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鋼鉄電磁刑事リック『直売スーパーの甘い罠』

作者: 馬路キレ子



この物語はフィクションです。

実際に存在する団体名、役職名などは一切関係ありません。

描写に関してあえて端折ってる部分がありますが

そこは想像で保管してください。



犯罪のはびこる街、ここキングコーカサスオオカブトシティーでは

ありとあらゆる犯罪が日常茶飯事でさ、前科なんて多すぎて調べられないくらい

器物破損殺人わいせつ万引き強盗拉致監禁無銭飲食なんのその。

警察も下手に手出しすれば大怪我だから、なかなか手出ししない。

まさに犯罪者達のパラダイス。


人を見たら犯罪者と思えっていうくらい犯罪の巣窟といわれて

もうそこらじゅうにヤバイやつらがウヨウヨいる、まじやべえ、やべえよ。

その中でも特にマッドネスな一団があって、こいつが半端なくやばい。


その名も秘密結社ドクマムシサンダユウ団。

ドクマムシだけでも恐ろしいのに、サンダユウだぜ?サンダユウ。

著作権法違反で捕まってもおかしくねえのになんでかそんな名前。

自分達の実験のためなら民間人も紙くず程度にしか考えてない

火山噴火させて街を消滅計画とか、街をでけえフライパンにして

住んでる奴みんな焼き殺すとか、とにかくそら恐ろしい連中なんだわ。

世界征服なんてとんでもねえ夢を現実にしようとか考えてる

超マッドネスな秘密結社。まじ手がつけらんねえ。割とガチでやばい。


で、危機感感じたポリスが、このままだとポリスの連中も軽くヤバイ(笑)とか

思ったらしいね。なんか犯罪対策研究費の9割使って技術の粋を集めて作ったの。


なんだと思う?


うんとね。ロボットなんだ。そう。

昔なつかしのロボットポリス。ああもちろん「抵抗したら撃つぞ」的な

職人気質で半人間物質ロ○コップとかじゃなくて、見た目からしてラフな

超メタルで機械的なガチロボ。


でもさ、ちょっと聞いてよこのロボ。

超メタリックで超強いロボットのくせにヒーローに憧れてるらしいの。

まじメタルヒーロー。とにかく全身から漂うヒーロー臭は半端ない。

で、そのヒーローの名前なんだけど…


ジリリリ…!


おっと、そろそろお呼び出しの時間らしいや。

すまねえな、わりと忙しい身なんだよ俺も・・・

話はまたあとでな!俺の鼻が悪党の臭いを感知したらしいわ!

じゃあ、ちょっくら悪党を俺のジャスティスでさばいてくるわ!



どっかのでかい廃工場


「やめて!はなして!」


「へへへ、おじょうちゃん。悪いのはおじょうちゃんなんだ。我がドクマムシ(略)団の『新進気鋭のスーパーを装って街の人間の個人情報を暴き出すスーパーインフォメーション作戦』の秘密をしられちゃ、いかしておくわけにはいかないなぁ!」


「秘密なんてバラさないから、ね?助けてよー」


「おじょうちゃん。「秘密をバラさないから」なんて言って、ばらさなかった奴はいないんだよ。人生経験をもっとつもうね。まあ気づいた所で遅いけどね。ドクマムシ団の秘密をしられて、生かして帰すのは悪党的にないでしょ、つまり今すぐ処刑だ!お前達!あれを用意しろ!」


「「「イー!」」」


グツグツグツ…


「どうだ、煮出したてであつあつの濃厚とんこつスープの匂いは!匂いとともに跳ねたスープの汁がおじょうちゃんの服にかかって、立ち上る水蒸気で湿度がぐんぐんあがって、服は汗とスープでべったり、不快なラーメン屋の匂いが体にまとわりついて、心はごっちゃり。お前の不快指数のあがりっぷりはひどかろう!」


「いやー!たえられないわー!この匂いわー!」


「ふふふ、ないてわめいてももう遅い。おじょうちゃんの苦悶の表情を具にして、俺達はとんこつラーメンで作戦前の腹ごしらえだ!醤油にんにくもいれるから一段と匂いもきつかろう!ふはは!もちろんライスはおかわり自由でな!!」


「に、にんにく!?た、たすけて!今日買ったオニューの服が、ギトギトのとんこつスープと匂いで死亡寸前よ!」


「ふふふ、泣いて助けを呼んだところで誰も来ないぞ。ここは廃工場で、お前は巨大スーパーで迷った迷子。親御さんの泣く姿を思い浮かべながら、せいぜいとんこつスープの匂いとしぶきで美味しくなるのを待つんだな!」


「わーん!たすけてー!」


「まァてぇぇぇぃ!」



ガッシャーン!



「「「イー!」」」


「今ので思わずラーメンどんぶりを落としてしまってスープが足にかかって熱い!!くそー!な、なにやつ!どこにかくれている!でてこい!」



ブゥゥゥゥーン!ガシャーン!


「うわーガラスの破片が飛び散ってきたー!」


キキィィィィ!


