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硝煙の雲と銃弾の雨を抜けて  作者: 竜馬 光司
5/6

第一部5話

お待たせしました第5話になります。

ちょっと長いかも知れません。

読みにくかったらごめんなさい。


渉を殺してセーフハウスに戻った僕は全身の汚れを洗い流した後イノウエさんに電話で報告していた。「23号、無事に任務遂行おめでとうございます。次の標的、相原彰吾に関する情報をお送り致します。このメールも開封したら1時間で強制的に削除されますから気をつけてください。」「了解。情報を確認しだい次の任務を開始します」最近自分が自分じゃないような気がする。話が終わって電話を切った僕は洗面台に向かった。そして吐いた。顔を洗って鏡で自分の顔を見た。ひどい顔だ。稲生渉を殺してから気分が良くない。慣れたと思っていた。訓練で初めて人を殺して稲生慧と取り巻きを殺して稲生渉や護衛を殺した。これからもどんどん殺していく。最初は恐怖を感じていたいくら自分に殺しの技術があったとしても下手したら自分が死ぬかも知れないという恐怖刃物を向けられ銃口を向けられて恐怖を感じない人間がいるのだろうか?それともうひとつ僕は殺しを楽しんでいる。最初は無我夢中で気づかなかったがだんだんと楽しんでいる自分がいる。僕に気づかないで背中を無防備にさらして死んでいく者。僕に気付いて銃口を向けるが、間に合わずに撃ち殺される者。自分が強いと錯覚して楽しんでいる自分がいる。そんな事を考えているとまた吐き気が襲ってきてまた吐く。胃の中には何もないが、それでも吐いた。だが途中で止める訳には行かない。そういえば、何かの本で読んだ覚えがある「人が神に近づく瞬間が2つある。人が人を生む時と人が人を殺す時だ」と。僕は次の仕事の準備をする為に秋葉原に向かった。相原幸蔵は自分の会社のジムで身体を鍛えていた。幸蔵はほとんど会社で生活している。もちろん自分の家もあるが、ほとんど帰らず会社で生活しているのは仕事を一時でも手を休めずにできるように会社でも生活できるように設備を整えていた。もちろんジムもそのひとつだ。ジムで身体を鍛えながら幸蔵は考え事をしていた。それは稲生親子が殺された事、特に父親の稲生渉には護衛もつけていたのに皆殺しになっていた。しかも集めた情報では、殺し屋は1人か2人だというのだ。一体何者か?とりあえず今は情報を集めているところでまだ詳しい事は分からない。だが用心するに越した事はない。渉は幸蔵の元で人身売買などをしていたし、息子の彰吾と稲生慧はよくつるんでいろいろ悪事を働いていたし同級生を1人殺した件もあった。もしかしたらこの件も関係しているかもしれない幸蔵はこの件も情報を集めてくるように指示する為に筋トレを切り上げた。それから何日かたった頃幸蔵は自分のオフィスで息子の彰吾と話をしていた。「それで何があったんだ?」「だからさっき電話でも言っただろ!!慧達を殺したヤツから電話が来たんだよ」彰吾はかなり動揺しているようだ。「それはわかった。内容は?」幸蔵は比較的冷静だ。彰吾は必要以上の大声で「内容はこうだよ!変声機か何かを使っているような変な声で俺を殺すって言って切れたんだ。俺も最初はイタズラかと思ったよ。けどその後動画が添付されたメールが送られてきたんだ」「それを見せろ」幸蔵は彰吾から渡された携帯の動画を見た。そこには彰吾が渉達と一緒に同級生をリンチしている動画だ。幸蔵は唸った。この監視カメラの動画は消去したはずだったがどこかに残っていたのか?今はそんな事を考えても仕方ない。とりあえずこの動画は証拠になる。なのに脅迫してきた奴は警察などに届けず彰吾を殺すと脅迫してきた。つまりこいつは確実に殺しにくるだろう。となると彰吾を避難させた方がいいと幸蔵は考えていた。幸蔵が考えている間無言だったので彰吾は不安になっていた。「親父それでどうしたらいいんだ。」幸蔵は冷静に「どうしたらいいだと?分からないのか?お前は命を狙われているしかも稲生親子を殺した奴と同じ奴だ。いくら腕っ節が強いお前でも手も足も出ないだろう。だからお前を俺の別荘のひとつに避難させる。護衛付きでな。」「いつまでいればいいんだ?」「もちろんこちらで殺し屋を探して逆に殺す。お前はその間隠れていろ。」彰吾はわかったと言ってすぐに準備をするためにオフィスを出て行った。幸蔵は電話を取った。別荘に彰吾を匿えるように準備させ、更にもう一件電話を掛けた。殺し屋を殺すのに1番手っ取り早いのは同業者つまり殺し屋が1番だ。今までに何度かこの方法を使ってきた。馴染みの仲介業者と電話が繋がった。「また仕事をする人間を頼みたい。ああ今回は手強い仕事になるだろう。そうだ。報酬は弾む出来る限り腕のたつ奴を頼む。リストが出来たら送ってくれ。」幸蔵は受話器を置いた。さあ、誰が死んで誰が生き残るかな。そう思う幸蔵の目は息子が死んでも構わないという目をしていた。

