第26話 神に愛されし者
どうも神薔薇です。
連日投稿!!
今回も早く投稿できて良かったです。
まあ、今回で1章は終わりなので頑張りました!!
ではまあ、見てもらいましょう!!
どうぞ!!
空兎side
「お前が今回の襲撃のリーダーか?」
俺は眼鏡を掛けた男に問う。
「いかにも。
私は魔女の骸の幹部の一人、寺島総司です」
男は眼鏡を指で押さえて答えた。
なんか、いかにもっていうようなやつだな。
これで、少し自分の思い通りに行かなかったらボロが出るとかだったら完璧なんだが。
「神音空兎君!!
君の事は色々聞いているよ。
なんでも、君はすごく強いのにFクラスらしいじゃないか」
寺島という男は俺を知っているらしい。
まあ、この前の試合を観た生徒たちに聞いたのだろう。
「君は見たことのない魔法を使うと聞いたのだがね。
もしかして、それは君が開発した魔法なんじゃないかい?」
「……そうだが?」
眼鏡を取り俺の目を見つめる。
「やはりかい!!
なら君も思うだろう?
君は魔法を開発できるというのに、Fクラスにいる。
魔法を使う才能が乏しいからというだけで、不当な扱いをされる。
それがおかしいとは思わないかい!?
間違っているとは思わないかい!?
そう思うなら、私たちと来ると良い!!
そうすれば、苦しみから解放される!!」
俺の中に不快な物が入ってくる感じがした。
俺は銃をゆっくり持ち上げる。
「空兎?」
「フフフ」
宗弥は心配そうに俺を見ている。
そして寺島は俺を見て笑みを浮かべる。
「くだらないな」
だが、俺が銃を持ち上げると寺島の顔は一変し、驚愕した顔になった。
「洗脳魔法の一種か。
それに初歩中の初歩。
簡単に解けるし、意識すればかからない。
こんなの俺には効かねえよ」
「な、なんだと!?
何故だ!?
貴様は今の世界が間違っていると思わないのか!?」
やはりボロが出たな。
というか、ここまでいかにもという奴が居るとは。
「さっきまでの喋り方はどうした?
少しでも自分の思い通りに行かなければボロを出すか。
本当に小者っぽいな」
「ハハハ。
僕もそう思うよ」
「ふ、ふざけるな!?
これでッ!?」
寺島は銃を俺に向けてくる。
「タイプオブバレットverスナイプ」
だが、予想出来ていた俺には銃を弾き飛ばすのは簡単だった。
そして、寺島が驚いている間に宗弥が刀を首筋に当てていた。
「ヒッ!?」
寺島の足は震えていた。
じゃあ、そろそろ本題に入りますか……。
「おい、聞きたいことがある。
答えて貰うぞ」
「こ、答えますから!?
い、命だけは!?」
「じゃあまず、神に愛されし者を知ってるか?」
俺がそう言うと、驚いたように俺を見る。
「な!?
何故、学生があの組織を知っている!?」
まあ、普通学生が知っているような組織じゃないからな。
まあ、俺も知っている事は少ないが。
神に愛されし者はテロ組織だ。
神に愛されし者のリーダーは人間とは思えない力を使うと言われている。
俺はそのリーダーの力は神の力だと思ってる。
組織の名前が神に愛されし者だしな。
そして神に愛されし者は世界各地の紛争地域に現れるらしい。
その目的も、構成メンバーも分からない。
本当に分からないことだらけだ。
だが一つ分かっていることは師匠の仇ということだ!!
魔女の骸も大きい組織だからその幹部なら何か知ってると思う。
だからこいつには知ってること全部吐いてもらわないとな。
「さっさと答えろ」
「ヒッ!?
わ、わかった!?
あの組織はかなり大きなテロ組織だ!!
軍隊を相手にできるほどらしい!!」
まあ、この辺は分かってたことだな。
「それで?」
「リーダーは人間とは神のような力を持っている!!
あの組織は神についての研究をしているらしい!!
そしてその力を量産しようとしているらしい!!」
フォースを量産?
