1、初めの始め
“のんきな家猫ドラが語りべの
小さな冒険ストーリー”発進っ!
先ずは、主人公で語りべをつとめます猫のドラと、
家族(飼い主)の、ことの初めとご紹介から、
始めましょう。
はじまりはじまり〜
僕はドラ
ドラゴンを意味するドラだ
言っとくけど某〇〇エモンと一切関係ない
種族は定かでない
生息地は家 ときどき庭 しばしば檻の中
性別は勿論オスである!___因みに猫の、えへっ
夏がやってくる前のダラダラふり続く肌寒い雨のなか、仕事からの帰り道で
雨が傘をたたく音にまぎれ、何かが聞こえてくる
やっと聞こえるかどうかのスレスレの、でも必死にSOSを発っする猫のような鳴き声
立ち止って耳を澄まし、注意深く気配を探れど主の姿は見えず、が目線の斜め下なのは確かだ
怪しいとしたら足元からほど近い溝
「流石にここじゃないわなぁ」
呟きながら脇に立つと気持ち聞こえが良くなる
しゃがむともっと
更に中を覗き込むと、白いものに気付いた
誰かが投げ込んでいったゴミやらなんやらに堰き止められた雨水が、半ばまでを覆っている不自然に真新しいコンビニ袋
「信じたくないけど間違いなくこれだ!」
掴んで道の上に引っ張りあげ、キツく縛ってある結び目を引きちぎり破いったら
中には僕が入ってたんだ
その時の僕はまだ目もあいてなくて
四肢を踏ん張ることさえ出来てなくて
数日前に産まれてすぐ母猫から引き離され
ひっくり返せばへその緒がついてそうな
唯一、奮い立たせるしっぽもこよりみたいに細い
手のひらにのせてるってことも、どうにかすれば忘れちゃえそうに軽い
手に感じるのは体温と呼べないつめたさ
それが消えいりそうな声で鳴き続けてる
「お前、重みがないにも程があるだろ」
口をついて出たのはこの言葉だったって
父さんが思い出してはこう話す
その後ちょーっと思案したけど、父さんは結局、僕を保護すると決めて
首に巻いてたタオルに僕をくるんで、家まで持って帰った
「それがドブに浸かってたも同然だったから、体中すごい色になっちゃっててな」
「洗ってやれば白くなるだろうって期待して、めちゃくちゃキレイキレイしたやったんだが、結果。まさかの全身ねずみ色」
「毛は長いようだけど濡れてる状態がショボイったらない。ケナガネズミって特異種か?ってな!アハハハハハ……」
今では笑い話にしてるけど
その時は鳴き声もか細くて、上手くミルクも飲めなかったし、鼻がつまって息もしづらそうにしてるし、
育たないかも、って心配したらしい
数日しても弱々しい僕に「もっとデッカクなってくれよ」って父さんが言って、広輔が「どれぐらい?」って訊いた
「そうだなぁ……龍くらいにだ!」
「龍ってドラゴンのことだよね?じゃあ今からお前はドラだ!」って名前をくれた
餌やりは広輔の当番になった
いっぱい食べさせてくれて、いっぱい遊んでくれて、いっぱい撫でてくれたから
しっぽもフサフサになったし、階段も一段とばしで昇れるようになったし、
龍にはまだ成れないけどバッタには絶対負けないほど、強くなれたのかな?って思う
だから僕が広輔の家族になってあげるのさ
本日から、新連載の投稿を開始しました。
駄菓子菓子!文字どおり、初っ端から問題発生www
タイトルにルビがふれないことに気付きました(汗)
いや、今までこういった機能を使用したことがなくてね。
使いだすと面白くて様々な組み合せでアチラコチラに乱用しちゃってます。(読み辛かったら申し訳なか)
本題ですが、タイトル。
『僕等+1同盟』と書いて“われら たす いち どうめい”としたかったのですが没です、どうしましょ?取り敢えず、語呂と字ズラに折をつけ、(仮)とさせて頂きました。
……未だ、思案中。
どなたか良い案御座いませんかね?(嘘です、冗談冗談(汗))
でもまあ、いつか決めたいと思います。