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第二十一話 捜索

 次の日の放課後。僕ら三人は、図書室にいた。小学校の中でも、最もひとけのない西の棟の外れにそれはあった。広さも、二教室分程度しかない、小さな規模の図書室で、普段は生徒が寄り付かないような場所だったが、こそこそ話をするには打って付けの場所だった。

「あれは、すごかったな」

マモルが言っているあれとは、もちろん、昨日見た風景のことだ。僕が見ていた風景は、数分で元の状態に戻り、その後で、マモル、サユリも同じ体験をした。二人とも、録画された映像を見るように、僕と同じ体験をしたようだった。そして、夕子と水野さんの行方についても、僕と同じ考えを持ったようだった。

「問題は、俺たちに何ができるかだ」

マモルは二十パーセントほど失っていた元気を取り戻していた。もしも正気を失ったままのマモルだったら、おそらく、こんなに冷静な発言をすることはないだろう。僕は、密かに安堵のため息をついた。


 僕らに何ができるだろうか。おそらく水野さんはストーンサークルを起動する方法を知っているのだろうが、仮に僕らがそれを知ったところで、何の役にも立たないだろう。でも、もしも、水野さんや夕子が、まだトラブルに巻き込まれているとしたら、彼らを助けられるのは、僕ら三人しかいない。


「私、一つ気になることがあるんだけど」

「あ、俺も、多分同じことを気にしている」マモルが言った。おそらく二人が考えていることを、僕も考えていた。

「夕子の世界のストーンサークルの横に石碑が立っていた」僕tが呟くと二人とも同時に頷いた。


 昨日見た、夕子の世界。特徴的だったのは、もちろんストーンサークルだ。そこを、数人の人が出入りしているように見えた。しかし、もう一つ僕らには気になるものがあった。ストーンサークルの右横には、石碑のようなものがあった。あの、形。あの大きさ。間違いない、あれは、古墳の近くに埋もれていた、お化け捜査官の石碑だった。

「お化け捜査官の石碑と同じものが、ストーンサークルの近くにあった。」マモルは言った。

「やっぱりあれが、何かのヒントになる」

「でも、全然読めないじゃない、あれ。唯一読めるのは、おばけ捜査官という文字だけだったわ」

「でも、あれしかヒントはないんだ。明日、古墳に行ってみよう」

マモルは力強く言った。異論などあるはずが無かった。

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