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定期訪問

今日は三島ゆうに差入れを持って行く定期訪問の日。


普段はゼリー状の栄養食を設備が出してくれるがそれ以外の食事は何もない場所なので定期的に差入れを持って行っている。


今回も念の為に遠回りしてきた、あれから何もないが職場で桜井さんに監視されているような視線を感じる事が多々あるので用心にこしたことは無い。


「三島さーん、起きてますかー」


返事がない、寝てるのかな?


部屋にいない……完治にはまだ半年ぐらいはかかる予定だし、そもそも外に出る方法は知らないはず。


昼間からお風呂かな……まぁほかにやることないから昼でも入るか、そもそもこの中で生活していれば時間間隔なんてないような物か……。


風呂場に着くとシャワーの音がしているが人が中で動いているような音がしない。


「三島さんー、居ますかー?」


返事がない、つけっぱなしで外に出たのかな……。


念の為中を確認してみる。


―― ガチャ ――


?!!! 居る……が、動いていない……。


「三島さん?!」


死んで……はいないようだ、気を失ってるだけだが一歩間違えたら溺れ死ぬぞこれ。


呼吸はしているので風呂のお湯を抜いて体をふいて意識が戻るのを待つ。


―― 1時間後 ――


「う、うぅーん」


「お、気がつきましたか?」


目を覚ました三島さんが周りを確認している。


「エッチ!!!」


「いやいやいや、大変だったんですよ……とりあえず服着てください」


「はーい、着替えたら部屋に行くので部屋で待っててください」


大丈夫そうなので先に部屋に戻る。


しばらくすると三島さんが戻って来た。


「いやー、めんぼくない、最近ここの食事に飽きてあまり食べてなかったからかな?」


「わかりますけどちゃんと食べてくださいよ、これ差入れです」


「おなかぺこぺこなので早速いただきます」


「食べながらでいいので少し相談がありまして聞いてもらえませんか?」


「ふぁいふぁいなんでふょう」


既に食べていた……。


「職場と住む場所を変えようかなと思っていまして」


「ふぉむふぉむ、なんでですふぁ」


「前に言っていた桜井さんに常に監視されている感じがして……」


「あー、監視するふぁめに今の職場にいるのに逆に監視されてるっぽいと」


「ふぅ、美味しかった、これ以上食べちゃうとまた次の差し入れまであの食事だけになるので残しておかないとね」


「三島さんの職歴また変更する事になりますがいいですかー?」


「まー、後半年?は完治しないんですよね?それに完治しても三島ゆうとして復帰する気はないですよ」


「え?」


「三島ゆうの身分はそのまま使ってください、私は完治したら海外に旅に出ようかなと思っています」


「海外ですか?」


「ゴルさんが元々生活していた時代の科学に興味持ちまして、世界に残っている遺跡を調べたいなと思っています」


「いやー、それはやめた方が……私ですらどこに何が残ってるかわかりませんし、何より大体の施設はここと同じく入場に制限が設けられていると思うし罠もあると思いますよ」


「その時はその時ですよ」


「まぁ、わかりました、とりあえず転職する方向で行かせてもらいますー」


意外な答えが返ってきたが無事転職はできそうなのよかった。


その他軽い雑談をして家に帰宅。


早速転職先と引越し先を探そう、と思ったが今日は疲れたのでピザの出前を取ってビールでも飲みますかな。

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