秋葉原に来ていた僕は武器装備を調達するためにWho Dares Winsを訪れていた。「いらっしゃい。この前の商品は役に立ったかい?」店主が映画雑誌を読みながら聞いてきた。今度公開のSF映画の特集をやっていた。「はいとても役に立ちました。それでまた欲しい物があるのですが」店主は読んでる雑誌を机に置いて地下の武器庫に向かった。僕は欲しい物を注文していく。「やっぱりサブマシンガンは個人的に合わないのでアサルトライフル、口径5.56mmHK416はありますか?」店主はケースをテーブルに置いた。「もちろんあるぞ。後はなんかいるかい?」僕は更に必要な物を注文していく「HK416に装着するサプレッサー、ホロサイト、後レーザーサイトとフラッシュライトを」「じゃあ暗視装着もいるかい?あとコレも付けておくよある企業が作った試作品だってさ多分役に立つよ」僕はお礼を言いながら装備を整えていった。装備を持ち帰りセーフハウスに帰るとタイミングを計ったかのようにイノウエさんから電話かかってきた。遂に相原彰吾の居所が掴めた。それでは作戦開始といこう。深夜2時僕が今いるところは別荘地として有名な軽井沢。そこから人里離れた森の中にいた。深夜の森で暗視装置を使い僕はある別荘を監視していた。そこには相原彰吾が隠れているはずだ。情報では護衛も何人かいるらしいがその辺は情報が不明。とりあえず簡単にはいかないだろう。僕は森の中で気配を殺しながら、別荘に近づいて行くことにした。森の中で2人の人間が巡回していた。2人は口径9㎜のサブマシンガン。ブリュッガー&トーメ社のMP9を装備している。私服の上から予備弾薬を詰めたタクティカルベストを装着しレッグホルスターにグロック19を装備し暗視ゴーグルを装着して別荘の周りを2人一組で巡回している。幸蔵に雇われた殺し屋はほとんどは現役のSAT(警察の特殊部隊)やそのOBである。外を巡回しているのが現役の隊員。中にいるのがOBの隊員だ。「そういえば、俺たちやOBの他に女がいなかったか?」「ああ、いたな。確か1人は護衛対象が読んだ娼婦だろ?もう1人は赤い髪の女子高生だったか?」お前どっちがタイプだ?などと話しているそのときだった。前方の草むらから銃口が飛び出して来て殺し屋の首を突いた。僕は油断していた。別荘の方を集中して監視していたので間近まで敵が近づいてくるのに気づかなかった。気づいた時には近すぎたので咄嗟に銃を突き込んだ。そしてHK416の引き金を引いた。首を5.56㎜で貫かれて即死した死体を力任せにもう1人の殺し屋にぶつけた。もう1人の殺し屋がMP9を撃とうとした瞬間に死んだ相棒をぶつけられてMP9から発射された9㎜は明後日の方向に飛んでいった。相棒の後頭部が目の前に来た時、後頭部が弾けて弾丸が自分に向かって来る光景が最後に見た光景だった。殺し屋2人をなんとか片付けた僕は気持ちを落ち着けながら回りを見回すとあと2人が巡回している。僕はその2人を片付けるために死体の少し離れた所に身を隠した。巡回していた。2人が倒れている人影を発見し確認のために1人が近付き、1人が付近を警戒している。2人が離れた隙に警戒している殺し屋の背後に回り込み、口を抑えてナイフで腋の下から心臓をひと突きして殺し、死体の方に近づいていた殺し屋が物音に気付いた殺し屋の喉に向かってアンダースローでナイフを投げた。そのままナイフは喉に深々と突き刺さって仰向けに倒れた。ナイフを回収した僕は警戒しながら別荘に向かった。別荘の中ではSATのOBの3人が一階を警備していた。ではなく彼らは相原彰吾を狙う殺し屋を待ち構えていた。幸蔵の依頼はこうだ。息子の彰吾を狙う殺し屋を始末すること。殺し屋を始末できれば、息子が死んでも構わない。