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ダンジョンコアの闘争  作者: ライブイ
5章 世界が壊れる音
104/119

85話 追放

 今日も今日とてセイは征服した土地の管理、改造を続けていた。

 この世界の文化レベルはまだまだセイが求めている水準に達していない。脆い家、荒れた治安、無いも同然な交流。まあだいたいセイが破壊したからなのだが、破壊する前から全く求めるレベルで無い上に発展の可能性も無かったから現在の方がましである。


 当然だが文化や技術のレベルはセイが一人で頑張ったところで大して変わらない。だがセイが強制的に征服した土地を為政者として上から干渉し、アーゼランが商会を通じて下から同時に干渉することで大抵のことは思い通りに操作できる。

 反発は起きるがこれも想定内だ。セイの圧倒的な武力に恐れをなして服従する国に兵を出させて鎮圧し、復興にはアーゼランのトト商会にやらせることで隙間を埋めるのだ。


 もちろん【完全記憶能力】で失われるものを完全に記憶し紙媒体、魔力媒体に保存することも忘れない。破壊したものを完璧に記憶しておくことで同じものを再現、発展できるようにしておいてある。こちらは趣味も同然だが。


 統治だけではなく残りの征服予定地のことも考えなければならない。ハイディ神聖国とベルゼラード帝国の争いの後に漁夫の利を得るつもりであったが、どうにも様子がおかしい。合流すると思っていた救世主たちは多くが深淵回廊に戻り、残りもトトサワルモ地方中に散った。ハイディ神聖国の勢力に加わったのはほんの少しだけ。

 神の意思で動く救世主たちと人の理で動くハイディ神聖国の方針が一致しないことは歴史上多々あったが、今回は理由が分からない。


 ベルゼラード帝国は驚いたことに自壊寸前だ。軍の一番上にいた大将軍が反乱を起こして国家の最高権力者の座を奪ったのは知っていたが、個人的な趣味である残酷な行為を国家規模でやり始めたせいで本格的に国が持たなくなってきている。

 民からは重税を搾り取り、刹那の快楽のために命を消費し、足りなくなれば征服戦争に乗り出す。平民上がりの将軍と言ってももう少し考えて統治してほしい。あと一年も持たないだろう。


 いや、この世界の武力の才能に恵まれただけのあのクズ将軍は予想以上に頭が悪く、あと一年好き勝手出来れば満足なのかもしれない。だとしたら誠に迷惑である。早く死ねよ。

 勝手に滅んでほしいがおそらくはまた外征に乗り出すだろうから、あの辺で活動させている四獣との連絡を密にしたほうがいいだろう。スイーピーが付いているから戦闘面に不安はないが、あの武力特化の異常サキュバスは索敵が苦手だから頼りにならないし。


「セイ様、お茶が入りました」

「ありがと」


 部屋に入って来たメイドからおしゃれなコップが差し出される。いや、ティーカップというのだったか。

 入っているのは明黒晰茶。以前潰した邪神崇拝者たちが保有していたコーヒーな様なものを品種改良してより苦みを深くして、より眠気覚ましの効能もあるお茶だ。お茶というかコーヒーだろうか。

 いや、生薬。飲む薬に近い。美味しいけど。


「美味しいよ」

「お粗末様です」


 そうそう。考えなければならないのはこのメイドたちもである。

 

 彼女たちはセイに服従した国々から派遣されてきた使用人だ。いつも無理やり攫ってきてるわけではない。文官が全く足りていないという嘆きを聞き付けて傘下の国々が「ぜひ我らの力をお便りください!」「宗主国が困っているなら当然のことです!」と送ってきたのだ。

 使用人まで送られてきた理由は一瞬分からなかったが、そもそも文官と言うのは貴族であり、貴族は一人で生活できないからだそうだ。酷い……というのは違うのだろうが、まあとにかく本当に上位の貴族は着替えや風呂も一人で出来ないらしい。文官として十分な能力を発揮するには使用人が必要なのだと。


