story6 ~夢世界~
俺は不思議なところにいた。
見たこともない場所だった。先が見えない野原。水平線。山々。
とてもきれいな場所だった。まるで……
そう、まるで…
RPGの様な世界だ。向こうのほうには大きなお城まである。
「ん!?ここは…どこだ…」
俺はとりあえず城のほうまで歩いてみることにした。
あぁ、のどが渇いた…
城まで行ったら休憩しよう…
そして、歩き始めてから20分ほどたった。
「ついた~。」
俺は宿へと向かった。
「すいませーん。」
少ししてあわてておくから走ってきた。
「お待たせしました。おひとり様ですね。あれむぁ、珍しい服ですね。異国のものですか?」
俺は自分の服とこの人の服を見比べてみた。
俺は黒いパーカーにジーパン、それに比べてこの人は珍しい何とも言えない服を着ている。紫や赤がしま状に縦に縫われていた。
「ま、まぁそんなところです。」
「あ、お部屋はこちらです。」
俺は、部屋に案内された。そしてここまでの事を振り返った。
冷静に考えたら、おかしい。
俺は確か、魚人兵を倒したんだ…
その後に……そうだ!気絶したんだ。
そしたら突然こんなとこに…どうなってんだ…
ま、考えても仕方ない。とりあえずゆっくり休んで手掛かりを探そう…
チュン……チュンチュン
「ん、んん。朝か…」
そうか、ここは前にいた世界とは違うところだったんだ。
そういえばここはどこだろう。
とりあえず昨日の係りの人に聞いてみよ。
「すいません。ここはなんていうお城ですか?」
「へ?あぁ、ここはエギラス城ですよ。」
「エギラス城・・・」
・・・それって俺の故郷じゃねーか!
「もしかして、北のほうにカガラス城というお城がありますか?」
「え~っと、たしかカガラス城は、南東の方角ですよ。」
違う…俺がもともといた世界とは、地形が違うようだ…
「ありがとうございます。とりあえずカガラス城に行ってみたいと思います。」
「いや、それはやめといたほうがいいよ、今あの城には悪魔が住み着いてるって噂だ。勇者でも来ない限りどうにもできない。」
「そうですか。わかりました。」
「じゃあね。良い旅を。」
悪魔…?誰なんだろう…?
まあいい。行ってみるしかないんだから。
すっかり、夜も更けてきたな。とりあえず今日はここで野宿でもするか。
そうして俺は、夢の中へと落ちて行った。
そして夢を見た…
『あなたは、いま、とても混乱しています。しかしいずれすべてがわかる時が来るでしょう。それまで、どうか…生きていてください。あなたはとても大切で重要な人です。どうか…どうか……』
不思議な夢だ…とても美しい女の人が語りかけてきた。
そして目覚めた…
To be continue...
投稿遅くなりました。
次回は、今度こそ祠に行きます。