作戦『自問自答』
愛を偶然と思えば、愛は化石になるだろう。
存在が、愛のはずなのに、それを全て偶然と思えば、やがては幻として消えるだろう。
自分なんか、自分なんか、運良く優しくしてもらえただけ。
今度こそ、これっきり。次こそ、さようなら。
最後ぐらいは、最後ぐらいは、見苦しくなく楽に別れてあげたい。
そう思うのに、どうして去っていかないの?
いや、2秒後には、さようならって、言ってくるはずだ。3秒後には、さようならだ。
さようなら、さようなら、さようなら。
申し訳ないよ、その人にも、自分にも。
そんなに、中身のない人生だったかと、問いたい。
そりゃあ、中身がともなってない時もあったし、これからだって、あるだろう。
でも、ゼロじゃ、ないだろう。
なぜ、認めない?相手も、自分も。
二十一世紀が、悪いのか?
便利で、快適で。
それに、おまけに、島国。
普通に暮らしてれば、そこまで、嫌なもの目にせずにすむもんな…。
だとしたって、情報で入ってくる……。
愛は、あげても偶然。もらっても、偶然。
それじゃ、いつか、空気になって、本当に消えるかもよ。
愛が、負担。
本当に、そうか?
嘘だ。
君は、そんなの、普通に、背負えるはずだ。
愛が、否定されるのが、怖い?
きっと、それも、ある。
でも、何より、怖いものが、あるはずだ。
愛を当然にされて、むさぼられることだと思う。
そうしたら、きっと、相手に対する憎しみしか残らない。
綺麗な愛情が、ただの憎しみだけ。
それだったら、愛さない方がまし。
愛を偶然と思えば、傷つかない。感謝も出来る。次は、ない。
憎しみに、ならないだけまし。
そして、たくさんの偶然だけが残って、ほとんど忘れてしまう。
血を流しこめっ!
今の関係じゃ、血がかよってないだろっ。
空気も、人間だ。
空気は、自然じゃない。あの、空気は、人間だ。人間なんだ!!
血を流しこめっ!!
心と心の対話をしろっ。
きっと、通じるはずだ。
目を見て、会話しろっ!!!!
終
『目をあまり見ないのは、あまり追いつめ過ぎないための情けだったが。
自分も、準備が出来ていなかった。
これからは見た方がいいんだな!!!!!!』