 最近までこの管理棟には役人は百人程度しかいなかったが、現在は千人はいる。使用人はその十倍はいる。お陰で増築する羽目になった。

 セイの周りにいる侍女たちは余りの様なものだ。念のため多めに派遣されてきたが住居スペースや仕事内容などの理由から手持ち無沙汰になってしまった使用人たちから売り込まれたので雇ったのだ。


 まあ、まず間違いなくスパイだろう。


 使用人といってもピンキリだが、上流階級の人間に就く使用人は十分な教養と信頼できる身分が必要になる。つまり彼らも使用人という職業についてはいるが貴族の類だ。

 仕事内容も家事や炊事といった肉体労働ではなく秘書に近い。同じ役人同士の伝令や書類制作の補佐に就き重要な機密情報を盗み見ることも可能なのだ。


 もちろん、発覚すれば重罪だし、そんなことはしないという信頼関係で結ばれているべきなのだが……誰とも信頼関係を結んでいないセイの周りにいる侍女たちは全員スパイだと思っている。

 それもまたよし、だ。本当に大切なことは念話でやり取りしているし、流出する情報をこちらから操作できると思えばこの状況も悪くない。


「こちらはお茶請けのクッキーになります」

「ありがとー。あれ、この味は確か……」

「征服した国に逗留していた時、美味しいとおっしゃっていたと伺っております。お口に合えば幸いです」

「そんなこともあったな。美味しいよ」


 もう一つの可能性として、服従した国々は本当に心の底から服従していて、彼女たちも真心を込めて奉仕しているとも考えられるが……ないだろう。彼女たちも貴族、政治家だ。正確にはそういう家の生まれというだけだが、まあ一緒くたでいいだろう。味方と言い切れないなら暫定的に敵と考えたほうが安全である。

 ああ、心の中を覗きたい。だがダメだ。深く考えるわけでもなく、当たり前の倫理観として心の中など不可侵である。敵ならいいが、一応は味方なのだから攻撃とみなされる行動は避けるべきである。たとえばれない自信があってもだ。


「セッ、セイ様!大変、大変です!!!!!」


 部屋の扉を蹴り砕いて入ってきたのはサンドラだ。他の役人の下に伝令を頼んでいたのだが、何かあったのだろうか。


「どうした?」

「クーデターです!!!」

「は?」


「タイミ様とセレーネ様が手を組んで、大勢でクーデターを起こしました!!!」


 腕が止まる。指が止まる。瞬きを忘れ呼吸も停まった。

 クーデター。つまりは反乱。なぜ?そんな予兆は無かったはずだ。どうして?理由は?


「……そうか」

「そうでひぃ!」


 数多の戦場を駆け抜けたセイは考えることを止めた。どれほどの戦力差が有れど、セイを良く知る彼女たちが反乱を起こしたのなら、セイを殺す手があるはずだ。ならばだらだらと考えることはいけない。


 殺す。四肢を落として鎖につなぐ。会話はその後だ。


「ひぃっ」

「ぁ……ぁぁぁ…………」


 ゆらりと立ち上がる姿に、部屋にいた全員が恐怖し腰を抜かす。間接的には一千万、直接的には三百万もの命を奪ったセイの圧倒的な経験則に裏付けされた、墓地の様に静謐で神聖さすら感じさせる殺意に当たられたのだ。