ラーナの持つ力はそういうモノだ。
それに昔ある組織に囚われていたと言っていたが、まさか。
「これで全部だ!?」
まあ、これで良いか。
気になる事も聞けたしな。
「宗弥、離れろ。」
「うん」
宗弥は寺島から刀を引き離れる。
寺島は安心して腰を抜かした。
俺は寺島に近づく。
「ヒッ!?
こ、殺さないでくれ!?」
「いや、ダメだな。
俺たちの事を喋られても困る。
お前には消えてもらう」
俺がそういうと、寺島は怯えて後ろに下がる。
「よし、お前に感じさせてやろう。
神の力というやつを」
「なっ!?
まさか、貴様も同じ神のような力を持つというのか!?」
俺の左腕から紫色の光が漏れだす。
その瞬間世界が止まった。
宗弥も寺島も舞う埃も、全てが止まっていた。
俺は銃を寺島に向ける。
「まあ、この魔法だと感じることすら出来ないか。
タイプオブバレットverディサピア」
銃口から寺島を呑み込める程の紫の魔力弾が飛んでいく。
これは、俺が開発した殺傷能力が高い魔法だ。
この魔力弾に触れたものを消し去る危険な魔法。
魔力弾は寺島に当たった。
そしてそこにはもう寺島は居なかった。
俺はそれを確認してからフォースを解いた。
その瞬間世界の全てがまた動き出した。
そして、フォースを使ったからか、体が怠い。
時間を止めるのはかなり魔力を使う。
というよりフォース自体、使用するのに大量の魔力を使う。
だからいつも使うとこうなってしまう。
「空兎、大丈夫?」
「ああ。
大丈夫だ。
少し休めば歩ける」
「わかった。
じゃあ、少し休んだら戻ろうか」
「ああ」
俺たちはその後少し休んでから出口に向かった。
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俺たちは今、ファミレスに居た。
生徒会メンバーと俺たち一年メンバーだ。
霧峰先輩は事後処理があるらしい。
まあ、そっちを全部引き受けてくれたので燐先輩の奢りで来ている。
「いやぁ。
助かったぜ。
ありがとよ。
どんどん頼んでくれていいぜ!!」
燐先輩がそう言ったので、俺たちは本当にたくさん頼んだ。
燐先輩も一回言った以上撤回出来ないのか、財布を見て泣いていた。
その光景を見てると自然と笑みがこぼれた。
「どうしたの?
ソラ」
隣に居たラーナが聞いてきた。
「ん?
幸せだなって」
「そうだね。
こんな時間がずっと続けばいいのね」
「ああ。
その為にも、今日みたいな事があっても対処出来るように強くならないとな」
神に愛されし者がフォースを研究してるならいつか俺たちの所にも来るはずだ。
だから強くならないと、あの時の俺自身と決着をつける為にも!!
どうでした?
愛依「今回も頑張りましたね」
今回は愛依か。
いらっしゃい。
愛依「はい。
それにしてもやっと、1章終わりですか」
おう。
そうだぞ!!
がんばった!!
愛依「そうですか。
それで、2章はもう決まってるんですか?」
大体はな。
とりあえず予告行っとくか。
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学年別チーム対抗戦が近づく。
そんな中、空兎は特別な力を持った巫女の少女と出会う。
空兎は少女と仲良くなって行きチームに誘う。
だが、少女はそれを断る。
少女「私じゃお役に立つことは出来ません。
迷惑ばかりかけてしまいます。
なので、申し訳ありません」
そして始まるチーム対抗戦。
そんな中、影で怪しい動きをする者がいた。
そして、その魔の手が少女に迫る。
空兎「俺は理由なんか無くても全てを助ける勇者なんかじゃない。
だからこそ!!
俺は護ると決めた存在だけは何が何でも守り通す!!」
少女の運命は一体?
Coming Soon……
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こんな感じかな。
愛依「空兎君が好きな人が増える……。
でも、仲間が増えるのは嬉しいし……。
う~ん」
ハハハ。
複雑そうだね。
まあ、2章はあんな感じです。
それと2章なんですが、少しだけ時間が掛かるかもしません。
愛依「そうなんですか?」
うん。
新キャラについて全然決まってないから。
というか、新キャラ出すのに関しては決まったの昨日だし。
だから設定考えないと。
愛依「頑張ってくださいね?」
おう!!
まあ今回はこの辺で
愛依、神薔薇「さよなら~」




