story4 ~現実世界~
俺たちは、今魔性の森にいる。
もうこの森に入ってから二日たった。しかしいまだに祠は見つからない。
「勇志ぃ。休憩しないぃ?」
「そうだな。俺もちょうど脚がつらくなってきたところだ。」
そう言って二人は川のそばにあった、岩に腰掛け、リュックから乾パンと干し肉を取り出した。
「最初のほうは、珍しい味でうまかったけど飽きてきたな…」
「う~ん、そうだねぇ。」
俺たちは、そんな話をしていると、川のほうからなにかが近付いてきた。
「ん?何かが近付いてきたぞ!」
「あぁ!ホントだぁ!」
俺たちは武器を構えた。
『グガァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』
そんな叫び声とともに、魔物が現れた!
「ん?どこかで見たことがあるぞ?」
そうだ。あの魚のような顔、強靭な肉体、そして、ゆうは船一隻を超えるであろうその巨体、そうだ!
【神喰合成獣】魚人兵だ!たしか、授業でやったぞ!いや、そんなことを考えている暇はない!
たしかあいつの魔物階級はCランク、ふつうここには住んでいるはずのない魔物だ。
それがこんなところにいるとは…どうなっているんだ。
しかし、倒すしかない!
俺は、精神を集中させ呪文を唱えた。
「『絶雷』!!!」
すると突如相手の魚人兵が神の怒りのような強い落雷に襲われた。
…………
やったか?……
しかし相手は、大ダメージどころか傷一つ付いてない。
「勇志ぃ、あいつの弱点は目だよぉ!!!」
「わかった、その前に蓮子、昨日覚えたばかりのあの補助呪文を使ってくれ!」
「え?でもあれをつかったら…」
「いいから早く!あれがないと勝てないんだ!」
「…分かった。いくよ……『上限破壊【力型】』!!!!」
この呪文は、名前の通り攻撃力の上限をなくす呪文だ。
しかしこの呪文には一つ弱点がある。それは・・・
守備がゼロになってしまうのだ。
つまり【攻撃を当てたほうが勝ち】なのだ。
魚人兵は、腕を振り上げ蓮子に叩きつけようとした。
「きゃ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」
「蓮子っ!!!!!!!!!!!」
「おい!サカナッ!!!!!おまえの相手は・・・俺だァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
―――阪元勇志LV1―――
HP32
MP11
『特殊』上限破壊【力型】効果により∞+5(鉄のつるぎ)
『特殊』上限破壊【力型】効果により0+3(平民の服)
―――真狩蓮子LV1―――
HP24
MP21
力5+3(樫の杖)
防5+3(平民の服)
To be continue...
初めての戦闘描写でした。ふぅ(^^ゞ
次回で闘いを終わらせるつもりです。