最初はちょっと悔しかったけど
目の前に君と卓也に関する記憶が次々と浮かんでくる。そこにいる2人はどれも楽しそうに笑っていた。
高校の時、俺はたまたま同じ塾に通っていた君と仲良くなった。そこに昔からの友達だった卓也が混ざってよく3人で行動するようになった。カラオケに行ったり、図書館で勉強したり、本当に多くの時間を一緒に過ごした。
てっきり俺たちはいつも3人でいると思ってたけど、残念ながらそれは違ったみたいだ。
君と卓也が2人きりでいる写真や、卓也の友達に囲まれて笑う君の写真が浮かんでくる。これはさっき卓也のアルバムを見せてもらった時の記憶だ。俺がいなくても十分に楽しんでいたと知ることは嬉しくもあり少し寂しくもある。
その時、突然どこからか卓也の声が聞こえてきた。
「お前は俺と美里を引き合わせたこと、後悔しとらんか?」
その声で俺はゆっくりと目を覚ます。まさか目を覚ますとは思っていなかったのだろう。卓也はマヌケなくらいに驚いた顔をしていた。それを見て俺はニヤリと笑う。
「しとるわけねぇやろ」
そう言えば、昨日から卓也の部屋で夜通し2人きりで飲んでいたんだったな。今日がついに式当日だ。本当に結婚おめでとう。
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