表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

語り部にはなれないけれど



 2024年、ノーベル平和賞を被団協──日本原水爆被害者団体協議会──が受賞する。二度と核兵器が使われない世の中を目指し、1956年に被爆者の全国組織として長崎で結成されたこの組織の活動が評価されたことは大変意義深い。


 しかしながら、未だに核は廃絶の道を進まず、世界に広がる事を止めてはいない。人が日常生活を送る街に、非道の兵器が投下されて80年。生き証人も1人、また1人とこの世を去ってゆく。


 原子爆弾による死者は、1945年末で約21万人。被爆による現在までの死者、約55万人。

 そして、現在まで生存している被爆者数は、2025年に10万人を下回った。


 世に広く知られた話もあれば、誰にも語られることもなく時に流されていった話もある。全ての人に語り部を担え、平和の礎となれと、強いることはできない。地獄の光景を、辛い日々を思い出したくない人もいるのだから。


 この物語が、ほんの僅かな力にしかならないことは百も承知である。それでも私は書きたいと思った。これからの世界が、少しでも核兵器廃絶の道を選択する事を願うがために。そして何よりも私に命をつないでくれた人たちの記憶を、世界の片隅に残すために。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