第16話 確認
お久しぶりです神薔薇です。
すいませんでした!!
更新が遅くなって。
模試があってそっちの勉強しててなかなかかけませんでした。
今回は魔法の見せ合いですね。
色々な魔法が出てきます。
では、どうぞ!!
空兎side
あのキス未遂事件から2日がたった。
これから少し気まずくなると思っていたがそうでもなかった。
どうやらあの時のことは覚えてないようだ。
まあ俺からしたらうれしい限りだ。
さすがに家でずっと気まずいのは嫌だからな。
ただでさえ土曜日で家に長くいる日だしな。
まあそんなことは置いておいて、今日は皆集まっての練習だ。
皆の魔法を見るのは楽しみだ。
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で、俺が今何をしてるのかというと。
「ふっ。はっ。ほっ」
「ほらほら。避けろ」
宗弥と修行をしてる。
俺が魔力弾を撃ちまくって、宗弥がそれを避けるというものだ。
宗弥はさっきから何回か被弾してる。
まあこれももう2時間は続けてるからな。
ラーナも途中で皆を迎えに行ったし。
そろそろ来るかな。
「宗弥!!後一回被弾したら終わりだ!!」
「わかった」
俺は撃つ弾の量を増やした。
最初の方はかなり避けれていたが、体力が無くなりきつくなってきたようだ。
そして5分もかからない内に弾に当たった。
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「おつかれ~~」
終わってすぐにラーナがお茶とタオルを持ってきてくれた。
他のメンバーもこっちに来る。
「すごかったです!!」
「すごかった」
「よくあんなに速く動けるな」
「それにあんなに大量の魔力弾を撃ち続けるのも普通無理。
ただの魔力弾だとしても」
「ああ。宗弥は速さは尋常じゃないからな」
「そうだね。空兎も魔力量かなり多いしね。
たしかSSSランクだっけ?」
「ああ。まあ魔力量はラーナの方が多いけどな。
SSS+ランクだから」
3人は俺とラーナの魔力の多さに驚いている。
まあ普通驚くよな。
「そんなにあるんですか!?」
「そりゃあんなけ撃ち続けれるわけだ」
「ラーナもそんなにあるんだ」
「うん。かなりあるから砲撃を撃ち続けても問題ないよ」
「へぇ~~」
「まあ。そんなことよりさっさと始めようか」
「そうだね」
俺と宗弥が言うと皆がデバイスを出した。
「誰から行く?」
「まあ。俺から行くか」
俺はXを取り出して起動する。
両手には二丁の銃を握っている。
「銃ですか」
「まあ他にも色々使うが学校では大抵これだな。
前衛は4人いるしな」
「そうですか」
「まあよく使うのはこれだな」
そう言い俺は魔力弾を3個出す。
そして用意していた空き缶を上に投げた。
「タイプオブバレットverコントロール」
3つの魔力弾を撃ち出して操る。
そして空き缶に魔力弾を当てて落ちないようにする。
これは結構難しい。
空き缶をできるだけ潰さないようにしないといけないし、
魔力弾も当て方を間違うと消えてしまう。
それを気をつけてやるのはかなり難しい。
難しいが制御するための修行にはもってこいだ。
俺は少しそれを続けて缶を俺の方に飛ばしキャッチした。
「まあ、こんな感じだな。
よく使うのはタイプオブバレットだ」
「……?」
雫が首を傾げる。
「なんでタイプオブバレット?
個別のを使った方が威力は高いのに」
もっともな疑問だな。
「撃つ瞬間まで弾の種類を変えれるからだな。
魔力弾を作って置いておいて、
タイミングを計って撃つとかよくするからな。
それだとタイプオブバレットで弾の種類変えれる方がいいんだ」
「そうなんだ」
俺の説明で雫は納得したようだ。
「もういいか?」
「大丈夫だぞ」
「私も大丈夫です」
皆の返しを聞き俺はデバイスを解除した。
「じゃあ、次は僕かな」
宗弥は刀を右手に持ち前に出る。
「それじゃ行くよ。
氷雪付与!!」
宗弥は刀に氷を纏わせた。
そして近くにある岩に斬りかかった。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
宗弥が刀を振り下ろすと岩は丸ごと凍っていた。
「まあこんなものかな」
「すげぇ!!
