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硝煙の雲と銃弾の雨を抜けて  作者: 竜馬 光司
3/6

第一部第3話

お待たせしました。ただいまより第3話を始めさせて頂きます。楽しんでいただけれると嬉しいです。

稲生達4人を殺してから一週間が経った。その間僕は、組織(僕も組織という名前以外は知らない)が用意してくれたセーフハウスに滞在していた。セーフハウスの生活は、以前僕が住んでいたアパートよりも快適そのものだった。セーフハウスがあるマンションにはトレーニングジムも入っていて標的の情報が入るまでの一週間そのジムを使ったりマンション周辺をランニングしたりして身体を鈍らせないようにしていた。そして家に帰ったら食事をして本を読んでから寝る。そんな日を過ごして一週間経った頃、僕の携帯に電話がかかってきた。「もしもし」僕が携帯に出ると耳に心地よい女性の声が聞こえて来る「お待たせしました。相原忠志の所在がつかめましたので、そちらに情報をメールでお送りします。このメールは開封してから1時間で強制的に消去されるのでお気をつけ下さい。何か質問はございますか?」「ありがとうございます。ひとつ聞きたいのですが」僕はお礼を言うと同時に一つの質問をした。「はい。なんでしょう?」「そろそろ新しい武器を調達したいのですが、調達できる所を教えてもらえますか?」「あぁ申し訳ありません。メールに一緒に入っているので、そちらをご覧ください。では23号また何かありましたら連絡します」23号というのは組織が僕につけた名前だ。ちなみに僕と話していたのはイノウエさんという名前の連絡係の人だ。多分偽名だろう。名前と電話の時に聞く声だけしか知らないけれど、多分優秀な人なんだろうと思う。僕はお礼を言ってイノウエさんとの電話を切ったそれからメールを開封して相原忠志の場所と武器を手に入れられる場所を必死に暗記していった。記憶力はあまり良くない僕が何とか覚えたとほぼ同時にメールが消えていた。情報を手に入れた僕は先ず武器を調達するためにその場所に向かうことにした。JR山手線で秋葉原に降りた僕は電気街を抜けてあまり人気のない路地裏にある寂れた雑居ビルに向かった。どうやらこのビルに有る一階にあるエアガンショップ。ここで武器を調達できるようだ。秋葉原は良く孝と遊びに来ていたが、まさかこんな所で武器が手に入るとは考えたこともなかった。と思うと同時に孝がまだ生きていた頃を思い出して、泣きそうになっていた。いや今は感傷に浸っている場合ではない。僕はこの悲しみを憎しみ、そして殺意に変えていった。雑居ビルは4階建てで、目的のトイガンショップは一階にあって、他の階にはお店は入ってないようだ。そのトイガンショップの名前は、Who Dares Winsと書いてある。確か意味は、「挑みし者が勝利する」英国特殊部隊SASのモットーだったはず。僕はなんとなくこの店は好きになるかもしれないなとか思いながら、扉を開けて中に入った。そこにあったのは様々な種類のトイガンで入り口から見て左右の壁にアサルトライフルやショットガン、スナイパーライフルが飾られていて、通路の真ん中の隔てるように棚が置かれていてそこにはハンドガンが飾られていた。入り口から一番奥にカウンターがあったので僕は近づいていくと、カウンターには恐らく店主だろう1人の男が座って文庫本を読んでいる。店主が読んでいるのは、海外の冒険アクション物のようだ。僕がカウンターまで近づいても、店主は気づいてないのかずっと本を読んでいるようだ。そもそも僕がこの店に入った時点で気付くはずなのに店主はずっと本を読んでいるようだ。店主を改めてよく見ると年齢は30〜40代くらいだろうか?髪は黒で、もみあげからあご髭まで繋がっていて丸縁の眼鏡を掛けている。顔だけは年相応だが、筋肉が異様についていてシャツが筋肉で盛り上がっている。その店主に僕は話しかける。「あのここで武器が手に入ると聞いて来たのでが?」店主は無言。「あの組織からここを教えて貰ったのですがここで武器が手に入るんですよね」その一言で店主がこちらを向いた。急にこちらを向いたので、僕はちょっとびっくりした。店主が口を開いた。「組織・・・あ〜組織ね。さっき連絡が来たな2人来るっていたよ。それでさっき1人来たから君が2人目だ。顔写真が送られてきたから分かってたけど、まぁ一応武器を売るんだから自分から言うまで待ってたのさ。だって標的を仕留める為には武器がいるからね。ここでそのまま帰っちゃうぐらいの奴には売れないからね。それでどんな武器が欲しい?」「え〜とふたつ質問していいですか?」店主はどうぞと言ってきたので僕はふたつほど質問した。「まず僕の前に来た1人目はもしかして女の子ですか?」「そうそうショートカットのスポーツとか得意そうな女の子だったよ。青い目が印象的だったね。あれは、人を殺すという決意をした目だったね」店主のはなしを聞いて僕は確信した。あの訓練を受けて生き延びたのは僕と彼女だけだったから。僕はじゃあもうひとつと言ってふたつ目の質問をした。「どんな武器を扱っているんですか?」僕は1番大事なことを聞いた。店主は嬉しそうに「なんでもある。拳銃、自動小銃、狙撃銃に散弾銃に機関銃もちろん各種爆薬に対戦車兵器やちょっと無理すれば携帯式の対空兵器も手に入るよ。」店主の声は上ずっていた。どうやらかなり武器が好きらしい。もちろん僕も、テンションが上がっていた。だって僕は銃が好きだから。僕が注文をしようとしたら、店主が手で僕の次の言葉を止めた。「悪いね。ちょっと厄介なお客さんが来たから先にそっちを片付けてからきみの質問を聞くよ」そう言い終わるか終わらないうちに店の扉が開いた。そこに現れたのは一言で言うとガラの悪い男が2人いた。男の1人が口を開いた。「店主さんそろそろ武器を譲ってもらえませんか?金ならそちらの言い値で払うとウチのアニキがおっしゃてるんです。もしダメと言うなら・・・」「ダメだ」店主は男の言葉を途中で遮った。「いいか何度も言っているが、お前らに売る武器などない。調べさせてもらったが、お前らの組長は死んでお前らの組は壊滅した。そんな奴ら

