瀬名の苦悩
オレは今、とある百貨店にいる。
この百貨店には、おいしいコロッケととんかつの店がある。そう、狙うはカニクリームコロッケ!
オレも能力者だ。あいつが同じ能力者なら、どのような加工のされ方が一番いいか知ってるはずだ。
一番重要なのは、その食材が多く使われているものであることだ。琴雛の場合でいうと、普通にカニを食べるのと、カニカマを食べるのとでは違うということだ。・・・はたして、カニカマに本物のカニが使われているのかどうかはナゾだが。
そうこうしている間に、目的の店に着く。さすがに、評判のお店でも、こんなに朝早くは客がいない。ある意味ラッキーだ。
店頭に並ぶコロッケととんかつを眺める。フム。どれもおいしそうじゃないか。今度は私用で買いに来よう。
さて、お目当てのカニクリームコロッケは~っと。お、あったあった。
しかし、そんなオレに、雷に打たれたがごとくの衝撃がはしった。
そのカニクリームコロッケのとなりに、もうひとつ、カニクリームコロッケがあったのだ。
『ホンモノのカニ 100%使用! 超高級カニクリームコロッケ☆』
注・ホンモノのカニ=本場のカニ
な・・なんと・・・・・!?ホンモノのカニだと・・・!?つまり、この隣に軍隊のように整列して控えているカニクリームコロッケには、カニが使われていないのか!?カニカマなのか!?
しかも、この値段の差・・・カニカマ入りのコロッケ(注・カニカマは使われておりません)は約200円なのに、ホンモノのカニというだけで、約700円にまでも跳ね上がってるじゃないか・・・。
クッ・・この出費は痛い。かなり痛い。700円って四捨五入すると1000円じゃないか。
どっちにしようか。・・・どっちを買う、オレ!?