岩を丸ごと凍らすのなんかはじめて見た」
「うん。それに氷の属性は二つの属性を掛け合わせたもの。
あれはかなり高難度だよ。
できる人なんか珍しい」
そうだ。
氷などの2つの属性を掛け合わせた魔法は高難度だ。
実際風と水の属性が使えれば氷を作るのは簡単だ。
だが風と水の属性を掛け合わせるときに、
風と水が均等にならないと安定せず魔力が外に漏れて、
威力が低くなったり、効果が出なかったりする。
だから風と水を完全にコントロールしないといけない。
他の2つの属性を掛け合わせる魔法もこれと同じ理由だ。
まあだから使えない人のほうが多い。
「宗弥君は属性付与の魔法が得意なんですか?」
「そうだよ。
僕は火、風、水、雷、氷の付与ができるよ」
「てことはお前4つの属性使えんのか!?」
「氷が使えるだけでも珍しいのに」
「風と雷を掛け合わせた嵐もできるよ」
宗弥はかなり珍しい魔道師だ。
4つの属性を使えるだけじゃなくて、
2つの属性を掛け合わせた嵐と氷まで使える。
確か最近は3つ属性を掛け合わせるのに挑戦してたっけ。
「本当にすげぇなお前」
「まあこれで終わりかな」
宗弥はそう言いながらデバイスを解除した。
「じゃあ次は私だね」
ラーナは2丁の銃を持って前に出た。
「行くよ~!
神の雷!!」
雷がさっき宗弥が凍らした岩に飛んで行く。
そしてあたると同時に砂煙が舞う。
それが消えたとき岩は跡形も無く消え去っていた。
「「「…………」」」
3人が口を開けたまま固まっている。
まあ岩が跡形も無く消し飛ばされるような魔法見せられたらそうなるよな。
「とりあえず、戻ってこい」
「「「……ハッ!?」」」
3人とも戻ってきたみたいだ。
そして詰寄って来る。
「な、何あれ!?」
「跡形も無く消し飛ばすような威力の魔法見たことねぇぞ!?」
「あんな魔法も見たこと無い」
「まあ落ち着け。
あの魔法はオリジナルだ。
まあ学校じゃ殺傷能力が強すぎて使えないがな」
3人は少しずつ落ちついてきて俺の話を聞いてる。
「そっか。あれが……」
「言ってた作った魔法」
「あんなもん作れんのかよ。」
「まあさっきのは魔力量の消費を考えずに威力を追い求めた魔法だから、
ラーナぐらいしか使えないけどな。
ラーナでも無理しても3回しか使えないが。
だから実際1回か2回しか戦闘では使えないな」
「そ、そうなのか」
「ラーナでもそんなに」
「だから威力をできるだけ落とさずに、
魔力量の消費を減した魔法を最近は作ってる」
「難しいけどね。
まあやっぱり詠唱魔法とかにしないと無理があるかな」
「まあそうだろうな」
「私はこれで終わりかな」
ラーナはデバイスを解除した。
「次は誰が行く?」
3人とも少し悩んでいる。
まああれの次に行くのは勇気が要るか。
「俺が行くぜ」
信也は長剣を持っている。
「武器強化!!」
長剣が少し光った。
その光はすぐ消えたが、それは強化が終わったということだ。
信也は走って行きジャンプした。
「炎熱付与!!」
長剣に炎を纏わせて地面に振り下ろした。
とてつもなく大きい音ともに砂煙が舞う。
それが消えたときそこには巨大なクレーターと、
中央に立つ信也だった。
「すごい」
「一撃であの大きさのクレーターを造るなんて」
確かにすごい。
魔法の同時使用はかなりの高等技術だ。
一つの種類の魔法を使うだけでも集中力がそれなりに必要だ。
2つ使うには両方に集中しなくちゃいけないからかなり集中力が必要だ。
片方だけでも集中力が切れると両方うまく発動しなくなる。
だからこれをできる人は稀だ。
やっぱり俺の推測は間違っていなかったようだ。
信也も俺同様試験内容が自分に合わないというタイプだろう。
「本当にすさまじい一撃だったね。
力勝負だったら絶対に勝てそうにないや」
「そうだね。
属性付与も宗弥に比べたら劣るけど、かなりのレベルだよね」
ラーナと宗弥が信也を褒める。
「まあパワーとタフさならかなり自信あるからな」
「それで信也君の得意なのは強化魔法でいいの?」
「ああ。そうだぜ」
信也の強化魔法の強度と切れ味の上がり方は、
Aランクとかが使う強化魔法と同レベルだった。
魔法自体が完璧でないようだから本来の効果より下がってるが、
それであれだけ上がってるということは完成させたら、
Aランク魔道師の強化魔法なんか軽く上回るだろう。
コイツと同じチームになれてよかった。
仲間なら頼もしいが、敵ならかなり厄介だ。
「俺はこれで終わりだぜ」
信也はデバイスを解除する。
「次は私が行きます」
愛衣はグローブをつけている。
そして左腕には鎖が巻かれている。
愛衣は鎖を外し回し始めた。
「炎の鎖!!」
鎖は赤く染まった。
それなりに離れているのに熱気が伝わってくる。
愛衣はそれを投げた。
そして体を回転させて薙ぎ払う。
それにより岩が上に飛んでいた。
愛衣は炎の鎖をといて、岩を縛り自分の方に引き寄せた。
愛衣は拳を引いて待っている。
殴って砕くつもりのようだ。
愛衣は手に炎を纏った。
「炎の一撃!!」
そして飛んできた岩に拳を打ち出した。
その拳は岩をいとも容易く粉々に砕いた。
「すげぇ。岩が粉々に」
愛衣の火属性も凄いな。
やはりAクラスというだけはある。
それに体術もかなりのものだろう。
それが踏み込みなどからよくわかる。
「愛衣は火が得意なのか?」
俺がそう聞くと愛衣はデバイスを解除しながら返してきた。
「はい。
水と土も使えますが、一番は火です」
水と土も使えるのか。
だが火はかなりのレベルだろう。
絶対に高1のレベルじゃないな。
「私はこれで終わりですね」
「次は私」
今度は雫が大きい杖を持っていた。
雫は遠距離タイプか?
