイスだろ?なんか見た事ないタイプだけど」


「そういや、そうだね。どこのヤツなの?」


「いや、一応オリジナルだ」


2人は吃驚した顔をしている。


「まさか自作か!?」


「ああ。と言っても友人の家がデバイスの開発会社を経営してるから、そこの人に教わりながらだけどな」


「いやいや!?それでも十分凄いわよ!?デバイスを自作出来る学生なんて中々いないから!?」


まあ、中々いないだろうな。

ていうか普通はやらないだろう。

俺らの歳ぐらいなら自分の魔法技能を伸ばすのに必死だろうし。

俺らの場合はラーナ用のは市販のでは無理だから、必要に駆られて覚えた感じだし。

後の事を考えると自分たちで出来た方が都合が良かったのと、やってみたら面白かったっていうのもある。

今では立派な趣味の一つだ。


「技術者でも目指してんのか?」


「いや、特にその辺は決めてないけど、選択肢として持っておいて損は無いだろ?

それにやってみると楽しいもんだぞ」


「色々、考えてるのね。ちなみにそのデバイス何か特別な奴だったりするの?」


「ああ。武器を変形させれる特殊なギミックを搭載したデバイスだ」


無い訳では無いけど、中々珍しい物だと思う。

一般に市販されてる物は見たこと無い。

特注とかで作らないと手に入らないはずだ。

多分、扱いが難しいから量産に向かないのだろう。


「へぇ。どんな武器になるの?……って聞いても大丈夫?」


「フム、ならその前に一つ提案なんだけど……」


「何だよ?」


「俺たちでグループを組まないか?一応メンバーは俺以外にも後二人、決まってる奴が居るけど」


2人は笑いながら答える。


「いいぜ!!お前となら面白そうだしな!!」


「フフ、良いわよ!!私も誘おうと思ってたとこ」


よし、有力なメンバー加入!!

秋穂は篠宮心剣流の使い手。

信也は特に武術とかはやっては無さそうだが、腕っぷしは強そうだし、打たれ強そうだ。

2人共良い前衛になりそうだ。


「ありがとう。これからよろしく頼むよ。

じゃあ早速だけど教えようか。コイツには2種類の形態がある。

1つ目が2丁の片手持ちブレードライフル。

2つ目が大型のブレードライフルだ」


「ブレードライフルってまた珍しい物使ってんだな」


「片手持ちは手数と機動力重視。大型がパワー重視で遠距離戦も得意って感じ?」


「凄いな。今の説明だけで分かるなんて。大体そんな感じだ」


秋穂は凄いな武器の種類だけでそこまで分かるとは思わなかった。


「ん?でも銃も使うのならなんでFクラスなんだ」


「俺はある事情があって属性魔法が一切使えないんだ。だから実技はかなり減点されたよ。

まあ筆記で結構点数取ったのと、無属性魔法ならそれなりの練度だと自負してるから、そっちで補った」


多分どれか一つでも欠けてたら入学出来なかった気がする。


「そうなんだ。そんな人もいるんだね。聞いた事無いけど。

でも大変そうだね。無属性魔法しか使えないなんて」


「いやそうでもない。やり方によっては無属性魔法だけでも十分戦える。

どんな魔法でも結局は使い方次第だ。

それに仲間もいるんだ。自分に無理なら仲間に頼れば良いだけさ」


「それもそっか。あ、皆のポジションは?」


そっか、それも確認しとかないとだな。

やっぱりバランス良く組みたいしな。


「俺はどこでも大丈夫だ。近距離でも遠距離でもどちらでもいける。

基本はCG(センターガード)で指揮を執ることが多いと思うけど、偶に前衛に立って指揮を執る事もある」


「へぇ、スゲェな。俺はFA(フロントアタッカー)だぜ。

ちなみにデバイスはハルバード型だ」


まあ予想通りだな。

パワー型のタンクってところか。


「私はWG(ウイングガード)よ。武器は……分かるわよね?」


「ああ、刀だろ?」


こっちも予想通りだな。


ちなみにFAとかCGとかは、戦闘中のポジションのことだ。

FAは前衛の中でもさらに前に切り込み、防衛ラインを守るのが役目。

だからどうしても防御力がいる。

信也は適任だと思う。


CGはチームの中央に立ち中遠距離からの援護を行い、チームの指揮を執るのが役目。


WGは機動力を活かして遊撃手を務めるのが役目。

戦場を縦横無尽に駆け回り、敵を翻弄したり、仲間をサポートする。


FB(フルバック)は回復や強化などでサポート行うのが役目。

時にはには大威力の攻撃魔法を使う事もある。


SB(サイドバック)は主にCGとFBの守護が役目。

時には前線の援護に入る事もある。


ポジションは以上の5つだ。


「2人の事を他のメンバーに伝えておくよ」


「よろしくね」


「おう、頼んだぜ」


2人にトークアプリを使ってメッセージを送ると、直ぐに返信が来た。

ラーナからは……。

『いいよ~。こっちも2人仲良くなった子が居るんだけど、誘っていい?』

ふむ。まあラーナが仲良くなったのなら悪い奴ではないだろう。

『大丈夫だ。また後で紹介してくれ』

『('◇')ゞラジャ!!』


宗弥からは……。

『こっちは特にいないかな』

『ボッチなの(笑)』

『違うよ!!色々な人と話してたから、特別仲良くなった人はいなかっただけ!』


俺は信也たち二人に結果を聞かせた。


「そうかじゃあよろしく頼むぜ」


「私もよろしく!!」


チャイムが鳴る。

そしてそれと同時に男性と女性が入ってきた。

生徒は皆、席に着き2人の方を見る。

男性の方は出席簿を持ってるから教師だろうか。

女性は?


「あー……。俺は斎条啓二。お前らの担任だ。はじめにお前らに言っておくが……」


みんなが斎条先生を見る。

先生の真剣な表情によって教室に緊張が走る。


「面倒な事を起こすんじゃねぇぞ。俺、面倒な事とかしたくねぇからなー」


先生が欠伸をしながら口にしたのは、その気怠そうな様子からも伝わる様な、何ともやる気の無い言葉だった。

皆が不安そうな顔をしている。

隣の女性も呆れた顔をしている。


「はあ。斎条先生、真面目にやってください」


彼女のため息交じりに呟かれた言葉に斎条先生は面倒くさそうな顔をしている。


「私は識原絢音です。このクラスのカウンセリングは私が務めることになります。受診を希望する時は私に言ってくださいね」


識原先生が退き、また斎条先生が前に立つ。


「よ~し。これから入学式だから移動するぞ~~~。あ、寝るなら見つからないようにしろよ」


「だから、ちゃんとしてくだい!!」


皆が笑い出した。

ていうか教師がそれでいいのか?

教師が寝るのを肯定するなよ。

織原先生も大変そうだな。

少なくとも1年間はこれなんだから。

どうでした?


主人公のグループのメンバーが二人出てきましたね。

あと2人ヒロインが出てきます。

まあ少しだけ今回そのキャラ2人のことも触れてます。

簡単にわかると思いますが。

だから最初は7人ですね。

グループのメンバー。


では、

さよなら~~~。

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