4:『出会いは、突然に。』
「・・・」
わたし、死んだのかな?
「いき・・て・・か?」
声がする。誰かいるの?
「大丈夫かー?生きてるかー?」
ほっぺたを軽く叩きながら呼ぶ声で、目を覚ました。
そこには、外ハネしたブラウンの髪が特徴的な女の子が、月明りに照らされて立っていた。
「大丈夫かよ?引き揚げたらぐったりしてたし、死んでんのかと思ったぜ。」
女の子は面白可笑しく話している。
さくらも実際生きていることにホッとしていた。
「ぐぎゅるるる~~。」
安心したからなのか、とても大きくお腹が鳴った。
お腹を押さえて顔を赤くしたさくらを見て、女の子は笑いながらこう言った。
「お腹空いたか!一緒にメシ食おうぜ!」
そう言われて、近くにあった焚火の前まで移動した。
「ほらよっ。」と、焼き魚っぽい何かを渡された。
「いただきます。」と言い、さくらは一口かじった。
「!!!」
おいしい。若干何か分からないにしても味は普段家で食べている魚と同じだった。むしろこっちのほうがおいしいくらい。多分お腹が空いていたからだろう。
すると、黙々と食べる様子を見ていた女の子がこういった。
「てか、なんでそんな格好なんだ?」
なんて説明すればいいのか考えていると、女の子が先にこう言った。
「お前が4人目に選ばれたやつなのか?」
さくらはその言葉に驚いてすぐ返事をした。
「うん!じゃあ、あなたが・・。」
「そうだよ。名前言ってなかったな。あたしは『栗林かんな』よろしくな。」
かんなはニッと笑った。
さくらも名前を教え食事を続けていると、突然こんなことを聞かれた。
「さくらっていくつなんだ?中学生か?」
「え?わたし高校一年だよ。16歳。」
「まじかよ。あたしの一つ下なのかよ。中学生かと思ったぜ。」
かんなは割と失礼なことを言いながらけらけら笑っていた。
まあ、他の子よりも少しばかり幼く見えるけど、まだ背だって伸びるし、
胸も大きくなるだろう!諦めてはいかんのだ。と、さくらは自分に言い聞かせた。
だけど、やっぱり少しへこむ。
「話を戻すけどさ、なんでそんな服着てんの?ノアに初期装備貰わなかったのか?」
「そんなの貰わなかったよ。」
「職業は何にしたんだ?剣士か?魔法使いか?」
「ノアちゃんが勝手に魔法剣士って決めちゃった。」
「かっこいいな魔法剣士。ちなみにあたしはモンクだぜ。かっこいいだろ!」
ドヤ顔で言ったかんなに、とりあえず頷いておく。
「まあ、その服じゃ依頼も受けられないし、明日村で装備整えるか。」
そう言われて、さくらは嬉しそうに頷いた。