このことは彰吾本人は知らないだろう自分は殺し屋を釣る餌だということを。OBたち殺し屋にとってその辺は別にどうでもいい事だ。要は仕事を成功させて報酬を手に入れるただそれだけの事。「ちょっといいかしら?」OB組に話しかけてきたのは金髪の女子高生だ。何故女子高生か分かるかと言うと、彼女は高校の制服を着てその上から様々な装備で固めていた。肩まである美しい金髪をポニーテールで纏め、その黒い瞳は吸い込まれそうなほど綺麗だ。彼女は続ける。「そろそろ、敵が来る頃だろうから、私がさっき伝えた通りに迎撃の用意をしといて私は上にいる彼に伝えてくるわ」そう言って金髪の殺し屋は二階に上がって行った。彼とはもちろん彰吾の事だ。彼女が見えなくなるまで誰も口を開かなかったが、OB組のひとりが彼女の姿が見えなくなると、「彼女は何者なんだ?」「いや、女子高生の殺し屋だろ。俺はかなり好みだが」間抜けな質問に間抜けな答えが返ってくる。OB組のリーダー格迫田が2人を戒める。「いいか、彼女を見た目で判断するな。この業界でかなり長い間活動しているらしい。そう小学生くらいから殺しの仕事をしているとか。ともかく俺たちが束になっても構わない。大人しくいう事を聞いておけ。そうすれば俺たちは楽に賞金が入るんだからな」OB組はそれっきり黙り、敵殺し屋の襲来を待ち構えていた。その様子を見ている目がある事も知らずに。二階に上がった彼女はある部屋の前で止まった。そこには彰吾が匿われている。確か今は娼婦と二人きりだから絶賛お楽しみだろうが、一応伝えておかなければ。ドアをノックして返事を待たずドアを開けた。そこには男女ベッドで絡み合う姿て固まっていた。男は上に乗っていた女を押しのけると慌てた様子で何の用だと叫んだ。「あなたを狙う殺し屋がそろそろ現れるはずです。なので少し騒がしくなるでしょうが何があってもこの部屋から出ないでください。終わったら、こちらから連絡します」彰吾は分かった分かったと言いながらこちらの存在が煩わしいのだろう犬か何かを追い払うかのように手を振りその目はずっと娼婦を見ていた。彼女は娼婦に目配せしながら部屋を出て行った。さて私も用意をするか。私が襲撃側だとしたら、外の警備を殺し、あの場所に向かうだろう。あのOB組に止められるだろうか?外の警備を全滅させた僕は配電盤が有る場所にいた。この別荘はどうやら停電が起きると一部の部屋に補助電源が入るらしいので相原彰吾がいるのはおそらくその部屋だろう。僕は配電盤を破壊する前に別荘内を偵察する事にした。僕は野球のボールほどの大きさの物を地面に置いた。そしてスマートフォンにインストールされたコントローラーでそのボールを別荘内に侵入させた。そのボールは外殻は強化プラスチックでその中に透明なジェルが入っていてボールの中心は偵察用のカメラと集音マイクと電源ボックスが一体になった物が入っていた。遠目から見るとそれは眼球に見えるそれは、名前をモノアイと言う偵察用のドローンだ。コロコロと転がるそれは隙間を見つけて侵入し一階を偵察そこには3人の男がいた。最初は彰吾のボディガードかと思ったが話を聞くと違うらしいどうやら相原幸蔵は息子の囮にしても僕を排除したいらしい。さて敵の装備は外の殺し屋とあまり変わらない。私服の上からタクティカルベスト、レッグホルスターにグロック19違うのは口径9㎜のMP5をメインウェポンにしているところか。よく見ると腰に大き目のポーチが付いている。これを見て僕はある作戦を思い付いた。別荘が突然暗闇に包まれた。彰吾はその時娼婦と一緒にいた。突然真っ暗になってパニックを起こしそうだったが、隣の娼婦に抱きついていた。すぐ予備電源がつき彰吾は落ち着きを取り戻した。次に彼の頭に浮かんだのは怒りであった。