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出会い


 今日はとある高校の入学式である。そして、オレは晴れて高校生となるのだ!

 こんなめでたい日にお赤飯を炊かん輩は、おそらくどこにもいるまい!・・・というほどの行事であるにもかかわらず、オレは今日も能力に苦しめられることだろう。・・・とても憂鬱な気分だ。

 「いってきまーす!」

 と言って、家を出る。そう、行くのだ!数字の巣窟へ・・・。


 電車にゆられて、学校に向かう。今日も目の調子は抜群だ。視界は数字でいっぱいじゃないか☆

 「・・・やっぱり早まったかなぁ。この能力を抑えれば、こんなことにもならなかったのに・・。」

 と、思わずつぶやく。いやいや、オレにはできない。あんなものを朝から食えというのか!?冗談もほどほどにしろ、自分!


 そんなこんなで、心の中の格闘は続き、なんとか学校に着いた。着いたといっても、まだ入りはしない。というか、入れないのだ。なぜなら、まだかなり時間が早い。おそらくこれから少しづつ人が増えていくだろう。それによって、少しづつ目を慣らしていこうという魂胆だ。まあ、さっきの電車(通勤ラッシュ)でかなり体力を使ってしまったのだが・・・。

 「ふう。」

 一つ溜息をつく。ホントに疲れたのだ。あの数字と戦うのには、かなり忍耐力が必要で、精神的にきつい。しかし、まあ、ここには人が少ない。なんと安堵できる場所なのだ!少し休息しよう。

 そう思って、ただただ地面を眺めていた。顔を上げると、休息にならない。はた目から見ればきっと寂しいやつに映ってしまうのだろうなぁ・・・。


 しかし、数分後、視界に突然人の足が現れた。地面を見ているオレの視界に誰かの足が映った・・・つまり、ものすご~く至近距離に人が立っているということ。まったく、誰なのだ!オレの休息を奪う輩は!!

 ただ、妙な違和感を感じる。・・・何なのだ、この感覚は!?

 その謎は、1秒に満たない時間――――― 瞬間的に解けた。


 数字が映らないのだ。


 今までこんな経験はしたことがない。驚いて、おもわず休息を中断。顔をあげた。

 目が合う。なぜか、向こうも目を見開いている。しかし、こいつに関しての情報は、何一つとして目に映らない。ただ分かるのは、小柄な身長と、オレと同じ制服を着ているということ。

 そして、とっさの一言――――――


 「お前何者だ!?」

 『君は何者ですか!?』


 ―――がかぶった。

 何なのだ・・・こいつは?

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