超激論!宇宙人はいるのか!?いないのか!?
…
『ですからね。この映像を見るとね、この発光してる飛行物体は、最初3つだったのが12個まで分裂してるんですね?これは地球外の技術で作られたUFOと考える他にないんですね。先日発見された海底遺跡も、調査が進めば宇宙人存在の証拠が出てくるはずですよ、本当に』
『いや、矢純さんねぇ。今時そんな映像ホイホイ作れんの!』
『いや、月吉さん…』
『それにさぁ、海底遺跡っつてるけど、あんなのただの珍しい形の岩だろぉ?』
『いや、あれは間違いなく遺跡!』
『そう言うんなら証拠はあるんですよね?証拠!』
『ったく、またふざけた事言って…もう話になりませんね!』
『ふざけてんのはアンタだろうが!ちゃんと、論理的に、話せよ!』
『すぐ怒鳴る馬鹿野郎に論理なんかわかんないでしょ!』
『馬鹿野郎はお前なの!』
『だからぁ…』
…やっぱり、この手の番組は怒鳴り合いで終わるんだな…。
『超激論!宇宙人はいるのか!?いないのか!?』
半年に1回くらい放送している特番で、毎回2つの派閥に分かれて論争している。
オカルト研究家の久米島と、報道番組のコメンテーターの平木は毎回こんな感じで言い争っていて、もはや恒例行事である。
まともに議論しろ、と毎回思うがこれはこれで視聴率が取れているのだろう、一向に改善されない。
僕の場合は、UFOを含めてオカルトは実在しないだろうというスタンスをとっているが、が本音では超常現象の一つや二つ、あって欲しいとも思っている。
そんなものでも無いと、カスでパーな僕は希望を持って生きていけない。