大金で雇われた護衛のくせになんて役立たずなんだ。もし殺し屋の始末に成功しても親父に言って報酬を無しにしてもらおう。そう思う彰吾はまだその父親に見捨てられたとは夢にも思わなかった。娼婦は彰吾のおまえにはちゃんと払うからな。と言ったことを聞き流しながら本来の目的のための準備をしていた。停電が起きた時OB組3人は慌てることなく事前の打ち合わせ通り停電してすぐ腰のポーチから暗視ゴーグルを取り出し暗闇という敵には打ち勝つことに成功した。だがまだ本命が現れない。しかし焦ることはないこちらは3人。何より襲撃者はこちらが暗視ゴーグルを用意してるとは思ってないはずだ。だから自分が有利だと思って油断しているはずそこを叩く。簡単なお仕事だ。OB組は気づかなかった。自分達はすでに監視されていて暗視ゴーグルの対策をされているという事を。僕はドアを蹴破り別荘に突入する。どうやら襲撃方法はバレてたみたいなのでもう静かにやる意味はないそれより相原彰吾に逃げられる方が問題だ。僕は警戒しながら出来る限り急ぐ。曲がり角は姿勢を出来る限り低くして片目で覗いていく。一階には3人いるはずなのでまずはその3人を片付ける。裏口の方で物音がした。1人がその付近にいたはずだ。その時2発の銃声がした。殺ったかと思ったが違う。迫田はしくじったと内心毒づいていた。彼は無線機のコードが煩わしくて無線機を外していた。もう1人が無線機越し何か言っているのかもしれないが、何も分からない。更に2発の銃声。何かが倒れる音。近づいてきてる。足音がだんだん此方に近づいてくる。油断していたのは俺の方だったのか?自問自答しても何も解決しない。迫田は周りに目を配る。いない。どこかにいるはず。どこに、どこにいる。迫田はの敵は今や暗闇や襲撃者だけではなかった。それは恐怖。くそくそと言いながら、迫田は周辺に弾をフルオートでばら撒く。MP5が9㎜弾をばら撒く度に壁に穴が開きテレビの液晶は砕け散り周辺に破片を撒き散らす。MP5の弾をが切れると同時に人影が躍りでる。迫田も腐っても訓練を受けた人間。咄嗟にMP5を捨てグロック19をホルスターから抜こうとした時強烈な光が彼の眼を灼いた。一瞬視力を失った迫田の耳に2発の銃声が聞こえ迫田の命を刈り取った。危なかった。最後の敵は予想より反応が良かったな。でも敵の暗視ゴーグルに保護回路がない旧式でよかった。もし保護回路があったらフラッシュライトの光でも相手の眼を潰せなかっただろう。死んだ人間に感謝しつつ、僕は二階に向かう。二階は偵察した時全ての扉は閉まっていたのでもしかしたら敵が潜んでいるかもしれない。慎重に進むと一部屋だけ明かりが付いている。僕はその部屋の扉を蹴破る。そこに居たのは、男と女がいて女性の方肌の露出が多い服を着ている。娼婦か何かだろう。男の方はベッドに仰向けに寝転がっていてドアが蹴破られた時の驚いた顔で固まっていた。間違いないこの男が標的(彰吾)だろう。僕は冷静に狙いを付け引き金を引こうとした時、女が僕に飛びついてきた。慌てて避けようとしたが、間に合わずに抱きつかれた。振りほどこうとして手を動かそうとしたのだが手になにか柔らかい物で抑えられていて動かない。下を見ると娼婦の両足が僕の腰あたりに足を絡ませ背中で両足を組んで固定していた。しかも両手も足に挟まれて固定されていて抜けない。腕を引き抜こうとするが抜けない。娼婦が抱きついたままの姿勢で僕の首目掛けてナイフを振り下ろす。娼婦もまた幸蔵に雇われた殺し屋の1人だ。娼婦は見事に相手の隙を突き、抱きついて両手も塞いだ。後はナイフで首に突き刺して終わり。これで報酬は私の物これで弟はまだ生きていられる。勝利を確信した時娼婦は自分の意思と関係なく身体が仰向けに倒れているのを感じた。