 指を動かせば虚空に刀身が浮かび上がる。構築魔法の一種、【物質構築】。属性は土と風。壊れるほどの武技を連発するための武装だ。

 一応は生け捕りにするつもりのはずだが、この武器は不適格。冷静さを失っているのだろう。


「サンドラ、あいつらのはどこにいる?何か言っていたか?」


 【遠見】と【傍聴】の魔術を使いながらも目撃者に確認を取る。


「は、はひぃ……た、たしか……労働が何とかと……」

「…………労働?」

「はい……労働条件を変えるように訴える、と叫んでいました……」


 再びセイの思考が止まる。呼吸も停まった。余波で分割体まで止まった。


 遠い場所で攻撃を避けられず、本体が重大なダメージを受けた。


「それは…………………‥クーデターじゃなくて、ストライキってやつじゃないか?」

「ストライキ……?よ、よくわかりませんが、セイ様への不服従は全員極刑では」


「そうか……そういや誰も俺が提示した労働条件に文句を言わないと思ったら、言えなかっただけなのか……?」


 殺気と武器を抑え、周囲を見渡す。全員が、良く分からないと言いたげな顔をしていた。

 思い返してみれば全員が誘拐や強制転勤でここにいる様なものだ。


 加えてセイは暴力的で有名な征服者だ。労働条件に文句を付ければ殺されると思われていたのかもしれない。


「セイ様……?」

「ごめん、だれも待遇に文句を言わなかったのは、言えなかっただけだったんだな。本当に申し訳ない、俺の至らない限りだ。

 仕事は週に三日、時間は十時から十六時、残業は禁止は厳しすぎだったな」


「逆です、セイ様。もっと仕事を割り振ってください。そしてセイ様はもっとお休みになられてください」

「この一年、セイさんが寝ている姿を見ていません。本当に寝てなかったんですね」

「タイミ、セレーナ、みんなも……」


 壊れた扉を脇にどけて入ってきたのはストライキを起こした面々だった。

 タイミとセレーナは聞いていたが、他の面々は予想外だ。


「個々人の労働時間が不透明だったので気が付きませんでしたが、現在の体制はセイ様に負担がかかりすぎです。早急にお休みを取っていただきます」

「もう管理棟の全員と、傘下の国々の為政者たちからの署名も頂いてるよ。防衛システムもあるから張り詰めなくていいんだよ」


「セイ様、今まで気が付かなかった己の身を恥じ入るばかりですが、一人でここまで背負うなんてあんまりです」

「今すぐ休んでください。セイ様一人が抜けて破綻するなら、みんな受け入れます」

「ルベルにサーファス、お前たちまで…………心配しなくても、あと半年は持つから――」

「あと半年で破綻するんですか!?」

「なおさら今すぐ休んでください!」


 口々に非難の言葉が浴びせられる。なぜだ、地球に居た頃にバイトしたコンビニを参考にするのは不味かったのか。

 数少ない労働経験だから自信があったのに。


「……あー、俺のしている仕事は非常に重要かつ責任が重いものだ。命令一つで人を救うことも、人を殺すことにもつながる。世界征服は俺が個人的にやったことで、お前たちはあくまで補佐だ。重要なことは任せられない」