「て、てめー、ウィリーしながらバイクでガラスをぶち破って中に突っ込むとか…ガラスの弁償代覚悟しやがれよな!」



ザッ…ザッ…ジリ…ジリ…



「うっ、う!おまえは!」



ズザッ…



「悪のはびこるこの街で、今日もどこかで叫び声、

 誰かが助けを求めれば、鋼の車体を駆り出して、

 爆音あげてどこでも行くぜ、どんな悪でもかかってこい、

 星が煌めくその一瞬、鋼のパンチをみまってやるぜ、

 輝くボディは勇気のしるし、悪党どもめ覚悟しろ!」



「お、おまえは!ま、まさか!」


「俺?俺はヒーロー!鋼鉄電磁刑事(メタルボルトヒーロー)リック…通称『メタボ』だ!」


ズバーン!


「で、出たなチョイ悪メタボリックヒーローめ!我がドクマムシ(略)団の天敵!お前のおかげで仲間の営業成績もズゥンと落ちる一方なんだぞ!」


「激安つめ放題のスーパーの直売で主婦層の人気を集めて、レジで特性のカードを作って個人情報を得ようなどと商人の信頼を汚す行為、断じて許せん!」


ジャキーン!


「営業利益が出れば皆幸せでいいではないか!おまえのような公務員がいるから我々労働者…もとい犯罪者と民間人が手に手をとって幸せな世界を作れないのでいるのだ!」


「不法滞在に不法就労…お前達は法を犯しているッ!」


バーン!


「くっそー、いいかえせない…」


「さあ!おとなしく直売コーナーでやっている違法タイムセールをやめるんだ!主婦達の争う目は本気だぞ!ヤバイぞ!」


ジャーン!


「ふふふ、メタボめ。俺を不安に陥れる作戦だろうが、だが逆に考えろ、お前は今敵のウヨウヨいるこの工場に飛び込んで、まさに飛んで火にいる夏の虫なのだ!さあ、労働者の苦労を…いや!我が秘密結社ドクマムシ団の恐ろしさを今からたっぷりと味あわせてやろう!お前達!」


「「イー!」」


ダーッ!


「なんだと!4対1とは卑怯な怪人め!」


「うるさい、これが労働組合の力だ!やれ!おまえたちーっ!」


「「「イーッ!!」」」



ブンッ!ヒュッ!



「メタボリック・ダイナミックジャーンプ!とぉー!」


バビョーン!


「「「イーッ!?」」」


「な、なに。あんな高いところにジャンプするとは!」


ギリギリ…


「不法就労者め・・・雇用の厳しさ、身をもって味わえーッ!」



バァーン!


「メタボリック・アコースティックギター(略すとアコギ)キーック!」


ギュイィィィィン!バキィーーン!




「「「イーッ!!」」」



バタッ バタッ バタッ



「部下の戦闘員(時給850円)三人が一瞬で!…やるなメタボめ…!しかしこのスーパー直売怪人の30年鍛えた包丁技にはかなうまい!」


ブゥン!ヒュンヒュンヒュンヒュン!


「くっ、こいつ以外と熟練の技だ!」


「ふふふ、どうしたメタボよ!追い込まれる一方ではないか!」


ガシャーン バキーン!


「ほれ当たった!メタボよ、当たったぞ!」


「ぐっ、一撃をくらって傷つく俺の装甲ではないが。俺の心がグッサリいったぜ・・・!」


ヒュンヒュン…!


「ふふふ、どうした、すでに後ろは壁。逃げる場所はあるまい、くらえどんな野菜でも一発で桂剥き!お値段たったの2980円の特価桂剥き万能サーベルを!」


ザッザッ…ギュルルルン!ヒュン!


「くそ!間一髪避けたが、次は装甲よりも俺の心が砕けてしまう。こうなったら、一気にけりをつけるぞ!とぉー!」


バビョーン!


「な、なにーっ!俺の熟練の包丁技をよけるとはー!アーッ」


「食らえーッ!100階立てのビルをも砕く必殺メタボリックパンーチ!」


ブゥーン!バキーィィィィィ!!


「ぎゃああああ!ばかな、このおれの・・人生が・・・スーパーの・・・命運が・・・ぎゃあああ!!!」



ビリ…ビリバリ…!



「フッ、お前のあやまちは一つ。毎朝やる包丁の手入れを怠った事だ!」



ボカーン!





…こうして、メタボはまたもドクマムシ団の野望を砕いた。

しかしまだドクマムシ団は諦めたわけではない、負けるなメタボ!

勝つんだメタボ!そのゆるんだ思考回路がひきしまるまで!



「ところで、おじょうちゃん。どこの子?」


「うん、わたしね。迷子じゃなくて、みなしごなの♪」



メタボの運命やいかに!!


〜つづく!?〜




台詞と擬音だけで特撮はかけるか!?を前提においたつくりでして

詳細をあらわす文章を一切ナレーションせず、台詞だけで造りました。

読みやすさだけは抜群だと思いますが、余りにも情景描写がないので

そこらへんは想像で保管してください。

ちなみに最初の決め技は『メタボリック切り裂きチェーンソー』でした。


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― 新着の感想 ―
[一言]  悪い点もありますけど、ストーリーも勢いがよく、話も読み安いです。  後作者はヒーロー好きです。(謎
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