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時を進む能力

「時間が止まってる……」


 私がつぶやくと彼もうんと頷いた。


 私たちは駅前の大通りに立っていた。ぐるりと見渡せば人も木も鳥も簡単に見つけることができる。だけど、そのどれもがぴたりと静止していて、私たち以外のすべての生き物が時を止めているようだった。


「一体どうしたんだろう」


 彼の言葉に私も首をかしげる。


「気付いたら突然こうなってたもんね」

「ちょっと歩いてみようか」


 しばらく街を散策したけど何も変化は起きない。彼はたまたま近くで固まっている人をじっと観察した。そっとその人に触れたところで何かに気付いたのか、彼はすたすたとこちらに戻ってきた。


「何かわかったの?」

「いきなり突飛なことを言うけど、きっと俺たちは時を進む力をなくしてしまったんだ」


「時を進む力?」

「生き物はみんなその能力を持ってるんだよ。細胞の1つ1つが生まれて、呼吸して、動いて、老いていく。その営みが時の経過なんだ」


「じゃあそれって……」

「たぶん最初の大通りで車にでもひかれたんだろうな。俺たちはもう死んでるよ」


1でも2でも評価していただけると今後の参考になるのでとても嬉しいです!

ツイッターで新作の投稿もしているのでぜひページ下部のリンク(たきのツイッターアカウント)よりご覧ください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めまして。三ツ木紘です。 始めから「時を進む能力」まで読ませて頂きました。 短編集という事で、そこまで力む事なくスラスラと読む事が出来ました。 短い中でも丁寧に内容が纏まっており、理解も…
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