「結界張れる人っている?」
雫がそう聞いてくる。
そんな凄いもん使うのか?
「私が張るよ」
ラーナがそう言いながら結界を張った。
俺たちの前に巨大な立方体の結界が出てきた。
「これでいい?」
「うん」
雫はラーナの問いに頷いた。
そして杖を掲げた。
「来たれ水の精、全てを流す荒々しい水となりて、彼の地を蹂躙せよ!!
激流水衝波!!」
結界の中に大量の水が出てきてとてつもない勢いで流れていく。
詠唱魔法か。
それに広範囲殲滅魔法だ。
広範囲殲滅魔法は詠唱魔法の中でも高難度の魔法だ。
魔力を神の雷ほどではないが多く使うから魔力の制御が難しい。
これが広範囲殲滅魔法が高難度な理由だ。
それに魔力を多く使うため制御に失敗し暴走するとかなり危険だ。
それをできるということはやはり雫も高1レベルではないということだ。
雫の方を見るともう一度杖を掲げていた。
「来たれ水の精、全てを飲み込む渦となりて、喰らい尽くせ!!
暴食の渦」
大量の水の中央に巨大な渦ができて水を飲み込んでいき、
水が減っていく。
本来ならありとあらゆるものを飲み込んでいくんだろう。
2回連続で詠唱魔法か。
雫は杖を掲げる。
まだ何かするらしい。
「来たれ雷の精、空より落ちる雷となりて、彼の地へ降り注げ!!
雷撃の雨!!」
渦を中心に雷がいくつも落ちる。
あそこに人などがいたら感電するだろう。
詠唱魔法の3連コンボか。
そんなことするやつなんて始めてみたな。
それに雫は魔力量が多いみたいだ。
「雫って魔力量どれぐらいあるの?」
宗弥も気になったのか雫に聞く。
「前に計ったときはS+だった」
「へぇ。」
やっぱりかなり多いみたいだ。
「私はこれで終わり」
雫はデバイスを解除する。
やはりというか皆高1とは思えないレベルだ。
おそらく秋穂もそうだろ接近戦はかなりのものだと思う。
ここは凄いメンバーが集まったな。
これなら上級生と戦うことになってもそれほど問題なさそうだ。
「みんなそろそろ昼食にしよ。
秋穂も昼食は食べてから来るみたいだし」
ラーナが提案する。
「そうだな」
「うん」
「私もかまいません」
「俺もいいぜ」
「私も大丈夫」
5人がそれぞれ返事を返す。
「よし。
それじゃソラ作ろ」
「ああ。」
「2人が作るんですか?」
愛衣が聞いてくる。
「うん。そうだよ。」
「2人のはおいしいよ」
「そうなのか?」
「プロ並みだよ」
「そんなに!?」
3人とも驚いてるようだ。
「行くぞ」
「うん」
「まあ適当の冷蔵庫に入ってるの使うか。
千夏さんの許可も貰ってるし」
「そうだね」
俺たちは昼食を作りに行った。
俺が作った料理を食べて落ち込んだ人もいたみたいだがそれはまた別の話。
どうでした?
今回は魔法が多かったですね。
考えるのが大変でした!!
宗弥「お疲れ様」
おお!!
宗弥か今回は。
宗弥「うん。
それより模試どうだったの?」
………………。
宗弥「?」
…………台風で中止になりました。
勉強したのに。
ハハハハハッ……。
宗弥「そ、そうなんだ
あ。それより今回の魔法考えるのどれが大変だったの?」
ん?
えっと、詠唱魔法だな。
なんか知らんが3つも出しちゃったし。
宗弥「やっぱり詠唱魔法なんだ」
うん。
まあそんなことより少し変更することが出てきました。
宗弥「うん?何?」
ああ。
雫は最初ヒロインの1人使用と思ってたんだけど。
雫は他の人とって言うことにしました。
宗弥「へぇ~。そうなんだ」
ああ。
そういうことでお願いします。
宗弥「次回は昼食食べてからの話だね」
ああ。
では、また次回!!
神薔薇、宗弥「さよなら~」




