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才能がないとかマジ勘弁

主人公は性別に魂を引っ張られました。


「なんということでしょう」


内政をしたいと思っても自分がそんなこと口をはさめるわけがない、勉強も魔法至上主義のこの世界じゃ、魔法の勉強が一番重要でいくら他教科ができても褒められないし、むしろ貶される、そりゃこのお姫様も魔王と契約するわ。


「魔法云々がまったくできない、精霊が近寄ってこない、魔力が無いこれ何て虐め?」


世間での私の評価など


「え?王国の第一皇女?アイリ様じゃないの?」


アイリとは私の妹の名前だ、つまり第二皇女である。


やら


「イリス様ねぇ、魔法を使えない出来損ないなんでしょ?それにあまり容姿も良くないそうですし」


余計な御世話だ、それにアイリ基準に考えたらこの世のすべてが霞んで見えるわ。


つまり何がいいたいかというと、アイリ超うぜぇー、嫌味を言われる自分の立場になってほしいぜ。


只今5歳の私の妹はもうなんていうか、チート?何それ怖い、な感じ、魔法とか一人で魔王殺せるだろうってレベルだし現代人の脳みそをもってしてもギリギリ得意な数学で勝てるって程度、言語?5ヵ国語喋れるよ?でもこの世界には魔法って便利なものがあってですね(ry


これが格の差か、すべてに愛されるあの子と平凡な自分との。


「泣けてくるわ……」


金髪で淡いワインレッドの瞳とかどこぞの中二病の容姿だよ、自分なんて真っ黒だよ目も髪も。


今日は最近見つけた城の図書館の死角で本を読んで暇をつぶす、字も必死に勉強して覚えたが、この世には魔法(ry


従者など付けてもらえるわけもなく、いや忘れられてるのか?まあそちらのほうが楽だ。嫌がらせは心労に来る。


「………」


ペラッペラッ


この時だけが最近の自分の至福の時だ、妹は自分の居場所をどんどん減らす、何故こんな思いをしなくてはならないのか?


答えは簡単私が能無しだから。


何をしても妹にはかなわない、だから……


「………ん?」


視線を感じて顔を上げる、そこにいるのは先ほど話に出ていた五歳の妹アイリ、珍しく従者も護衛もいない。


「お姉ちゃん!」


私が顔を向けた瞬間走って私にダイブしてくる我が妹。


「ごふっ」


運動能力が皆無の自分では妹を避けることなどできず仕方がなく腹で受け止めた。


「にゅふふふ」


「ちょっと、アイリ、やめなさいよ」


変な笑い声で私の腹に顔を押し付けてくる妹はさらに顔を押し付ける。


「………ふぅ、また何かあったの?」


こうやって無邪気にしている時限って妹は心で泣いている、まあその悩みも私にとっては妬ましいわけですが。


「……うん」


「あっそ」


どうでもいいので放っといて本を読むことにする、私の膝を枕に憎たらしい後頭部を見せる妹、ああぶち殺してぇ。


でも殺せない、むしろ無理、物理的な意味でな。


ペラッペラッ


「どうしてお姉ちゃんは……」


「なに?」


「どうしてお姉ちゃんは平気なの?」


「………」


多分この子の言っていることは自分の従姉妹たちのことだろう、あいつらも命知らずだな……


「アイリ私は―――」


「――じゃない、化け物じゃない!私は化け物じゃないのに!」


めんどくさい奴、お前の中二病に付き合ってられるかよ。


「………はぁ」


この世界に来ても自分はお人好しのようだ、馬鹿な奴と自分で自分を罵りながら妹の頭に手を乗せる。


「アイリあなたは化け物じゃないわ、大丈夫、私が証明してあげる」


「でも―――」


顔を上げて涙を流す顔を見せるアイリ、あー、最っ高に、い・ら・つ・く


「アイリは私の妹だもの、化け物じゃない、私が信じるんだから間違いないわ」


「……うんっ、うん!」


チートと化け物は別物ですよ、たぶん。









あの後泣き疲れて寝てしまった妹の顔を見ながら考える。


「虐めか……」


遠い過去のことのように思える、まだ自分が中学生だった頃が。


「そういえばあの時あいつに会ったんだっけな……」


馬鹿でお人好しなあいつに。


「ちっ、お人好しが移っちまったよ、糞!」


あーむかつく!


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