「セイ様、そんな戯言では引き下がれませんよ。逆の立場で考えてください、セイ様は上司が徹夜で残った仕事を片付けている中で帰れますか?」

「帰れる」


「セイさん、文官が足りないっていつも言ってましたよね。休まないなら全員が仕事を放棄すると言ってますよ?いいんですか?」

「それならそれで別にいい。他の分割体をほとんど止めることになるが、無理をすれば仕事は一人で回せる。甘く見るな」

「ぐっ……!」


「そうだ、ルベル、サーファス。お前たちは役人としてこの管理棟で仕事をこなしながら反乱の準備をしていたよな。ほら、俺を机に縛り付けていた方が都合がいいだろ?な?」

「!?……やはり、ご存じでしたか」

「俺たちの故郷のみんなが、いま幸せだって言ってますからね。この平和を崩したくないのです」

「俺が殺した兵士の中に、お前たちの弟も居たのにか?」

「試さなくて結構ですよ。大切なのは家と国の存続です」

「もう子供ではありません。あなたは世界を壊しながらも治している」

「む、俺なら即反逆するが、いいならいい。お前たちの瞳に悪意も見えないし、本音なのだろう。くそぅ……」


「セイ様。セイ様はもっとわがままになってください。あなたは我欲を押し通す力を、つまりは我欲を押し通す権利があるのですよ」

「そういう獣人の思考はちょっとわかんない」


 誰一人として一歩も譲らない。セイは仕事を抱え込むために、他のみんなはセイを休ませるために口を開き続ける。


 実際、彼らの主張は正しい。セイの本体が何年も戦闘中でたまに意識がぶれるし、神託を受けると気絶する。

 遊ぶようの肉体を破棄してから一年も経ったためさすがにきつい。休みたい、という思いはある。


 しかし休むわけにはいかないのだ。なぜなら――。


「セイ様、もういいんです」


 今まで黙っていた獣人の一人が口を開いた。


「セイ様、私たちは分かっています。どうしてそこまでしてセイ様が一人で抱え込もうするのか……私たちのため、ですよね」

「む……」


 図星を突かれたセイは、気まずそうに眉を顰め、口ごもる。

 だが、黙秘は出来ない。「そうなの!?」という多数の目が声なき声で問いかけてくる。


 諦めて口を開く。


「そうだ。拾った以上は面倒を見る。面倒を見れないなら、次の屋根を探す。そうするべきだ。お前たち獣人を拾った時から、獣人が暮らしやすい世界を作る責任が俺にはあるんだ。今は無いからな」


 セイが漏らした本音に、その荒唐無稽さに誰もが言葉を失う。


 だが事実だ。こうしたい、こういうものを作りたい。こういう世界にしたいという願望は有っても、こうするべきだという使命は獣人を拾ったことが全ての始まりだ。

 拾った難民たちは既に全員が第二の生を送れる場所に送った。だが彼女たち獣人が生きていける場所はこの世界には無い。トトサワルモ地方では獣人は奴隷しかいないし、境界山脈の向こう、彼女たちの先祖の故郷は追放された異端者の子孫なぞ向かい入れない。


 ならば彼女たちが、セイが拾った獣人たちが第二の生を送れる場所は、セイが作るしかない。

 そのためには世界を丸ごと作り変える。


 それが世界征服を始めた三つの理由の一つだった。


「……ありがとうございます。そのお気持ちで、私たちは十分に幸せです」

「でも、そんなに背負わないでください」

「高望みは理解していますが、私たちは、あなたと対等になりたんです」

「そうそう。私たちはセイ様のペットじゃありませんよ」


 視線を動かせずに彼女たちの頭部を見る。

 獣の耳がひょこひょこしている。かわいい。


 視線を動かさずに彼女たちの腰を見る。

 獣のしっぽがくるくるしている。かわいい。


(いや、そういう事じゃないな)


 セイは地球に居た頃、ペットを飼っていなかった。しかし、幼馴染はペットを飼っていた。彼女によく言われたものだ。ペットを飼うなら、飼い主として命には責任を取るべきだ、と。

 獣人の彼女たちをペットと思ったことはない。しかしあまりにもセイが大きな生命になりすぎて、彼女たちを一人前の人間として接していなかった。そう言われれば、その通りである。


 少しだけ寂しい。勝手な言い分だが、小鳥が巣立つ姿を幻視してしまう。拾った時は奴隷として死人の様で、夜泣きを繰り返していた矮小な生き物たちが立派になったものだ、と。


「分かったよ。正直、二十万を超える国々を直轄で管理するのは大変だったんだ。タイミ、世界連合を作っていたよな。お前に任せよう。あと、例の図書館も」

「はい!!お任せください!!」

「セレーナ。久々に魔術の研究がしたい、手伝ってくれる?」

「お任せあれ!!セイさんがこっそりやってた実験の成果も見せてくださいね?」


「お前ら、迷惑をかけた。いや、これから迷惑を掛ける。助けてくれる?」


 みなが口々に当たり前だと答え、セイは顔を綻ばせた。




 

・名前:セイ

・種族:ダンジョンコア

・年齢:26歳

・称号:【暴竜】【遍歴の聖者】【神鉄の肉体を持つ男】【龍殺し】【到達者】【八大災禍】【神速】【征服王】(NEW)【破壊神】(NEW)【混沌神】(NEW)【賢者】(NEW)【叡智の王】(NEW)

