story3 ~現実世界~
俺たちは今からカガラス王に会いに行くところだ。
「勇志ぃ。カガラス王ってどんな感じかなぁ~?」
「ん~。俺の予想だとフツーに髭がはえてて、王冠かぶってる感じ?」
「あぁ~わかるかもぉ。」
そんな感じの話をしながら城へと入ろうとすると、門の前に立っている兵士に止められた。
「おい、そこの若者たちよ。止まれい。」
「「えっ?」」
「城への入城理由を述べよ。」
「勇志ぃ。どうしよう…」
「俺に任せろ。兵士さん。俺たちは前世記憶保持者です。それでこの城には転生指輪の古文書があったと聞きました。それについて聞かせてもらおうと思って、やってきました。」
「理由は分かった。しかし近ごろは物騒な世の中になり、王の命を狙うものが増えてきているのだ。もちろんそなたたちを、信じていないわけではない。しかし念のためと思って、行ってほしいことがある。」
「それはなんですか?」
「ここから東に行ったところに、魔性の森がある。そこの最奥に祠がある。そのなかに前世記憶保持者にしか触れることのできないつるぎが、置いてある。それを持ってきてもらおう。」
「それを持ってくれば、王に会わせてくれるんですか?」
「もちろんだ。」
「蓮子。聞いたか?明日にその森に行くぞ。」
「うん!わかったぁ。」
俺たちは、歩き出そうとしたとき兵士に呼び止められた。
「待て。一つ忠告がある。魔性の森には魔物が出る。倒すには呪文はもちろん、武器も必要だ。
そこで二人に武器を授ける。ほれ、男のほうにはこれを、女のほうにはこれだ。」
俺は鉄製の剣を、蓮子には樫の木でできた杖をくれた。
「健闘を祈るぞ!」
「「はい!」」
俺たちはとりあえず、宿へ向かった。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「「二人です(ぅ)」」
「ふふ、仲のいいこと。どうしますか?一人一部屋にしますか?それとも二人一部屋にしますか?」
「どっちがいい?」
「どっちでもいいよぉ。」
「それじゃあ二人一部屋で。そっちのほうが安いですよね?」
「はい。では、部屋へ案内しますね。部屋番号は【201】号室です。」
次の日
「おい、蓮子、蓮子起きろ。」
「…ん……んん。……おはよう。」
「おはよう。今日は魔性の森に行く日だぞ。」
「うん。」
俺たちは、手早く準備して森へ向かった。
―――阪元勇志LV1―――
HP32
MP16
力10+5(鉄のつるぎ)
防10+3(平民の服)
―――真狩蓮子LV1―――
HP24
MP24
力5+3(樫の杖)
防5+3(平民の服)
To be continue...
三話、書き終わりました。
最後のパラメーターみたいなやつは今のところは特に何も考えてないのでおまけだと思ってください。