更に抱きついた相手も一緒に倒れてきていた。両腕を塞がれ更にナイフが首に向かってくる状況どう逃れるか?僕が咄嗟に考えたのは、思いっきりうつ伏せに倒れる受け身は取らない。衝撃は僕に抱きついてる殺し屋が全部受け止めてくれる。倒れたことで僕が娼婦を押し倒したような格好になったが気にしていられない。娼婦は倒れた時の衝撃で一瞬動きが止まった。それが命取りになった。娼婦が最後に見たのは自分の目の前に突きつけられた銃口だった。・・・ごめんね・・・バンと銃声がして娼婦の命を45口径が喰らい尽くした。死んだ娼婦の眼から涙が流れていたが、僕にはどうでもいいことだった。僕はベッドで恐怖に怯えて震えている彰吾に近づいていく。彰吾は何がなんだか頭が理解がしていなかったいや理解しようとするのをやめていた。稲生達が殺され自分を殺すために護衛を全員殺され今自分の命をを奪うために目の前にいる。殺し屋が銃をこっちに向ける。「おまえは誰だ?なぜ俺を殺す?」彰吾は殺し屋に聞く聞いて助かるとは思えないが、聞かずにはいられなかった。僕は彰吾の冥土の土産に質問に答えようと口を動かそうとした時、慌てて口をつぐんだ。こいつを殺す理由それは組織に依頼されたから。違うそんな理由じゃないはずだ。「お前は僕の親友を殺したんだ」僕は大声で叫びながら、右手のM1911A1の残弾全てを相原彰吾の頭に撃ち込んだ彰吾の頭は7発の45口径を撃ち込まれグチャグチャになっていた。終わった。そう思った僕の首に後ろから何かが巻き付いた。僕の首にピアノ線のようなものが僕のの首をギリギリと絞めている。振りほどこうにも首に食い込んだピアノ線を外すことができない。だんだんと息ができなくなってきた。「キミすごいわね」後ろから声が聞こえて来た女性のようだ。首を絞め続けながら、「キミの動きは予測して待ち受けていたのに他の殺し屋を全員殺しちゃうなんてね。キミ気に入ったわでももう死んじゃうから楽しめないけどね」更に首を絞める手に力を込める。僕の身体が痙攣し始め酸素を求めて舌を突き出す。このままじゃ死ぬ死にたくない。僕は最後の力を込めて肘を打ち込んだ。肘打ちは相手の腹部に当たり一瞬力が緩むその一瞬を見逃さずピアノ線と首の隙間にナイフを差し込みピアノ線を切断しその流れで後ろにいる相手に向かって左手のナイフで突くが右手でナイフを僕の右手側に払われ左の掌底打を顎に叩き込まれた。顎を強打された僕は受け身も取れず床に倒れた。倒れた時の衝撃で額縁が地面に落ちた。首を絞められた事と掌底打のダメージで起き上がれない更に意識も朦朧として来て視界がぼやける。僕の目の前に金髪の女性が近づいてきて「やっぱりキミすごいわ。その死にたくないって執念いいよすごくいい。もし生き残ったらアタシが殺してあげるね」そういって僕から遠ざかる金髪の女性何故トドメを刺さないのか?ぼやける視界で周りを見ると落ちた額縁があった場所に爆弾c4爆弾が設置されている。おそらく別荘中に仕掛けてあるに違いない。僕は何とか脱出を試みる。金髪の女性は二階の窓から飛び出し危なげなく着地すると別荘から離れ十分に距離を取ったのを確認してから起爆装置と連動している携帯の番号を押した。別荘に仕掛けられた大量のc4が同時に爆発し別荘は閃光と轟音に包まれた。

最後まで読んでくださって有難うございます。一応次回で最終回の予定です。

もし良かったら最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

それではここまで読んでくださって有難うございました。

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