2、不機嫌のキゲン
広輔は朝、学校って所に行く
帰って来るのは、だいたい夕飯前
ラグビーっていうのをやってから帰って来るんだ
いつもどっかは泥だらけで汗だくで、そんなので僕に突撃するんだ
こっちは堪ったもんじゃないよ
撫でるのは手の泥を流してからにしてよー
「コラァ真っ黒コースケ!シャワー浴びて泥を落として来い。レディ達にそんななりして会う気か?」
ほーら叱られた
でも父さんはげんこつのフリをしただけで笑ってる
「わかったよ。でも俺は疲れてるから行かない」
「そういうと思ってたよ。高城さんが気を遣ってくれてな。娘の恵梨ちゃんと夕食を用意してくれてるんだ」
ギョエッ急に僕のお腹をムニムニする力が強くなったぞ
広輔はチビのくせして何気に力が強い
そんなに抱き着くと息出来ないじゃないか、よ、ぐるじいwwww
「どうして勝手に使わせるんだよ!台所は母さんの場所だろ!」
「高城さんはな、お前が疲れていて外出するのが面倒だろうと……」
「そんなの俺の知ったことじゃ無い!父さんの馬鹿!」
広輔がやっと僕を解放してくれた
で、そのまま階段をダダダダダーって昇っていってドアをうるさく閉めた
どうしたんだ?また父さんと口喧嘩してる
ねえ、なーんかこの頃、広輔は不機嫌なんじゃない?
「……」
「ニャー?」
「ドラ、こっちにおいで。広輔は後で降りて来るさ」
降りて来ないんじゃ無いかなぁ
さっき広輔が僕を放す時、涙流してたよ
ちょっと行って見てくるよ
「ニャン!」
そう父さんに言って僕は階段を走って上った
順番がてれこになってしまってた!と今気が付きました⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