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神の力を持つ能力者  作者: 神薔薇 恋
第0章 プロローグ
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プロローグ

 神薔薇 恋です。

小説を投稿するのは今回が初めてですが、よろしくお願いします。

誤字や脱字があったり読みにくいかもしれませんが、

そのときは感想などでアドバイスを書いてくださると幸いです。


では、本編をどうぞ!!

人間の誕生以来、この世界には超常の力を行使する者が数多く生まれてきた。


物質の構成や形態を変質させる力を行使する者……錬金術師。


魔力が宿る道具の力を行使する者……魔術師。


自らの体に宿る魔力により引き起こされる力を行使する者……魔道師。


それら以外にも多数存在するとされるが彼らは良くも、悪くも人々の生活に影響を与えてきた。

そんな彼らを人々は『能力者』と呼んだ。


   *  *  *  *


2206年、開戦。

世界初、能力者が兵として召集された国同士の戦争が起きた。


2206年5月27日、亜細亜連合が東シナ海で行った魔法の実験は失敗に終わった。

その失敗により、九州地方は被害を被った。

日本は亜細亜連合に謝罪と賠償金を求めた。

しかし、以前から能力者の事で関係が悪くなっていた亜細亜連合は、これを拒絶。


何時になっても良い返答が無い為、日本は幾度と無く会議を重ねた。

そして2206年10月8日、日本は亜細亜連合へ宣戦布告。

同日、亜細亜連合へ魔法による襲撃が行われた。

目には目を、歯には歯を。

魔法による被害を受けた日本は世界で初、能力者を戦争に投入した。

そして日本と亜細亜連合は武力衝突に発展した。


この戦いは後に『日亜魔法大戦』と呼ばれることになった。


   *  *  *  *


2208年8月18日

東京都。

そこでは、戦争により動きやすくなったテロリストたちによる襲撃があった。


立ち並ぶ建物の裏。

1人の少年が血まみれで倒れる男に縋りつき、泣いている。


「もう泣くな……。男だろうが……」


男は擦れた声で少年を諭す。


「で、でも!!師匠は、俺のせいで!!俺が無理言わないで留守番してたら、こんなことには!!」


「そんなこと……ねぇよ。お前がいつも……手伝ってくれて……俺は助かってたんだ」


男は泣き叫ぶ少年の頭に手を乗せる。

その手は震えており、もう殆ど力が入らない中、無理矢理動かしている事は簡単に分かった。


「……ッ!?ゴホッ!?」


男は突如、口から血を吐いた。


「師匠!?」


「もう、だめ……みたいだな。お前はもう1人でも……大丈夫だろ。あんだけうまく……できたんだ……大丈夫だ……胸張って歩いてけ……どーんとよ」


「は、はい!!俺、頑張りますから!!そして師匠の分まで生きますから!!」


男性の顔に笑みが浮かぶ。


「ハハッ。それが聞けて……安心したぜ。……ッ!!じゃあな、しっかり生きて……ちゃんと……いい嫁さんもらえよ?」


「はい!!ちゃんといい人を探します!!そして師匠みたいにずっと独り身なんかにはなりません!!きっといい人見つけて会ってもらいますから!!」


「ハハハ……そうか……それは……たのしみだな。それと、アイツ……の事も……頼むぜ?アイツは……実力はいっちょまえだが……それ以外は……心配な所が……多いから…よ」


「…はいっ!!」


「フフ……ならもう…思い残す事は……ない…な」


男は最後に微笑んだ後、体から力が抜け、少年の頭に乗せられていた手は地面に落ちる。


「し、師匠?」


「…………」


呼び掛けるが返事は帰って来ない。

親を知らなかった少年にとって、親代わりだった人の死。

まだ8歳と若い彼には、それに耐え切れず空に向かって泣き叫んだ。


「あ、あああ、う、うあ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!」


どれだけ泣いただろうか。

少年は遂に泣き疲れ、目線を下に向ける。


「あれ?こんなとこにまだ人がいる」


「ッ!?」


いきなり自分と同い歳ぐらいの少女の声がして驚き、そちらを見る。

そして敵かと思い、睨み付けた。


「フフ。いい目だね。ん?そっちの人は……。あ、そういうことか」


少女が一人で喋るが、少年は相変わらず睨んだままだ。


「あ!人が近づいてきてる」


「ッ!?」


少年は言われて直ぐに気配を探る。

数は5人。

もう、すぐそこまで来てる。


そして2人は銃を持ったテロリストに囲まれた。


「手を上げろ!!」


テロリストに銃突きつけられる。

2人は言われた通りに両手を上げた。


(ック。どうする!?こんな状況で助かる方法なんて……)


「(力が欲しい?)」


(ッ!?これは念話か!?)


頭にさっき聞いた、少女の声が響いた。


「(力?なんだそれは!?)」


「(これは神との契約により与えられる神の力、神の奇跡。神との契約の仲介を行う変わりに、一つだけ私のお願いを叶えてもらう)」


「(神?悪魔の間違いじゃないか?)」


「(フフ。で、どうするの?)」


「(わかった。いいぜ。結んでやるよその契約。だからその力とやらを寄越せ!!)」


「(わかったよ。これで契約は成立だよ)神よ。か弱き人の身である彼者に、大いなる加護を授けたまえ」


「ッ!?これは!?」


神々しい何か、人の様にも見えた何かが一瞬だけ見えたと同時に、何か大きな物が自分の中に入ってくるのを感じる。

そして少年は、自分の左腕に何かが起こったことに気づく。

それと同時にこの力がどういう物かという事を不思議と理解できた。


「な!?なにをしている!?」


「う、撃て!う……へ?」


テロリストたちは突然の2人の行動に驚き撃とうとしたが、その時には5人の体には無数の傷ができ、血が噴き出す。

いつの間にかナイフを持って5人の後ろにいる少年によって、それは引き起こされた。

少年の左腕には紫色の輝きを持つ紋様が刻まれている。


「フハハ……。ハッハッハッハ!!」


少年は唐突に笑い出した。


「これは驚いたな~。まさかこんなすごい能力が出るなんて。それで、気に入った?」


「ああ。最高だ。この力があればやれる!!」


「何が?」


「そんなこと決まっているだろ。復讐だ!!」


「そうなんだ。君といると面白そうだし私もついていくよ。私のお願いも叶えて貰わなきゃだし」


「そうか。仲間はいた方が動きやすいからな」


少年は憎悪を剥き出しにし、自らの師が死ぬ原因を作った者達を思い浮かべて叫んだ。


「絶対にゆるさねぇ!!絶対にこの手で殺してやる!!」


   *  *  *  *


こうして少年は少女と契約を結び、この世の理を超越した力を手に入れた。


少年はこの力で復讐を為す事を誓う。


少女は契約―自分の願い―のために少年に着いて行く事を決めた。


これはそんな二人が仲間と共に能力者たちと戦う『物語』である。

どうでしたか?


プロローグだからあまり感想とかはないかもしれませんが、

もし誤字や脱字があるようでしたらどうぞお書きください!!


これからもお願いします。

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