に武器を売ってもコッチにメリットがあるように思えないしな。分かったらさっさと帰りな」その一言で男たちの空気が変わった。「そうかなら力づくで武器をもらって行こうあんたのとこに頼らなくても、こっちに力を貸してくれるところはあるしな。そう言って男たち2人は店主に大股で近づいてくる。ちょっと待っててなお客さんと僕に言って店主も近づく。男の1人スキンヘッドが先ず仕掛ける。右の拳で店主を殴りつけるが、店主は首を右に振って避ける。と避けると同時にカウンターの右の掌底打を顎に打ち込んで一撃で相手をノックダウンさせた。もう1人の体格のいい方がタックルを仕掛けてきたが、店主は冷静に敵のタックルを首に肘打ちを打ち込み、動きを止めて、相手の頭を掴んで膝打ちを顔面に叩き込んでトドメをさす。「さてとこいつらはこっちに任せて下さいよ。こっちでも情報が欲しいからね」店主は男たちを出際よく拘束してカウンターの奥に連れて行った。「じゃあとりあえず今ある武器をお見せするのでついてきて下さい」そう言って店主はカウンターで座っていた椅子をどけて床を開けると人1人がやっと通れるような地下に続く階段が出てきた。「じゃあついてきて下さい」店主の後をついて僕は地下にある武器庫に向かった。なるほど、店主の言葉はウソではないようだ。その地下室にはビッシリと武器が収納されているケースが置いてある。「さあどれを殺しに使いますか?」店主の言葉は物騒だが実際その通りだ。さて今度の標的がいる場所は接近戦になるだろうから・・・「サブマシンガンはありますか?」「それだとこれかなH&KのUMPはどうだい口径は45口径がお勧めかな。、45口径のマン・ストピッングパワーは頼りになるよ。同じ口径の拳銃もいるかい?」確かに実戦では弾薬を共有できた方がいろいろなメリットがある。僕は昔から1番好きだった銃の名前を言った。「じゃあ、コルトM1911A1を下さい」コルトM1911A1は、その名の通り1911年にアメリカ軍に採用されたM1911の改良型だ。優れた操作性と高い信頼性は、80年以上たった今でも評価は高い。その証拠にカスタムガンやクローンがさまざまな所から発売されている。「もちろんあるけど、M1911A1でいいのかいもっと使いやすくなった1911のカスタムもあるけど」はい大丈夫ですと言って僕はその他に必要な物を注文していった。ナイフ、 応急治療に使う医療用キット 、拳銃弾までなら防げるボディアーマー 、防刃機能もあるタクティカルベスト、 M67手榴弾、最後に店主がある物を渡してきた。「PE4・・・じゃなかったC-4も持っていくといい何かと便利だしね」店主からC-4を受け取った僕は店主に礼を言い荷物をセーフハウスに届けてもらえるに手配し僕は店主にまた来ます。と言って、セーフハウスに戻った。さぁ準備を整った標的を殺しに行こう。










第3話読んでくださってありがとうございます。今回はほとんど戦闘がない回でしたが、次回は戦闘メインの話になると思いますのでどうかご期待ください。読んでくださる方感想書いてくれる方ありがとうございます。読んでくれたらぜひ感想も書いてほしいです。よろしくお願いします。

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