・魔物ランク:14

・ダンジョンコアランク:15

・ジョブ:ダンジョンマスター

・レベル:90(89UP)

・ジョブ履歴:剣士、瞬剣士、魔術師、術式使い、指揮官、魔剣使い、魔戦士、超戦士、錬金術師、裁縫士、裁縫師、武術家、武闘家、武神、大魔術師、剣聖、剣神


・能力値

生命力:1,809,337

魔力 :29,874,323,146 (12,650,574,166)

力  :82,430

敏捷 :83,008

体力 :101,742

知力 :264,071     (125,086)


・パッシブスキル

戦闘時能力値増強:大

戦闘時敏捷強化:大

剣装備時能力値増強:極大

魔術力強化:大

魔力増大:10Lv(3UP)

生命力増大:9Lv

魔術耐性:9Lv

物理耐性:10Lv

状態異常無効

全属性無効

超力:9Lv

気配探知:10Lv

気配遮断:10Lv

超再生:5Lv(再生から覚醒)

暗視

従属強化:5Lv

全能力値増強:大

魔糸精製:8Lv(5UP)

精力絶倫:3Lv

破導誘引(NEW)

導き:破導(NEW)

従属超強化:5Lv(従属強化から覚醒)

能力値増強:君臨:6Lv(NEW)

能力値増強:被信仰:6LV(NEW)

能力値増強:統治:6Lv(NEw)

能力値増強:導く:6Lv(NEW)


・アクティブスキル

剣神術:9Lv(1UP)

槍術:8Lv

弓術:8Lv

斧術:8Lv

杖術:8Lv

鎧術:8Lv

盾術:8Lv

指揮:1Lv

連携:3Lv

短剣術:8Lv

投擲術:10Lv

格闘術:10Lv

解体:9Lv

龍闘気:5Lv(2UP)

結界:6Lv

大魔術:8Lv(6UP)

魔力掌握:7Lv

超越思考:5Lv(超速思考から覚醒)

群像思考:5Lv(群列思考から覚醒)

魔闘術:10Lv

限界覇越:8Lv(限界超越から覚醒)

聖剣限界突破:6Lv

霊体化:3Lv

錬金神術:10Lv(2UP)

裁縫:10Lv

鍛冶:6Lv

家事:9Lv

料理:9Lv


・ユニークスキル

分解魔法

構築魔法

神鉄骨格

魂砕き:6Lv

完全記憶能力

意思思考

異形精神

神殺し:8Lv

万象同化:5Lv(万物同化と魔神の欠片が複合覚醒)

変心誘発

邪視の魔眼

神格:迷宮神

ロダンの加護(NEW)

コククロの加護(NEW)

シャヌマーの加護(NEW)





・破導

 破滅を起こし、破滅へ続く道。またこれに導くもの、こと。

 本人は考えていないし説いていないが、破滅の美学の一種。


・破導誘引

 行動でばらまいた多すぎる破壊の痕跡や、破壊という結果を引き起こす魔術や武術などを見て、憧憬や神々しさを感じ取った者を自分色で染めるスキル。催眠の一種だが、内なるものを呼び起こすものなので解けることはまずない。


・従属強化

 テイマーが従魔を強化するスキル。しかしテイマーや従魔と言っても幅が広く、普通の【魔物使い】だけでなく亜種の【獣使い】や【奴隷使い】も同じスキルを持つ。魔物の群れの主が持てば群れ全体が恩恵を受けられるように、国家の主が持てば国民の意思があるもの全員が恩恵を受ける。

 過去に上位スキルである従属超強化:1Lvを持っていたゴブリンキングが率いた群れはランク1のゴブリンがC級冒険者と互角にまで強化されたという。

 全ての能力値が一律の固定値で上昇し、副次効果として効果対象同士の仲間意識が高まる。

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