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「というわけで、明日から俺の家にこないか!? 弟さんも!」

「は?」


 公安第一課第十二班。今日もコルジは唐突である。


「というわけって、どういうわけっすか」

「夢でみたんだ! いい夢だった!」

「……あー、はいはい。なんとなくわかったっす」

「どうだろう!」

「んー……弟に聞いてみてからでいいすかね」

「うむ!」


 実は昨日から、サンリの弟・サギリが近くの宿に宿泊している。コルジにもその話はしている。試験期間中だが、履修科目の試験は終わり、長めの連休になっているそうだ。そして明日からサンリたちも三連休である。

 少し前の連休にサンリが実家に帰った際、サギリが「お兄ちゃんの普段の様子が気になるから、僕、今度遊びに行っていいかい?」と申し出てくれた。かわいい弟だ。

 兄弟水入らずの時間は減るが、サギリは学術的な方面への好奇心が強いし、エンジェリアの家に行く機会というのはなかなかないので、連れて行くのもいいかもしれない。歌も歌ってもらおうか。と、サンリはとりあえず弟に話を持っていくことにした。


 終業後、コルジがサンリについてサギリの宿まで向かうと、それはそれは驚いた顔をしていたが、お泊りを快諾してくれた(とコルジは思っているが、実際は勢いに押し切られた)。明日の朝、コルジが迎えにくると決めてその日は解散するのであった。





 ローゼル・ローゼンブラッドでございます。コーネリウス家の執事を務めております。

 今わたくしは、満面の素晴らしい笑顔のコルジエル様に紅茶をお出ししながら、麗しく凛々しいお声を拝聴しております。しあわせでございます。


「ーーーで、サギリくんは瞳がトラでかっこいいんだ! そうだ、寒いといけないから、毛布とお祈りもちゃんとしなくちゃ」

「毛布の準備は済ませてございます」

「ありがとう! 着くのはお昼前になると思う。竜のみなさんが遊びに来ていれば、ご挨拶してからかな! たのしみだ!」

「左様でございますか。ご昼食はお庭でもご準備できますよ? 本日、よいお肉とお野菜を手に入れました。バーベキューも可能でございます」

「おお! それはいいな! そうする!」


 お喜びいただけて恐悦至極に存じます。本日、狩りと漁に行って正解でございました。コルジエル様とお客様がたは育ち盛りと存じますので、張り切って狩ってまいりました。野菜も手塩にかけて育てたものでございます。

 そして! バーベキューならば! わたくしも料理に近いことができるのでございます!


「いつもありがとう! ローゼル!」

「恐悦至極に存じます」


 喜びのあまり膝から崩れ落ちそうになりましたが、わたくしの膝は毎度これを耐えて鍛えられております。

 さあ、今夜から張り切って準備いたしましょう!

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